「退職したい」と思っていても、なかなか上司に言い出せず思い悩んでいる人は多いのでは無いでしょうか?
私も長い間、退職を切り出せず悶々としていました。
あなたは、なぜ退職を切り出せないのでしょうか?あなたが退職を言い出せない大きな理由は、「ノー」と言えない性格だからかもしれません。会社に退職を伝えることは、会社に「ノー」と言うこと似ています。
もし会社に退職を切り出して、一歩前に進みたいと考えるなら、まずは身近なところから「ノー」という習慣をつけることをオススメします。
会社に退職を伝えることは、会社に「ノー」を言うことと似ている
ちょっと突飛な意見かもしれませんが、会社に退職を伝えると言うことは、会社に「ノー」を言うこととどこか似ていると思います。
つまりこういうことです。
会社としては、あなたにそのまま働いて欲しいと考えています。辞めてほしいとは思っていません。でも、あなたは退職を考えていて、会社から飛び出したいと考えている。
それは、会社の意向に「ノー」と言うことと一緒のようなことではないでしょうか?
会社に退職を言い出しにくいのは、会社に「イエス」と言いたい気持ちが残っているからです。会社の意向や希望に対して、あなたは「イエス」と応えたいと考えているのです。
だから、なかなか「ノー」とは言いづらいのです。
退職を言い出しにくいのは、「ノー」を言えない性格だから
実は私もそうでした。
会社にとって有用なことをまず第一義に考えて行動していました。自分のことは後回しにして、会社のためになることを優先していました。
上司や会社からの理不尽な指示や依頼があっても、決して「ノー」とは言わず「イエス」と返事をしていました。自分の中では「ノー」と言いたい案件があっても、無理をして「イエス」と言っていました。
「ノー」と言う事はつまりは会社の指示に従わないということですので、結果として自分の評価を下げてしまいます。たとえ自分が「ノー」と言っても、誰か他の人が必ず「イエス」と言い、その人が評価を上げていきます。
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「イエス」一択人間
こういったことが長年積み重なり、気づいたら私生活でも「イエス」しか言えない、「イエス」一択人間となってしまっていました。
例えばあまり気の乗らない飲み会でも、断れないから誘われれば嫌々ながらも出席していました。「ノー」と言えないのです。途中で帰る勇気も出せず、2次会3次会まで付き合っていました。
もちろん「ノー」と言わないことで、会社でもそこそこの評価をもらうことができました。でも次第に自分を見失っていくような感覚に囚われるようになってしまいました。
「ノー」を言って、自分の人生を取り戻そう
「ノー」と言えない自分に危機感を感じ、このままではマズイと思うようになりました。「ノー」と言えない自分は他人から良いように利用されているような気になってきたのです。
「イエス」と言えないために、自分の「こうしたい」という感情を押し殺してしまうようでした。「いやだ」という感情が出せなくなっていました。
もっと自分の感情を出したい、嫌なときは嫌と言いたい!と思いました。
そこでもっと「ノー」といえる様になろうと、自分の中で小さな意識改革をすることにしました。
まずは、小さな「ノー」という習慣をつける
いきなり仕事上で「ノー」とは言えないので、小さな小さなところから始めて見ることにしました。
「ごめんなさい。その日は用事があって」
嫌な飲み会を断ることから始めたのです。
最初のうちは付き合い悪いとか言われましたが、自分の気の向いたときは参加していたので、次第にそう言われることはなくなりました。
その分空いた時間を自分や家族の時間に割り当てることができるようになりました。以前は「ノー」と断ると人間関係が悪くなるのではないかと怯えていましたが、実際はそんなケースはありませんでした。
次第にうまく「ノー」を言うことができるようになり、自分の感情を言うことができるようになりました。
もっと自分の感情を表に出しても良い
「ノー」と言えない「イエス」一択人間は、自分の感情を表に出せません。そのため、自分のことより他人の都合を優先してしまいます。そして自分のことを優先すれば罪悪感すら覚えてしまいます。
それで不自由ない人はそれでなんの問題もないと思います。でも、そのことに何かしら違和感を感じている人も多いと思います。
退職したいというのは、言ってみれば究極の自分の感情を表に出すことです。退職するということは、会社の都合より自分の都合を優先するということだからです。
退職は会社に「ノー」と言うことですから、「イエス」一択人間には退職などできないのです。
会社に退職と伝えたいのになかなかできないという場合は、自分が「イエス」一択人間ではないかと疑ってみてください。そして、「ノー」と自分の感情を表に出す練習を始めてみてはどうでしょうか。