退職を考えた時の最初のハードルというのが、妻への切り出し方です。
うまく背中を押してもらえればいいけど、拒否されたらどうしよう・・・・・・。
妻の性格を考えると、自分が退職するなんて無理そうだ・・・・・・。
そう考えて妻へ退職を切り出すのをためらってしまい、長いこと自分の中にしまいこんでいるという方も多いのではないでしょうか?
実際のところ、妻へ退職をどう切り出したらいいかわからない、拒否されたらどうしようと悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
退職するには、家族の支えが必ず必要となります。しまいこんでいるだけでは、何も変わりません。
そこで、私が実際に行ってうまくいったことを書いてみようと見ようと思います。
さて、私が退職を決意したのは、東日本大震災の時でした。この時は、自分の中で決意しただけで、誰にも話をしていない状態です。
https://40taishoku.com/taishoku-decision/megaquake/
決意はしたものの、自分の中でああでもないこうでもないとウジウジ悩んでおりました。本当に退職してもいいのかどうなのか、自分でもよくわからなかったからです。
https://40taishoku.com/taishoku-decision/mayoi-atarimae/
そんなことを経て、最終的に妻に退職の話を切り出したのは、震災の10ヶ月後です。つまり1年弱かかって、やっと妻へ切り出せるようになりました。
私は、ものすごくスロースターターでしかも小心者なので、皆様はもっと早くできることでしょう。
スポンサーリンク
退職を切り出すタイミング
そんな私が、どうやって切り出したのかといえば、言えるタイミングをじっと待っていたんです。
いきなり「退職したい」と切り出したのではなく、会話の中に「独立」とか「退職」関連のキーワードが出てきた時に、さりげなく「僕も退職したいと思ってる」と切り出したのです。
そういう、「独立」とか「退職」といったようなキーワードが出てくるまで待っていたんです。
良く言うと、タイミングを伺っていたんです。悪く言うと、なかなか言い出せなかった。まあ、どっちかというと、後者の方が本音だったりします。
なんか良く言うじゃないですか、「鳴くまで待とうホトトギス」って。いや、「動かざること山の如し」かな?
退職を切り出しやすいキーワードが出るまで待とう戦略
「独立」とか「退職」なんていう言葉は、普通のサラリーマン家庭では滅多に出てこないですよね。
でも、じぃっと辛抱強く待っていれば、不思議と出てくるもんなんですよ。
あの時は確か、「私が入社するときにお世話になった先輩が、いつまにか会社を辞めているのがわかって、びっくりした」というような会話だったと思います。
「久しぶりに会って話をしようと思っていたのに残念」、とか話している時、付け足すように「僕も退職したいと思ってる」とさりげなく言ったんです。
いきなり切りだすのは、逆効果?
いきなり「退職したいから、わかってくれ!頼む!」みたいなのは、やっぱり引くだけですよ。不安を煽るだけだと思うんですよ。
少なくとも相手は、自分が退職したいなんて思っていないわけですから。
だから、最初の切り出しは、相手の出方を探るのが目的とするぐらいで充分です。ボクシングのジャブのような感じです。
日常会話の延長でさりげなく切り出す
さて、私があまりにもさりげなかったので、妻の反応は微妙でした。
「ああそう、いいんじゃない?」ぐらいの軽い反応でした。
この人、ホントにわかっているのだろうか?と思いましたが、でも、まあ、否定ではないな、というのは確認できました。
退職に関して「肯定」というのがわかって、ものすごくホッとしましたが、その場ではそれ以上深追いはしませんでした。
あくまで冷静に。最初の切り出しでは、相手の反応を見るのが目的ですから。
ここまでわかったら、最初の切り出しという第一段階は終わりです。
次のステップへの布石を打つ
次は、徐々に外堀を埋めていくだけですが、実は、大きな関門がまだあるのです。そのことについて、書いておこうと思います。
それは、「いつまでに退職したいか」という期日を妻に宣言することです。
最初の切り出しは、「退職したい」という自分の希望とか夢や願望でした。その段階だと、本当に辞めるか辞めないかはわかりません。もしかして辞めるかもしれないし、辞めないかもしれない。
「辞めたい」って口で言っているだけで、本当は辞めないかもしれない。現実性がないんですね。
ということで、次の段階では、現実味を加えていくのです。
「いつまでに」という期日を設定されると、「あ、この人は本気なんだ」というのがなんとなくわかるので、妻としても現実の問題として考えざるを得なくなります。
だから、第一段階では、妻は退職を「肯定」したとしていても、本気度が現実味を増すに従って、だんだん「拒否」に変わっていくことも充分にあり得ます。
ですから、「いつまでに」という期日を宣言するに当っては、なるべく時間をとって充分に外堀を埋めてからとりかかるようにした方が無難です。
外堀を埋めていくというのは、軽いジャブを打ち続けて、相手の反応を伺っていくことです。
拒否反応が出たら
もし、ここで拒否の反応が出たら、退職とか独立の話からすぐに離脱した方がいいです。
一旦退散して、他の切り口を探すほうが無難です。深追いは禁物です。
そうやっていく内に、どの部分に落とし所があるかを見つけていきます。
どんなものにも、落とし所はあるものです。
落とし所を見つけるのは、我々40代が一番得意な部分です。仕事では、これまで嫌というほど落とし所を見つけてきましたからね。
妻からの理解が最重要
退職に当っては、やはり妻からの理解が一番大切なことです。
それは、退職するときも退職した後も変わりません。
家族からの理解が得られない内は、退職するのを控えたほうがいいかもしれないです。それほど、大切だと思います。
https://40taishoku.com/family/beforehand/
窮地を救ってくれるのは、妻しかいない
小室哲哉が逮捕されたとき、世間から大バッシングを受けている中で、支えてくれたのは妻のKEIKOさんでした。
うまく成功しても、失敗してしまっても、最後に支えてくれるのは、妻の存在です。
ここは、絶対にないがしろにしてはいけないと思います。
早く切り出したいのはわかりますが、決して焦らないことです。
最後は、かならず妻が応援してくれるようになります。
その時まで、焦らずじっくり、希望をもってください。