退職した今から考えると、この厄年の時期はいろんなことがあって精神的につらかったですが、結果的にいろいろとチャレンジできてよかったと思います。
一番大きなことは、退職を延期したことです。
いよいよ「退職しよう」とほぼ心に決めかけていたその時期が、実はちょうど厄年(後厄)に当たっていたのです。
私自身、厄年関係は迷信だと考えていましたが、実際のところは後厄が終わるまで退職を延期することにしました。
ちょうどその時期は、厄年問題で妻のご両親から退職の反対を受けたり、怪我したり、友人が亡くなったりして、自分自身も含めてなんか周りがネガティブモード一色に染まっていたんです。
そういう状況で無理やり退職するのは、さすがにまずいと思ったと言うのが退職延期の理由です。
延期を決めた時、むちゃくちゃつらかったです。なんせ厄明けまで1年半もあったんです。
でもウジウジしているだけではもったい無い。厄明けする1年半後には確実に退職するぞ!と心に誓いました。
そのためには、厄明けまでの期間は充電期間にしようと思いました。
ということで、後厄明けするまでの1年半の間、何をやったのかを書いておこうと思います。
逆境の立場に置かれている方の参考になれば嬉しい限りです。
厄年の時は、何もかもうまくいかない逆境の時と重なっていた
厄年ってただの迷信だとは思います。
あまりそう言うことは信じないんですが、いざ自分自身のことになると、人間意外と慎重になるもんですね。厄が明けるまで退職を延期しました。
-
厄年で仕事を辞めても大丈夫? 私が退職を延期した理由
K助 仕事を辞めたい。でも厄年だし・・・・・・・・・。 厄年で仕事を辞めても大丈夫なのだろうか? 厄年での退職は慎重になった方が良い、というのが私の意見です。 私自身、厄年は単なる迷信だと考えていまし ...
何もかもうまくいかない逆境の時期
私の場合、ちょうど何もかもうまく行かない時期と厄年がちょうど重なっていたんです。
起業する予定でしたが、肝心の起業内容も素人臭い内容でしかなく、本当にこれで起業できるのか不安いっぱい。それに試験的に始めた副業もサッパリ。
会社でも上司との人間関係が悪く、早朝覚醒、抑うつ、嘔吐とギリギリでした。朝9時に出社して、10時前にはもう帰りたくなっていました。
仕事も楽しくない、試しにやって見た副業も全く成果が上がらない、早朝覚醒、抑うつ症などなどで悩んでいて、いつまでも出口が見えない状況でした。
それでなんとなく、退職するというのが唯一の希望の光に思っていました。「退職すればなんとかなるかも」と淡い期待もありました。
それで家族や両親に退職を打ち明けるも、ことごとく反対されました。特に妻のご両親からは猛反発を食らいました。反対の理由は、「厄年」。厄が明けるまでは退職しない方が良いと言われたのです。
しかも私自身は骨折、そして学生の頃からの友人の急死の報。
退職を反対するのも仕方ないのかもしれません。何も良いところがない時期でしたからね。ちょうど厄年だったので、反対の理由に挙げやすかったと言うのもあるでしょう。
将来を賭ける起業もダメ、会社も嫌だ。唯一希望を感じていた退職も封印される。
これが逆境でなくて、なんなんでしょう。これが厄年ってことなんでしょうか。
でもいつまでもウジウジしてても始まらないんです。
実は、此の期に及んである作戦を思いついていたんです。
スポンサーリンク
後厄が明ければ、退職できる
その作戦とは、こういうことです。
私の家族や両親から「厄年」を理由に退職を反対されたということは、つまり「厄年」が明ければ退職しても良いということです。
厄が明けさえすれば退職に反対する理由は無くなるのです。
なんか無理やりな解釈っぽいですが、ここに掛けてみることにしました。
厄年を理由に退職を反対しているということは、厄があければ退職しても良いということになります。
あとは、あなたの決心しだいです。
厄が明けるまでは、準備期間と切り替える
とにかく厄明け後は、必ず退職するぞと心に誓いました。あと1年半あります。
厄が明ければ、退職を反対される理由はもう無いので、少なくとも外部からの反対はゼロになります。後の問題は言ってみれば、全部自分の問題です。骨折は1年半もあれば治っているでしょう。
起業内容は、これからゆっくり準備すれば良い、と切り替えることにしました。
とにかく1年半後は、笑って迎えよう。準備万端で退職に備えよう!と思ったのです。
そう考えると、やることは決まってきますよね。
自分の健康。そして私の場合は、起業準備です。
もちろん転職する場合は、転職準備です。まずは転職情報を収集していきましょう。
スポンサーリンク
後厄期間中にやったこと
退職したい気持ちを抱えながらの1年半は、精神的にも辛いものがありました。
抑うつ症になり、早朝覚醒にも悩まされました。本当に退職できるのか、将来を悲観することも度々ありました。
それでもなんとか諦めずに前に進もうともがいていました。
辛い日々の連続でしたが、過ぎ去ってみると意外とあっという間でした。
メンタルクリニックでカウンセラーに話を聞いてもらった
この1年半の期間、不眠に悩まされました。
深夜3時ごろに目が覚めて、それから朝まで眠れなくなる早朝覚醒が続きました。
ある朝、とうとう出社するのが辛くなり、予約無しで診てくれるメンタルクリニックに駆け込みました。メンタルクリニックについては、こちらの記事にも書いています。
カウンセラーに話を聞いてもらうと、心が落ち着いてくる
定期的にカウンセラーに話を聞いてもらうことで、だんだん心が落ち着いてきました。お金はたくさんかかりましたが、ここから少しずつ光が見えてきたような気がします。
抑うつ症の診断書も書いてもらいました。結局会社には提出しませんでしたが、何かあったらすぐ出せるように会社の机に隠しておきました。
不眠症の薬ももらいましたが、あまり効き目はありませんでした。
スポンサーリンク
カウンセリング受診が一番効果があった
悩みを話せる人がいなくてツライ!という場合は、メンタルクリニックでカウセリングを受けるのが、私の経験では一番よかったです。
健康保険の医療控除リストでも診療機関の名前が出ないことも多いですし、私の同僚も結構受診していました。
勉強会やイベントを主催してみた
退職後は、起業しようと考えていました。
起業のアイデアについては漠然と頭の中にありましたが、具体的にどのようにすれば良いか全くわかりませんでした。
そこで思いついたのは、自分で勉強会やイベントを主催することです。
異業種交流会や起業塾で知り合った人たちは、セミナーやイベントを主催することで食べている人が多かったんです。
もしかしたら自分でもできるかな?と思い、とりあえずやってみようと思いました。
思いついたものをとりあえず20個ぐらいやってみましたが、すべて中途半端に終わってしまいました。
勉強会主催は、自分には向いてないことがわかった
うまいこと集客ができず、一人とか二人だけのセミナーがほとんどでした。
妻からは、「そんなことで本当に起業できるの?」と言われ、セミナー系は自分には向いてないと思いました。
ここで失敗したので、退職後はセミナー系以外のビジネスを考えるようにしました。
つくづく退職前に失敗しておいてよかったと思います。
起業塾を脱退した
起業を目指すとなると、異業種交流会とか起業塾に参加することを考えがちですが、私の場合はまったく役に立ちませんでした。
結果的に主催者の方にお金を貢いだだけのような気もします。
定期的に起業塾に通っていると、だんだん馴れ合いみたいになってきます。お友達感覚に近くなってしまい、本来の起業・ビジネス・商売といったことがすっぽり抜け落ちてしまうんです。
そこで退職を延期したと同時に、起業塾を脱退することにしました。
今から考えると、起業塾を抜ける判断をしてよかったと思います。そこで出会った人達とはだんだん疎遠になり、退職後は一切縁を切ってしまいました。
仕事用のノートパソコンを買った
奮発してMacのノートパソコンを買いました。
パソコンを買って気分がすこし明るくなりました。
以前は物理的な軽さだけを基準にしてソニーvaio Xを使っていましたが、動作が重くなって使い物にならなかったので。
Macは重さも軽くて、動きも早いので、このときからずっとMacのパソコンを使っています。
ホームページの作り方を勉強した
漠然とですが、これから起業するならネットの知識がないとマズイと思っていました。
起業したらやっぱりキチンとしたホームページを作りたいと思っていましたが、ホームページ制作業者と交渉するにもネットの知識がないと足元を見られると思いました。
複雑なプログラミングは、いまさら勉強する気にはなりませんでしたが、ホームページの作り方ぐらいはマスターしておこうと思いました。
スポンサーリンク
なぜ厄年で退職を延期したのか
厄年で退職を延期した理由
- 妻のご両親からの猛反対があったこと
- 自分でも思うことがあったこと
後厄が終わるまで、仕事を辞めるのを延期しました。
理由は、妻のご両親からの猛反対があったこと。それと、やっぱり自分でも思うことがあったこと。
この二つです。
正直、延期を決めた時は、精神的にかなり辛かったです。
もう40代だから時間もないし、後厄が終わるまでの期間をどう過ごすかを考えると憂鬱になりました。
それでもやっぱり後厄が明けてから退職しようと思い、それまでの時間を退職までの準備にあてようと思いました。
後厄についての私自身の考え方、妻の両親からの反対についてはこちらの記事に詳しく書いていますので、気になる方は参考にしていただければ嬉しいです。
-
妻のご両親から猛反発され、やむなく退職延期を決断した理由
よくテレビや書籍・ブログなどで、思い立ったが吉日とばかりに、いきなり会社を辞めた人の話が格好良く書いていることがあります。 でもそれはあくまでも特殊な人のこと。実際問題としては、そんなリスキーな行動を ...
続きを見る
転勤だけは無いように祈っていた
延期を決めた時、むちゃくちゃつらかったです。なんせ厄明けまで1年半もあったんです。
内心は早く会社辞めたい一心なのに、我慢して会社行かなきゃいけないのは精神分裂寸前でした。
厄明けまではとにかく転勤(特に海外)は無いように祈っていました。
転勤を避けた理由
なぜこの時期の転勤を避けていたかというと、この時期に辞令があれば、退職延期している以上は受けないといけません。
そして、一旦辞令を受けてしまえば、異動先との兼ね合いが出てきます。仕事も新しく覚えないといけないですし。
辞令が出る時期にもよりますが、異動してすぐに退職願いを出すのもなんだか気が引けます。
これが国内ならなんとかなりますが、海外駐在とかになるとさらに難しい。厄が明けたから退職しよう、なんて自分勝手なことはできなくなります。
駐在している時に退職して、現地に残るわけにもいきません。現地で退職してしまえば、日本への引っ越し代を会社が面倒見てくれるわけありませんから。
こうなるとやっぱり日本に本帰国してから退職した方が、経済的負担は少なくて済みます。でも一度海外要員というレッテルが貼られると、なかなか日本国内勤務に戻されることは少ないんですよね。
となると、当分退職できないことに。
こうなるとかなりまずい展開になるので、転勤だけは避けていました。会社では、なるべく目立たないようにしてました。
もし万が一海外転勤の内示があれば抑うつ症の診断書を見せて、転勤の話を断ろうと考えていました。
そのため、抑うつ症の診断書を会社の引き出しの中に隠しておき、いつでも提出できるように準備していました。
管理職への昇格試験も避ける
転勤になるのを異常に恐れていましたが、それと同じぐらい恐れていたのが、管理職の昇格試験です。
管理職になれば、給料やボーナスもアップするし、権限も大きくなる。出世の道も広がる。人に指示されるような仕事をしなくてもよくなります。
でも一度管理職になってしまえば、辞めるのは今よりも一層難しくなります。
絶対辞められないということはありませんが、「退職するなら何で管理職昇格試験受けたの?」ということになりそうです。
管理職になってすぐ辞めるのはちょっとかっこ悪いので、さらに数年は会社にいなければならなくなるかもしれません。そうなると部下もできているでしょうし、部下の手間さらに辞めづらくなるのは明白です。
会社からオファーがありましたが、「来年受けるから1年待ってほしい」と言ってうまく避けることができました。
スポンサーリンク
厄明けの時は必ずやってくる!
退職を1年半延期しようと決めた時、1年半という時間はとても長いように思えました。
でも現実に考えれば、1年半は耐えようと思えば耐えられる時間のようにも思えました。
会社での状況を考えれば、おそらくこの期間に異動することも無さそうですし、昇格試験にも引っかからずに済みそうです。
目立ったことをせず、自分の仕事を淡々とこなしていけば、すぐに過ぎ去ってしまうと思っていました。
この1年半は、長くて辛い時間でした。精神的にとても辛かったです。
でも、異動も無く無事にやり過ごすことができました。
今度は何があっても退職するぞ!
待ちに待った厄明け。
やっと後厄が明けた2月3日に、缶チューハイでひとり乾杯しました。
缶チューハイを空けて、「今度は何があっても退職しよう!」と心に誓いました。
もう辛い思いはしたくない。
これからが本番。
例え身内から反対されようが、退職しようと決心しました。
厄年でも仕事を辞めても良いか
厄年でも退職しても、大丈夫だろうか。
心配ですよね。
厄年は迷信だと思いますし、科学的に証明された訳ではないので、普通は何も無いと思います。
だから気にしなければそれで良いとは思います。
でも問題は、あなたの周りが変に気にする場合ですね。
その場合は、厄が明けるのを待ってから退職した方が良いかもしれません。厄除けという手もあるかとは思いますが、周りの人がそれで納得すれば良いと思います。
もし万が一何かがあった時には「厄年なんかに仕事辞めたからこんなことになったのだ」という風になってしまい、話がややこしくなりかねません。
延期しておけば、厄年の話はそれで終わりになりますからね。
とは言っても男の40代って、結構いろいろ起こるんですよね。私も厄年に親友を亡くしましたし、初めて骨折を経験したりしました。毛も薄くなってきてますし。
結局は、厄年関係なく、用心に用心を重ねて、行動は慎重になった方が良いと言うことでしょうか。
転職先探しはこちらから