思いって退職を切り出したものの、妻から否定的な反応が返ってきた場合どうしたら良いのでしょうか。
私の経験を踏まえながら考えてみたいと思います。
ひとつ断っておきますと、人それぞれ性格や考え方が違うので一概に「100%これだ!」という答えはありません。
これからご紹介するアイデアはあくまで参考程度ということで、使える場面があれば臨機応変に使っていただくというスタンスで読んでいただければありがたいです。
家族の理解なしに退職するべきではない
まず最初の大前提とでも言うべきものからあえて書いておきます。
家族から協力があるかどうかということが、40代で退職することの最大の条件だと考えています。
特に妻からの理解があるかどうかというのは、退職後の人生に大きく影響してきます。
妻の理解なしでの退職はやめておいたほうが良いと、私の経験からも口を大きくして言いたいです。
なぜなら私のように退職後うまく行かなかったとしても、妻からの理解があればなんとか前向きに生活することができるからです。
反対に、もし妻からの反対を押し切って退職して、退職後うまくいかなければ「それみたことか」と言われるのがオチです。
私がもし反対を押し切っていたとしたら、失敗してしまった今頃は片身の狭い思いをしながら退職したことを悔やんでいたかもしれません。
家族から反対されたまま、なし崩し的に退職してしまうのは避けたいところです。

妻が退職に反対した場合
退職を打ち明けて、妻から退職はNGという反応が帰ってきたら、自分はどういうふうに受け止めたら良いのでしょうか。
私の意見としては、妻が退職に反対であれば、退職は諦めた方が良いと考えています。
でもそれはいろいろと試してみて、どうしても態度が変わらなかった場合のみです。
諦める前にどうにかして納得してもらえる方法は無いか、試してみてください。
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ポイントは夫婦のコミュニケーション向上
妻が夫の退職に反対するのは、根本的な問題としてコミュニケーション不足というのがあると思います。(もちろんお金の問題はありますが、それはまた別の問題なので、ここでは触れないでおきます。)
そこにはある意味、不公平感があるんだと思います。
つまり、妻としては「子育て」「家事」「仕事」など辛いことも耐えて頑張ってきたのに、今更なんで夫だけ自分のやりたいことをやるのか、それは不公平だと感じているのです。
つまり退職の説得のポイントとしては、不公平感を払拭することが重要なのです。
そのためには、夫婦のコミュニケーションを向上させることです。コミュニケーションの中で不公平感をなくしていき、お互いの信頼感を築き上げていくのです。
とは言っても人の考えはすぐには覆りません。徐々に時間をかけながら、自分の退職について理解してもらえるように働きかけていきます。
ある意味、長期戦になります。そのくらいの覚悟で向かってください。
妻から退職OKを貰うためのアイデア4つ
人それぞれ性格が違いますので、「これさえすれば確実」というような画期的な方法は思いつきませんが、私なりのアイデアを4つに絞って紹介したいと思います。
どれもベーシックな方法なので、今日からでも実践できると思います。
それなりに時間はかかると思いますが、じっくりやっていくことであなたの退職を応援してくれるようになると思います。
家事をこまめに手伝う
家でふんぞり返っていませんか?
家事を一切しないでテレビの前にふんぞり返って偉そうにしているだけでは、妻には信頼してもらえません。
家事は妻の仕事ではありません。夫と妻の共同作業です。
掃除・洗濯・料理・食器の後片付け、なにか一つでもいいから黙ってやります。
私は食器の後片付けをやりました。
関連記事 スムーズに家族へ退職を伝えたい!実際に効果抜群だった方法
何回かやっている内に習慣となり、食器の後片付けをしながらキッチンで妻と今日あった出来事などの会話をするようになりました。
退職について切り出したのも、食器の後片付けをしている時でした。
家事を手伝うことが夫婦の会話のきっかけとなり、会話のきっかけが多くあるということは、それだけ退職に関することを話すチャンスが増えるということです。
とはいっても、あまり頻繁に「退職したい」と言っていると、「またか」と嫌がられるので小出しにしていきます。
妻の話を聞く
このポイントも重要です。
何があっても、妻の話を聞くことを優先にしてください。
本を読んでいても、テレビを観ていても、音楽を聴いていても最優先です。
ちゃんと話を聞いているという姿勢を見せるために、本を閉じたりテレビを消したりします。
そして、妻の話は基本的にすべて肯定します。頭ごなしに否定することは避けます。
どんなに疲れていても、「へえ~、それいいじゃん!」「そうだよねー、わかるよ」と肯定的な言葉を使うようにします。
これを続けていると、妻の方はもっと夫に多くのことを話したくなります。
そうなるとギブアンドテイクであなたの話にも耳を傾けるようになるのです。
会社であった嫌なことを妻に相談する
これは少し愚痴が入ってもいいと思いますが、「上司から嫌味を言われて嫌だった」とか「取引先から断られて泣きそうになった」とか今日会社であった嫌なことを妻に話をします。
最初のうちは「そんなの男だから我慢しろよ」とか、妻から否定的な反応が返ってくるかもしれませんが、夫婦のコミュニケーションがとれてくると、「そうだよね。それ、わかる」といった肯定的な反応に変わってきます。
この段階まで来れば、退職についてもほぼ理解を示してくれるはずです。
今読んでいる本を共有する
これは少し難易度は高く、本好きな人向けです。ちょっと洗脳的で、ある程度人の思考を操作できる方法です。(そんな大げさなものではありませんが・・・・・・。)
私が実際にやって効果があったので、紹介したいと思います。
まずは、ひと目につきやすい食卓テーブルの上などに読みかけの本などをさり気なく置いておき、妻の反応を見ます。
置く本は自分が今読んでいるもので、且つ妻の興味を惹きそうな本です。断捨離とかダイエット、節約術、旅行などは興味をひきやすく、簡単に手に取りやすいと思います。
妻がその本について「面白い?」とか「どんな話?」とか何か聞いてきたら反応があったということです。これを何回かやって、どんなことに興味を持つかを下調べします。
興味の傾向がだいたい見えてきたら、退職に関係しそうな内容が少しだけ混じっている本を選ぶようにしていきます。断捨離して退職してハッピーになった本とか、世界を旅行して写真で起業した本とか、そいう感じの本。
妻がその本について尋ねてきたらチャンスです。今まで言いづらかった「退職」という言葉をおおっぴらに言うことができます。
ここを起点にして、妻と退職について話をするきっかけにもできるのです。
反対されない、退職の切り出し方
家庭内で「退職」という言葉を普通に話せるようになれば、ほぼ下地はできあがったと見ていいでしょう。
それでもまだ慎重に、自分が退職したいことは切り出さないほうが無難です。
妻の言動を注意深く伺い、肯定的な雰囲気で「退職」「転職」「起業」「独立」のワードが夫婦の会話の中から自然に出てきたときがベストタイミングです。
そのタイミングを逃さず、真剣に退職を考えていることを打ち明けます。
もし会話が否定的な雰囲気だった場合は、別のタイミングを伺います。
家族からのサポートが最重要
40代での退職は、家族からのサポートが重要です。
家族からのサポートが無いと、万が一うまくいかなかったときのダメージはかなり大きいです。うまくいくものもいかなくなります。最悪、自分の居場所をなくしてしまう可能性もあります。
退職する順番としては、一番最初は妻にOKをとることです。その次に会社に退職を告白するというのが理想だと思います。
自暴自棄になって家族と相談せずにいきなり会社を辞めてしまうのは、身を滅ぼす可能性が大きいです。
退職を考えたときに妻が理解してくれるかどうかはひとつの壁ではあります。
でもこれは退職までのひとつの解決すべきプロジェクトと考えると、けっこう冷静に行動できると思います。