実際に起業に失敗した経験から、退職を考えている人に退職準備のポイントを3つほどお伝えします。
退職準備というのは、つまるところ失敗対策です。失敗したことを事前に想定しておけば、実際にヤバイ状況になったときに役立ちます。これ本当です。
なんとなく防災訓練と似てます。「自分には関係ない」と思っている人ほど、実際にそういう状況に遭遇するとパニックになりやすいものです。
退職準備の3ポイント
退職準備に際して、これだけ想定しておけば失敗しても最低限カバーできるポイントを3つご紹介します。
3つのポイントすべてに共通しているのは、深追いをしないことです。ヤバイ状況に陥ってもすぐにリカバリーできる体制を作っておく、ということです。
打てる球数を決めておく
退職して起業したら(転職も同じです)、バットに当たるまで何回でもバッターボックスに入りたくなります。でも、一球ごとに資金が減っていきますから、カーっとなってバットを振っていて、気がついたらすっからかんということが実際に起こりえます。そういう話、結構多く聞きます。
資金がゼロになったら誰も助けてくれません。まあ、そうなったらそうなったで生きてはいけますけど。腹の底から笑えるようになるまでは、かなりの苦労が必要になるはずです。
打てる球数は退職前に決めておいてください。
決めた球数を全部使っちゃったら、バッターアウトですよ。これは決まりです。素直にベンチに戻って、次の打席が回ってくるまで体力を回復しましょう。
打てる球数を決めておくというのは、このくらいまでなら資金を投入しても差し支えないというラインを決めておくということです。家族の生活を落とさずに済むというのがラインの基準です。
このラインを越えそうなときは深入りせずに、廃業するなり軌道修正するなりして次のチャンスを狙いましょう。
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退職前から節約する
退職準備は失敗対策です。そして失敗対策とは貯金に他なりません。
給料がある会社員時代は、なるべく節約をして、どんどん貯金額を増やしていきましょう。
貯金はあればあるほど良いです。
2年分ぐらいの生活費があれば、精神的にかなり余裕を持てます。
貯金は、退職後の生活を守ってくれる最大のセーフティネットです。
家族の賛成票を勝ち取る
あなたの退職に家族は賛成してくれていますか?
もし一人でも反対している人がいるなら、退職時期を遅らせることをおすすめします。
退職後うまくいきさえすれば、「退職して良かったね」と反対していた人も喜んでくれるでしょう。反対にうまくいかなければ、「それみたことか」とネチネチと攻撃してくることは間違い無いです。
その攻撃に耐えることができるでしょうか。たとえ耐えたとしても、精神的なダメージを抱えたままで仕事をこなしていくのはつらい。
それだったら、最初から家族が賛成してくれたタイミングで退職すべきです。そのほうが退職後の仕事も前向きに取り組めます。
うまくいかないときでも、家族が支えになってくれます。これがどれほど失敗したときにありがたく感じるかは、実際に失敗したときじゃないとわからないかもしれませんが・・・・・・。
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退職準備で後悔の無い人生を歩む
「打てる球数を決めとく」「節約」「家族の賛成」の3つは、退職準備としてやっておきたい最低限のポイントです。
実を言うと、これら3ポイントというのは退職準備だけではなく、退職後もとても役に立ちます。シッカリ退職準備をして、後悔の無い人生をしっかりと歩んでください。
40代家族持ちで退職することのメリット