会社を辞めたいんですけど、自分から退職を言い出せないんです。
言い出すのが怖くて、いつまで経ってもズルズル退職できません。
自分の代わりに誰かに退職を伝えてくれる方法は無いのでしょうか?
退職を言い出せないときに、誰か自分の代わりに会社に退職を伝えてくれる方法を3つ紹介します。誰かが代わりに会社に辞職を伝えてくれて、事務処理も一切やってくれて、自分はもう会社に顔を出すこと無く辞めたいという願望を実現する方法です。
自分の口から「退職したい」と言い出せない方、特に自分では退職したいとは言い出せないので、いつまで経っても退職できないというジレンマに苦しんでいる方の参考にしていただければ嬉しいです。
「辞めます」が怖くて言えない理由
これは、私が誰かに退職を代わって欲しいと思った時のことです。
自分の中では、退職を決心してます。
家族とか友人には、会社を辞めると宣言もしてます。家族からの了解も得ました。
でも、いざ上司に退職を言う時になると怖くて言えないんです。
退職した時の上司の反応が怖い
さて、なぜ自分から言い出せないかというと、「退職したい」と切り出した時の上司の反応が怖かったのです。
「40代で家族もいるのに退職するなんて無謀なことをするな」と否定や罵倒されるのではないか、と怯えてたんです。
退職してしまった今から考えると、そんな恐怖を感じる必要は一切無いのですが、その当時は、かなり切羽詰まっていたんです。
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本当に退職しても良いのか、葛藤がある
もう一つ不安もありました。
40代で家族もいるのに、退職などしてしまって良いのか。
もし失敗したらどうなるんだろう?と言う不安が、会社に退職を告げるのにブレーキをかけるのです。
会社に退職を告げたら最後です。
もう後戻りはできません。
「さあ今日こそ会社に退職を言うぞ」と出勤する時に決心したのに、「もう少し待ってみよう」と結局言い出せない毎日でした。
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誰かに退職を代わってもらう、3つの方法
自分なりに誰か代わりに退職を伝えてくれる方法をいくつか考えてみることにしました。私が思いついたのは、この3つです。
- 退職代行サービスを利用する
- 妻から会社に伝えてもらう
- 病気になる(医師から伝えてもらう)
誰かが代わりに会社に辞職を伝えてくれて、事務処理も一切やってくれて、自分はもう会社に顔を出すこと無く辞められないかなあ、と思ったことがきっかけで考えました。
NO.1 退職代行サービスを使う
一番はじめに思いついたのが、退職代行サービスです。
退職代行サービスとは?
退職代行サービスとは、第3者が自分の代わりに会社に退職を伝えてくれるサービスのことです。
あるとき、退職告白を代行してくれる業者とか無いかな?とググってみました。
でもちょっと自分には利用したいという気持ちが湧きませんでした。
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退職代行サービス使わなかった理由
人に頼むより、自分で言いたい
私が結局退職代行サービスを使わなかった理由としては、自分から会社に告げたいという気持ちがあったからです。
自分から会社に言うのはすごく勇気が必要でドキドキして怖いけど、
やっぱり20年近く勤めた会社なので、辞める時は自分でケジメをつけたい気持ちがあったんです。
退職したいのは自分なので、会社は何も悪く無いんです。
自分が、退職を言い出す勇気が無いだけなのに、人に代理を頼むのは安易すぎないかと思ったんです。
40代にもなって、人にケツを拭いてもらうのか?
辛いですけど、ここはきちんと筋を通しておきたい気持ちが強かったんです。
会社はすごく嫌いだけど、早く辞めたくてたまらなかったけど、そこまでやる必要性は無いと考えました。
それにもう一つ、退職代行を使った時の失敗リスクもありました。
退職代行サービス失敗のリスク
退職した今だからこそ思いますが、やっぱり代行業者を使うより自分できちんとケジメをつけたほうが、良いと思います。
円満退職ができない
だっていきなり退職代行の人が会社に「退職者の代理です」って言ったって、何それ?って感じで会社の人は困ると思うんです。
会社の人からすると「急にそんなこと言われたって・・・・・・」というところだと思います。
それに事態がこじれまくって、「本人呼んでこい」と言うような事態にだってなりかねない。
そうしたら、一番の被害を被るのは自分なんですからね。
最悪自己都合で退職するのではなく、解雇扱いになってしまうかもしれません。転職するにも不利になってしまいます。
退職代行サービスにお金を払った挙句、退職後の転職も不利になってしまうのは、大失敗ですから。
退職代行サービス業者が無責任だった
退職代行を使って失敗したケースでよくあるのが、業者の責任逃れ。
弁護士系では無い業者だと費用は安いですが、代行できる範囲は広くありません。
できるのは、会社に退職の意向を伝えることです。
だからもし上司や会社とこじれてしまったら、業者では解決できず、結局依頼者の方に回ってきたりします。それでもトラブルになったと業者から連絡があればまだしも、依頼者に何も知らされないまま解雇されていたなんてこともあるようです。
だいたいの会社では、退職の意向を会社に伝えればスムーズに退職の流れに乗っていくのですが、時たまトラブルに発展するケースも出てきます。そういう場合は、人と人との交渉が必要になりますので、間に立ってくれる弁護士系の退職代行サービスの方がうまくいくようです。
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たとえうまくいっても負い目や罪悪感は感じる
もし仮にうまくいったとしても、自分は「逃亡した」と負い目を感じるはずだと思います。罪悪感は残るでしょう。
職場に残った同僚や上司、社長の気持ちを考えると、やっぱり自分が逃げた感はどうしても残ります。今まで一緒に働いてきた仲間に一言も言わずに去るのは、気まずい感じになるでしょう。
こういった罪悪感はずっと残るので、次の職場に映ってもフレッシュな気持ちで働くというよりも、どこかに引け目を感じてしまうでしょう。
私の場合は、退職代行サービスを使う気持ちにはなれませんでした。
でもそれは、退職を聞いてくれる会社だったからだし、そこまで精神的に追い詰められていなかったからです。
逆に言えば、退職代行サービスを使うべき場合があると言う事です。
退職代行サービスを活用すべき場合
私は、退職代行サービスを全否定するつもりはありません。
むしろ退職代行サービスを使うべきケースもあります。
会社が退職を受け付けてくれないケース
何回も退職の希望を伝えているのに、会社から無視されているということもあります。
会社としても人手不足なので、今辞められては困ると言ったことから、退職を先延ばししたいと考える会社もあるようです。
病気で出社できない
メンタル的に大きなダメージを受けてしまい、どうしても出社できない場合などのケースもあるでしょう。
この他、様々なケースが考えられます。
最後の切り札にできる
どうしても退職を会社に言えないと言う場合、退職代行サービスを最後の砦にすることもできます。
最後の切り札として退職代行サービスを使うのは、かなり大きな武器になるのではないでしょうか。
自分では言う事が出来ない「退職告白」を、とにかく第3者に言ってもらえる事ができるのですから。
第三者から言うのであれば、会社としても聞かざるを得ません。
このように考えると、退職代行サービスを活用することによる失敗のリスクよりも、退職に向けて確実に前進できるというメリットの方が大きいのではないでしょうか。
退職代行サービスの紹介
ニュースなどでも一時期取り上げられたこともあり、どうしても退職代行サービスを利用したい!という声が多いので、オススメの退職代行サービスをまとめました。
こちらのページで紹介していますので、ご参考ください。
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退職代行の実際を知るにはこの本がベスト
amazon 退職代行 (SB新書)
実際に退職代行サービスを立ち上げた弁護士が書いた本です。
その名もずばり「退職代行」。
退職代行サービスの依頼する人の実像や事情を、実際のケースからリアルに描き出しています。
また退職代行を使って失敗したケース、退職代行サービスの選び方など、これから退職代行を使いたい人にはかなり参考になる内容が満載です。
この本によれば、退職代行サービスの依頼者で40代・50代以上は28%を占めるとのこと。これは30代30%、20代28%と比較しても同じぐらいのボリューム。
これまで年齢で躊躇していた方にとっては、少しハードルが下がるのでは無いでしょうか。
退職代行サービスを検討したい方には、かなり参考になると思います。
オススメです。
NO.2 妻から会社に伝えてもらう
退職代行サービスの他に思いついたのが、妻に代わりに言ってもらうということでした。
会社としても、妻から訴えがあれば真剣に聞かざるを得ないはず。
妻に相談してみたところ、代わりに会社に言ってくれると冗談めかして言ってくれましたが・・・・・・。
でもよくよく冷静に考えてみると、40代男性として、それはちょっと。
小学生の子供じゃないんだから、あまりにも情けない。
会社の同僚からも笑われそうです。
ということで即却下。
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NO.3 病気になる(医師から伝えてもらう)
最後に思いついたのが、メンタル系の病気です。
鬱病になれば、病院が代わりに言ってくれる?
メンタルクリニックで鬱病と診断されれば、病院の方から会社に伝えてくれるのではないか?と思ったのです。
診察でドクターストップが出れば、自動的に入院となり、会社に顔を出すこと無く退職できるのではないかと考えたのです
この考えは鬱病で悩んでいらっしゃる方には、本当に申し訳無い考えです。自分の退職のために、病気を利用と考えるなんて。
それは今から思うと、それは単なる「逃げ」でしたし、自分の弱さ、甘さでしかありませんでした。
このようなことを考えること自体、かなり病んでいたと思います
メンタルクリニックを受診してみた
しかし一方で、不眠でかなり悩んでいましたし、毎朝出社拒否で嘔吐したりして思い詰めてもいました。
ネットでできる鬱病診断では限りなく鬱病に近い判定結果がでていました。
メンタル面では限界に近づいていたことも事実なんです。
相談できる相手もいませんでしたので、このままでは本当におかしくなると思ってもいました。
そこで、「もしかしてドクターストップしてくれるかも?」淡い期待を抱きつつ、メンタルクリニックに行くことにしました。
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産業医からなら会社に伝えられる
結果、ドクターストップがかかるほどのものではなく、抑うつ症と診断されました。
メンタルクリニックで言われたことは、休職とか退職とかそういう労務的なことは、メンタルクリニックから会社に働きかけることはできないということでした。
そういうことは、会社が契約している産業医から企業に言ってもらう必要があるということでした。
病気を理由に退職するのはやめる
この時点で、病気を理由に退職することはやめました。
なぜなら、産業医に相談するのが、すごくめんどくさそうに思えたからです。
それに鬱病だったらそもそも転職なんかできないし、起業や独立なんてもってのほか、という至極当然なことに気づいたからです。
本当に鬱病だったら、会社辞めてすぐに転職なんてできません。そんなことをしたら、鬱病が悪化してしまいます。
鬱的な症状があるときは、環境は変化させない方が良いってメンタルクリニックのカウンセラーもおっしゃっていました。詳しくは、こちらの「心療内科で聞いた、うつ病の時は転職を延期したほうが良い理由」のページに書いています。
抑うつ症の診断書は自分を守る最終手段
結局誰かに退職告白を代行してもらうのは諦めました。
鬱病でドクターストップを言ってもらう手もやめました。
でも、抑うつ症の診断書は書いてもらいましたので、会社の机に隠しておき、どうしても限界だと思った時の最終手段にしておこうと思いました。
もうどうしようもなくなったときに、「自分は抑うつ症なので、できません!」と、診断書を会社に見せることにしたのです。
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退職告白は他人まかせではなく、自分で言うのが理想
最終的には、抑うつの診断書を会社に見せることはありませんでした。
退職の告白は、誰かがやってくれるのではなく、自分で言うしか無いという、当たり前のことにやっと気がついたからです。
「自分で言うしか無い」気づいた時から始まる
今思えば、そこに気づいたことが転機となって、そこから初めて真剣に自分なりの退職理由を考えるきっかけになったと思います。
退職理由を起業にしぼり、そこからどうやって会社に告白しようか考えていたら、自然と一番良いシチュエーションが浮かんでくるようになりました。
そしてドキドキしながらでしたが、自分から上司へ退職告白することができました。退職したいことを会社に告げたときは、心地良い達成感がありました。かなり悩んだけど、自分で未来を切り拓くことができたというような自信にもつながりました。
その自信が、退職後うまくいかないときの支えになってくれたと思います。
もし誰かに退職告白を代行してもらっていたら、当然そんな心境に至ることもありませんでした。
もし退職後うまくいかないことがあっても、自分で乗り越えられなかったかもしれません。
そう考えると、もし誰かに代行してもらっていたら、今頃いったいどうなっていたんだろう?と怖くなります。
退職代行を使うべきケースもある
まずは自分から会社に退職を告白することが大事だとは思いますが、それはあくまでもうまくいった私のケースです。
自分から会社に退職したいと言ったのに、会社がなかなか受け入れてくれないケースなどはよく聞く話です。
会社を辞めるのは自分の権利です。会社は拒否できません。
どうしても自分の要求を会社が聞き入れてくれない場合、退職代行の検討をオススメします。
サービス業者は数多くあるので、複数当たってみると良いでしょう。
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40代で退職した経験から選ぶ、オススメの退職代行サービス業者
40代家族持ちで退職した経験から選んだ、退職代行サービス業者を紹介いたします。 退職代行というと若い人が利用するイメージが強いのですが、最近では、40代で退職代行を使う人も増えてきています。 とはいえ ...