「そんなに嫌なら辞めればいいじゃん」
早く起業して嫌な会社を辞めたい!と、気ばかり焦ってもがいている時期のことです。
上の台詞は、ある外国人が集まる異業種交流会に参加して、私がアメリカ人の男性に仕事の愚痴を言ったところ、帰ってきた言葉です。
かなり衝撃を受けました。え?そんなに簡単に決めちゃっていいの?
商売のネタ探しで異業種交流会へ
ある日、フリーランスが集まる小規模な都内の異業種交流会に呼ばれました。
日本人がほとんどおらず、しかも会話がすべて英語。
すっかり異世界に迷い込んでしまった感じになってしまいました。
でもせっかく来たのだから楽しもうと開き直り、ビールを大量に飲んで酔っ払いながら次々と参加者に声をかけました。
酔っ払ってしまうと度胸が付くのか、私は、こういうシチュエーションには結構強いのです。
宴会でビアジョッキを持ってテーブルを回るおっさん、いるでしょう? ああいう感じで、声をかけまくりました。
声をかけてみたら、参加者は20~30代ぐらいの社会人がほとんどでした。彼らは、日本でなんらかの仕事をしているようです。
どんな仕事をしているか、詳しく話してましたが、英語なのでよくわからない。「うん、うん」とうなずいて、「カンパイ!」と言ってごまかしてました。酒の力は偉大です。
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アメリカ人青年に会社の愚痴を聞いてもらう
その中で、なんとなく親密に私の話を聞いてくれるアメリカ人の青年がいました。
彼がとても聞き上手だったので、私は自然に会社の愚痴を話し始めてしました。
不思議な事に会社の愚痴だとスラスラ英語が話せるのです。英語力を上達させるには、まず愚痴から話すといいのでは、と思ってしまいました。
会社が肌に合わないこと、自分で事業をやりたいこと、人間関係うまくいっていないこと、お金が足りないこと、自信がないこと、などなど自分でも驚くくらい愚痴のオンパレードです。
アメリカ人の彼は、私の大量の愚痴をひととおり聞いてくれました。
そんなに嫌なら辞めればいいじゃん
そして、彼はこう言ったのです。
「そんなに嫌なら辞めればいいじゃん」
私は、しばらく返す言葉を失っていましたが、「そんなのはわかっているけど、家族もいるし簡単に辞められないから悩んでいるんだ」と返しました。
「それはそうだよね。わかる、わかる。僕は月6万円で生活しているけど、けっこうハッピーだよ」
と、アメリカ人の彼が笑って答えます。
唖然としました。今まで何をうじうじと悩んでいたんだろうか?
そんな感じでいいのかもしれない
そうか、「そんなに嫌なら辞めればいいじゃん」か。
なんと軽い言葉なのだろう。
でも、本当は、そんな感じでいいのかもしれない。軽い感じ。
あまりにも重く考えていると気分がどんどんマイナス方面に行って、私のように愚痴を積み上げていってしまいます。
要は、本人の考えようなのです。
希望の光が見えてきた
私の場合は月収6万でもハッピーにはなれるとは到底思えません。
ですが、辞める前にマイナスなことをあれこれ悩むよりも、スパっと退路を立って新しいことをする方向に考えを切替えてみようと、ちょっと希望の光が見えてきたような感じがしました。
もう少し軽く考えても良いのかもしれないと、少しだけ心が軽くなりました。