仮想物語「ひとり起業破滅への道」

退職して、ひとりでフリーランス的に起業しようと考えている方も多いと思います。

私の経験では、ある程度社会人経験のある30代〜50代の方が、ひとり起業を考えている人が多いように思います。

ひとり起業をやっていくにあたって、一番重要なのは、

「他人を信用しすぎない」

これに尽きます。

ウソのようだけど、ひとり起業には罠がいっぱい仕掛けられています。

あまりにもうまい話は、信用しないほうがいいです。

うまい話に乗せられて、安易に人を信じだすと、途端に破滅へのカウントダウンが始まります。

ある程度実績を出せるようになるまで、とりあえず法人化して事業が安定軌道に乗るまでは、自分だけを信じたほうがいいです。

と言っても、これから起業する方にとっては漠然として、よくわからないかも知れません。

そこで、ひとり起業が陥りやすい罠をシミュレーションしてみることにします。

ちなみにこの話は、完全にフィクションですが、これと似たような話はそこいらじゅうに転がっています。

私も騙されかけたことがあります。

では、仮想物語スタート!

 

 

売上が低迷してくると、ひとりで悩む

ひとりで仕事をしていると、自分がやっていることが果たして正解なのかどうなのかわからなくなってくることが、けっこうな頻度であります。

自分のやり方は、もしかしてとても効率が悪いやり方なのではないか?

こんなに頑張っているのに、どうして売上が少ないんだろう?

もっと効率的に稼げる方法はあるんじゃないか?、と思ってしまうんです。

特に売上が不振なときほど、自分に自信を持てなくなってしまうんです。

仕事のパートナーがいれば、売上不振について相談できますが、ひとりで仕事をしているとなかなかそういうこともできません。

そう思ってしまうと、なにか良い方法はないかな?と、まずネットで検索します。

検索すると、いろいろな対象方法が出てきます。

そこで解決すれば良いのですが、なにかのサイトで引っかかって異業種交流会に参加してみようと思うことがあるんです。

なにしろ、ひとり起業ですから、ひとりで寂しい気持ちもあるのでしょう。

異業種交流会こそ、自分が求めているものだと勘違いすることがあるんです。(特に焦っている時)

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偶然見つけた異業種交流会

その異業種交流会の案内を読むと、ITプログラマーとか、マーケティングの人とか、大手企業の人事の人とか、あらゆる業種の人が参加しているということです。

そこに参加すればなにか突破口が見つかるかも知れない、うまくいけばそこで出会った人と一緒になにか仕事ができるかも知れない、と淡い期待を持ちはじめます。

よし、ここは思い切って交流会に参加して、突破口を切り拓こう!

悩んでても何にもならない。ここは行動あるのみだ!

と決心します。

参加フォームに記入して、送信ボタンを押します。

送信ボタンを押してから、すぐに主催者の人から「申し込みありがとうございます」とメールが届きます。

この対応の素早さに、申し込んでよかった!と思い、期待が膨らみます。

この交流会はすごく良さそうだ。これで売上も上がると良いな!

その日はぐっすり眠れました。

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異業種交流会での出会い

実はここが注意点です。

確かにそこで出会う人は自分よりも数倍稼いでいると自称している人だったりして、効率の良いやり方のヒントをこっそり教えてくれたりします。

その人の話を聞いているだけで、なんとなく自分も同じように稼げるのではないか、と錯覚してしまいます。

そして、よく考えもせず、吟味もせず、その人のサロンに入会することになります。

サロンに入れば、自分ももっと稼げると考えたからです。

当然そのようなコミュニティやサロンは月額制なので、会費を支払うことになります。

会費は決して安いものではなく、月数万円〜数十万円もします。

しかし、うまく稼げるようになれば数万円の会費はすぐに回収できそうだし、周りの会員さんも同じようなことを言っています。

会員同士の繋がりからうまく商売につながったという話も聞いたりして、自分もその恩恵に預かろうと、入会を決意します。

サロンでもっと効率の良い稼ぎ方を習得すれば、低迷している売上もすぐ挽回できる!と期待が膨らみます。

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自分の仕事よりサロンを頑張る

で、入会したら、実質はただの飲み会だったりします。

しかも、飲食代は会費とは別に毎回取られます。

退会しようにも違約金が数十万円もするので、退職して起業した身ではすぐに退会することもできません。

ズルズルそのまま数万円の会費を払って、飲み会に行くことになります。

最初の内は飲み会も楽しく、他では聞けない裏話も聞けたりして、有意義な時間が過ごせました。

他の会員の方ともすっかり打ち解けて、名刺ファイルもすぐにいっぱいになります。

Facebookの友達もすぐに1000人を超え、Twitterで投稿してもすぐに反応がでるようになりました。

自分のブログのアクセス数も伸び、商品の売上も少しずつ増え始めました。

こうなると、サロンに入ってよかった!と思うようになります。

サロンの仲間内ではすっかり有名人となり、サロンの細々したことも引き受けるようになります。

こうして本来は仕事をしなければならない時間帯に、セミナーへの参加を客として求められたり、異業種交流会などのイベントの手伝いをするようになります。

すると携帯電話やメール、SNSでひっきりなしに用件が舞い込み、自分の仕事どころではなくなってきます。

ちょっとずつ伸びていた売上も次第に減っていきます。

こうなると何をやっているのかわからなくなってきます。

本来の自分の仕事ができなくなっていくので、だんだんストレスが溜まってきます。

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心機一転、カウンセリングを受ける

それが表情に出るのか、その異業種交流会で知り合った、癒し系のフリーランスの人から声をかけられ、カウンセリングを受けてみないかと誘われます。

そのカウンセリングは、一流ホテルでコーヒーやケーキを味わいながらのセッションで、顧客には年収一億円超えの人もいると言うので、なんか効果もありそう。

心機一転やってみるかと思い、セッションを受けてみることにします。

セッションを受けてみると、なんとなく仕事にやる気がでてきたような気がしてきます。

悪い邪気が吹き飛んだような気もしてきます。

自分の仕事も運が舞い込んで来たような気がします。

こうして、高額の有料会員サロンを毎月払いながら、一流ホテルでのセッションも受けるようになりました。

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幻の成功に酔いしれる

なんせ一流ホテルですから、気持ちはすでに成功者でいるかのように舞い上がっています。

でも現実には、自分の仕事はまるで進んでいないので、売上はゼロにほぼ等しいんです。

それでもフェイスブックやTwitterなどでは、一流ホテルでケーキなんかを食べている写真をアップしたりしているので、周りからは成功していると映ります。

それに有料会員サロンでの付き合いで携帯電話は鳴りっぱなしなので、すごく忙しそうにも見えます。

しかし実体は、自分の仕事での売上はさっぱり。

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一気にドン底に

そのうち、他の会員から詐欺っぽい投資話を持ちかけられたり、自分の仕事にはまるっきり合致しない情報商材を高額で購入したりするようになります。

羽振りの良い自分を演出している都合上、断れない自分がいます。

そのうち貯金をすべて使い果たし、借金を重ねるように。

そうなると、あとは余程のことがない限り、自己破産の道を突き進むしか無いのです。

残された家族はどうなっちゃうんでしょうか。

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一人起業は、落とし穴にハマりやすい

これで仮想物語は終わりです。

ひとり起業は開放的で気楽な稼業的なノリがあるけど、ひとつ間違うとすぐに破滅へのカウントダウンが始まります。

ひとり起業をする人を狙う人達って、現実にはうじゃうじゃいるんです。

しかも、自分がカモにされていることになかなか気が付かないんです。

むしろ喜んで入会したりお金を払ってしまいます。

それでうまく行けばよいのですが、大半のケースはそんなにうまくはいかないと思います。

だからこそ、ひとりで起業する場合は、ある程度の情報遮断が必要だと考えます。

「自分以外、誰も信じない」ぐらいのスタンスでいた方が良いです。

ビジネスがうまく軌道に乗らなかったり、仕事に失敗したりして気弱になってきたときは要注意です。

安易に仕事のパートナーを求めたりすると、手痛いしっぺ返しに合うことになります。

退職してひとりで起業すると、こういう話はよくありますので、ご注意を。

といっても異業種交流会や有料サロンが悪いということではありません。優良な交流会やサロンが多いのも事実です。

しかし、安易にうまい話が出てきたな、と思ったら、最大限の注意をしてください。

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40代退職のリアル

40代退職のリアル

40代で退職を経験した私が、当時の日記を元に書いています。退職するまでの苦悩や経験、家族のこと、お金のこと・・・・・・。私のつたない経験が、皆様にとって少しでも役に立てば幸いです。

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