私もそうでしたが、40代以上の男性は「事務職系やデスクワーク系は無理」と思い込みがあります。
本当は事務の仕事をやりたいのに、「おっさんだから無理」「どうせ断られる」と思って、慣れない肉体労働や夜間勤務をせざるを得ない人も多いと思います。(私もそう思い込んでいて、しばらく肉体労働の仕事をしたことがありました。体を壊してしまい、辞めざるをえなくなりました。)
このページでは、本当に40代以上の男性だとデスクワークの仕事は無いのか、デスクワークの仕事をしたいならどうしたらいいのかについて、私の実際の経験に即してレポートしていきます。
40代男性でもデスクワークの仕事はある
「40代以上の男性で事務の仕事は無い」は、偏見だった
結論から言うと、40代以上の男性でもデスクワーク(事務)の仕事あります。可能性はゼロではありません。
もし、派遣で事務系やデスクワーク系の仕事を探しているなら、あきらめるのはまだ早いです。
なぜなら、40代後半の私が事務の仕事で就業できたからです。
「おっさんだから無理」「どうせ断られる」は、一種の神話かもしれません。
もちろん、事務の求人が全部が全部OKというわけではありません。事務の求人のほとんどは、女性をターゲットにしているのは紛れもない事実です。
でも、その中に「40代以上の男性でも良い」というものが紛れ込んでいるのも事実です。
そして、その紛れ込んでいる数は「イメージするほど少なくない」というのが、私の実感でもあります。
様々な業種で可能性がある
派遣の事務の仕事を探し始めてから、就業が決まり働き始めるまで、約2ヶ月かかりました。(その間は、工場系の派遣で力仕事してました。腱鞘炎と腰痛との戦いでした。)
探し始めてから様々な求人にエントリーしました。100件は優に超えていると思います。
ほとんどは即効で断られています。
とはいえ、その中でも面接まで行ける案件もいくつかありました。
それらの業界は様々でした。IT系、物流、アパレル、食品・・・・・・・・・。
ここで言いたいのは、様々な業種で可能性があるということです。
あなたの力が欲しいと思う企業は、「業界問わず複数ある」ということなのです。
意外かもしれませんが、年齢や性別よりもあなたの経験値を欲しがっている企業は、業種を問わず、たくさん存在しているのです。
あきらめるのはまだ早い
「40代以上で男性だと、体を使う仕事か夜間の仕事ぐらいしかないよ」
ある地方自治体に就職相談しにいったところ、アドバイスされたのが上の言葉でした。
「多分そうなんだろうな」と自分でも納得し、ハローワークやindeedで仕事を探すことにしました。
そこで見つけた軽作業の仕事をはじめましたが、採用期間でクビ。次は工場系の仕事に就いてすぐに腱鞘炎になり、インパクトドライバーを持つのも大変な状態になってしまいました。
それでも、事務系の仕事など無理という頭があったので、腱鞘炎をごまかしながら工場の仕事をしていました。しかし、時給は安く家計は赤字続きで、ワーキングプアの状態に陥っていました。
どうにかこの状況を打破しようと、ダメ元で事務系やデスクワーク系の仕事を探すことにしました。(事務系やデスクワーク系は、肉体労働よりも時給がかなり高い。体の負担も少ないです。)
最初のうちは箸にも棒にもかからない状態がつづき、気分もめげましたが、それでもなんとか続けたところ、ポツポツと面接が増えてきて、最後は採用をゲットできました。
「なんだ。40代以上の男性でも事務職の仕事見つかるじゃん」
あきらめるのはまだ早い。
時間はかかるかもしれませんが、もし事務とかデスクワーク系の仕事を希望するなら、絶対トライし続けるべきです。
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考えられる背景
ではなぜ、40代以上の男性でも事務職が狙えるのでしょうか?
その背景や要因を私なりに分析してみました。
定年退職者の引き継ぎ
まず第一に考えられるのは、定年退職者からの引き継ぎとして、40代以上の男性というニーズがあると思います。
定年退職を迎える方は、60代ぐらいの長年勤めてきた方です。いわば超ベテラン。仕事のやり方も独自のものを構築しているはずです。
そんな方の仕事を引き継ぐには、これまでいろんな人生経験を積んできた40代男性が一番マッチするのではないでしょうか?
20代や30代じゃ若すぎて仕事を引き継ぐには、少し荷が重いかもしれません。それに歳が離れすぎていて、コミュニケーションも取りづらいという問題もあります。
しかし、40代であればまだまだ話しやすい。そして、40代であれば、ITとか新しいやり方にも精通しています。引き継いだ仕事をより効率的なやり方に改善することも繋げやすいのです。
目端が利く部門長であれば、そういう人材を充てたいと考えるはずです。
こう考えていくと、定年退職者の仕事の引き継ぎには、40代以上の男性に最もニーズがあると思います。
意識の変化
もう一つ考えられるのは、職場で働く人の意識の変化です。
最近は女性が部門長になっている職場も多く、男女の別の無く仕事をする環境も整ってきています。
事務の女性は、「電話番やお茶くみ」という固定観念に縛られている人はもう絶滅危惧種になっているぐらいです。
したがって、仕事をこなせるなら年齢や性別は問わないという職場も増えている、と考えられます。
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事務の仕事をゲットするポイント
ポイント
- 粘り強く
- エクセルスキルは必須
- 英語は日常会話レベルでOK
- コミュニケーションスキルが求められる
- 経験値をアピール
- 最後は人柄
それでは次に、じゃあどうやって事務やデスクワークの仕事をゲットできるのか。
私自身の経験を踏まえて、ポイントを紹介します。
粘り強く
ハッキリ言って、すぐに決まるとは思わないでください。
まず、面接にたどり着く前の書類段階でほとんど断られます。
面接とか職場見学まで行けたとしても、「ご縁がありませんでした」と不採用になることもざらにあります。
私は、100件以上の案件にエントリーして、ほとんどが面接前に落ちています。
「エントリーしても落ちる」がデフォルト設定なんですよ。そう思っていたほうが良いです。いちいちめげていてもしょうがない。
次、次、次、次!
粘り強くエントリーし続けるのがコツです。
私は、5社ほど派遣会社に登録し、毎朝5〜10件ぐらいはエントリーしてました。
エクセルのスキルは必須
事務職の必須スキルとも言えるエクセルの経験は必須です。
ほとんどの求人案件で、中級程度のエクセルのスキルが求められます。
不安な方は、おさらいしておいたほうが良いでしょう。YouTubeで検索すれば、わかりやすい動画解説がたくさんヒットするので便利です。
もっと心配な方は、エクセルのオンラインコースを受けてみても良いでしょう。
英語は日常会話レベルでOK
必須ではありませんが、英語のスキルがあれば間口はずっと広がります。それに時給も一気に上がります。
TOIECが700点以上あれば、競争相手も減るのでかなり有利です。
とはいえ、ほとんどの求人案件だと日常会話レベルでOKというものなので、そんな不安に思うことも無いです。英語アレルギーがあるとちょっと厳しいかもしれません。
コミュニケーションスキルが求められる
コミュニケーションスキルも求められます。とくに面接の場では、そういうところを見られます。
といっても、無茶苦茶高いレベルが要求されているのではなくて、普通の常識的な範囲でOK。会話の受け答えができて、挨拶ができて、仕事の報連相ができれば問題ないでしょう。
40代の方でこれまで社会人として働いてきた方なら、らくらくクリアすると思います。
経験値をアピール
40代以上の方を欲しいと思っている会社は、あなたに即戦力を期待しています。
でも本当に即戦力になるかどうかは、実際に働いてみないとわかりません。
あなたも「本当に働けるかな?」と不安になりますが、雇う会社の側も不安なのです。
そのためにも、あなたのこれまでの経験をアピールしましょう。小さい経験でもできるだけ思い出しておいたほうがよいです。
最後は人柄
どんなにスキルが高くても、結局最後は人柄で決まるんですよね。
一緒に仕事しやすいかどうか、です。
それは、あなたの方も一緒です。
もし条件面が良くても、なんとなく合わないかも、と感じたら、辞退するのも有りだと思いますよ。
私も辞退したことありますし、次に良い案件がでてくるものです。
それに、変に合わない会社に入ってまた苦労するのもいやですからね。
合う・合わないは、感覚の問題なので、それが結構当たるので、こういうときは直観に従った方が良いです。
ということで、もし職場見学後に「今回は見送りです」となったとしても、「ああ合わなかったんだな。良かったな」と思って、さっさと次に進みましょう。引きずってても何も良いことないです。
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どんな派遣会社がよいか
ここまで読んで、自分も派遣の事務の仕事を本気で探したい!と思ったなら、次は実際の行動に移りましょう。
派遣会社に登録するのです。
派遣会社ならどんな会社でも良いか、というとそうでもありません。
派遣会社に登録するポイントを紹介します。
数で勝負
40代以上の男性で事務職やデスクワークの仕事を探す場合、デフォルトが「落ちる」です。
1件か2件応募しても「落ちる」です。
50件ぐらい応募して、ようやくポツポツと面接まで行けるところが出てくる感じです。
ですから、数を多く当たる必要があります。
大手がベスト
やはり、案件を多く持っている大手派遣会社がベストでしょう。
大手派遣会社は、女性スタッフ優先というイメージがありますが、私のようなおっさんでも大丈夫でした。
大手派遣会社の良いところは、会社側からの信頼もあるということです。担当者が優秀な人ならば、派遣されるあなたの信用も自然にアップするので、信用のレバレッジを効かせやすいという美味しいところがあるのが実態です。
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40代男性でも事務職で働ける可能性はゼロではない
40代以上の男性でも派遣の事務職で仕事を得ることは可能です。
派遣の事務職というと、「女性」というイメージがありましたが、それは全くの偏見で、少々時代遅れの感覚のようです。
事務職なら体の負担も少なく、時給も高め(注:全部が全部ではない)なので、これまで諦めていた方は是非チャレンジすることをオススメします。
工場や軽作業だけではない
40代以上の男性で派遣の仕事というと、工場や物流倉庫での軽作業が相場です。
すぐに働けるし、残業や休日出勤があればそこそこの稼ぎを得られます。
しかし、これまでずっと事務系の仕事をされたきた人だと、慣れない力仕事で体を壊しやすいというリスクがあります。40代を迎えると、体にもいろいろガタが来ます。
そんな中で稼ぎのために無理を重ねると、いつか破綻します。
選択肢は、工場や倉庫だけではありません。
事務職の仕事もあるのです。限界を感じているなら、チャレンジしてみて損は無いです。
体は楽で高時給
事務職であれば、基本はデスクワークですから体の負担は少ないです。(座りっぱなしという、別なリスクはありますが)
重いものを運ぶこともありませんし、高所作業もありませんし、一日中インパクトやハンマーを持つこともないです。フォークの走行に怯えることもないのです。
しかも、時給は少し高め。スキルを活かせる仕事なら、時給は1.5倍ぐらいになる感覚です。
時給が高くなれば、無理に休日出勤したり残業したりしなくても、同じぐらいの収入になるので、とても時間効率が良いというメリットもあります。
余った時間を副業に回したり、好きなことをする時間に回すことができます。
在宅勤務できるところも多い
工場勤務や倉庫での軽作業では不可能な、在宅勤務ができる仕事も多いです。
自宅にネット環境が整っていることが条件になっていますが、面倒な通勤時間を有効に活用できます。ラッシュとも無縁になりますね。
コロナとは関係なく、今後も在宅を続ける企業も多いですよ。
大手派遣会社に登録しよう
事務系の仕事をゲットするには、数が勝負になってきます。
そのためにも案件を多く抱えている、大手派遣会社に登録するのが必須ポイントになってきます。
一日に応募できる件数が限られているので、1社だけだとすぐに頭打ちになるので、2社ほど併用するのがオススメです。
面接までいけるところが出てくるまで、しつこく応募するのがコツです。
スキルが無ければ、スキルを磨こう
少なくともエクセルは必須です。
ワードやパワーポイントを使う仕事も多いので、オフィス系は押さえておいたほうが良いでしょう。
スキルが足りなければ、スキルを磨くことも必要です。
多少の出費はありますが、将来の投資と割り切るのも必要だと思います。
今はYouTubeで無料で動画が見れるので、出費が嫌な方はYouTubeで検索してみると良いでしょう。
あきらめずに、前向きに、少し図々しく
これは、私が思う最大のポイント。
最初はうまく行かないんです。応募を繰り返しても、ぜんぶ落ちる日が続きます。
それでも絶対に諦めないでください。
落ち込まずに何件も何件も続けてください。前を向いて、次の案件に応募してください。
少し図々しいぐらい、グイグイ行く感じで。
「どうせ落ちるだろうけど、この案件も行っとくか」ぐらいの感じでやるのがちょうどよいです。
あきらめずに、一歩一歩進んでください。少し図々しいぐらいで良いのです。
ある時ガラリと節目が変わって、ポツポツ面接が入り始め、担当者もあなたをなんとかしてバックアップしようとがんばってくれます。
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