40代で思い切って20年勤めた会社を辞め、思い切って起業しましたが、運悪く経営悪化して一年で廃業し、生活のために派遣社員として再出発しました。
(そのあたりのことは、こちらのプロフィールのページで紹介しています。)
しかし現実は厳しく、派遣の給料では人並みの生活はできません。→派遣の体験談ページはこちら
食費、光熱費、家賃、教育費、冠婚葬祭など、出費はますます増えていきますが、給料は低い額で固定されたままです。
派遣会社に時給アップをお願いしましたが、一向に上がる気配はありません。
このままではいくら働いても貯金すらできず、疲弊していくばかり。
そこで、やむを得ずダブルワークをやることにしました。
私はダブルワークをやって良かったと思っています。金銭的余裕ができて、体力のダメージもそんなにきつくありませんでした。もっと早くからやっておけば良かったと思うレベルです。
でも、それにはある条件があることに気づきました。
このページでは、40代以上の派遣社員がダブルワークをやった体験談を紹介しています。
これからダブルワークを考えている方の参考になれば、嬉しいです。
→関連記事:ドン底からの突破方法
ダブルワークをやるにあたって考えたこと

ポイント
- お金
- 時間効率
- 体力
私がダブルワークを始めるに当たって考えたことは、三つあります。
それは、お金、時間効率、体力です。
時給は高い方がいい、通勤時間も短くて働く時間も短ければ短いほどよい。そしてなるべくきつくない仕事。
なるべく自分の拘束時間を損なわず、体力ダメージも少なくすることを考えたのです。
若い頃と違って、なかなか無理がきかないですからね。
お金、時間効率、体力。この3つのバランスが大事。どれかが欠けても駄目。
何も考えずに応募してしまい、仕事はじめてからやっぱり辞めますなんてことになったら、それこそ時間効率悪いです。
だからこそ、応募段階でしっかり条件を選別するのが重要なんです。
時給
時給は最優先事項です。
低い時給には決して飛びつかないこと。時給100円違っても、半年でかなりの差が付きます。
仕事がラクそうだから、楽しそうだから、と低時給の仕事に飛びつく人もいますが、そういう人は時給が割に合わないと言ってすぐに辞めてしまいますね。
そうなると、またゼロからやり直しになるので、それだったら、最初から高時給案件を探したほうが良いのです。
同じ内容の仕事でも、企業によって様々ですし、働く時間帯や場所によっても変わってきます。
これもよくある話ですが、あまりに高時給すぎるのも要注意です。
他の案件と比較して、あまりにも良すぎたりする場合、ブラック率高いですので、そこはよく考慮すべき点です。
求人広告をしばらく見ていると、だいたいの相場感がつかめるので、3日ぐらいは、絞り込みの時間として見ておくと良いです。
時間効率
よく忘れてしまう事実なんですけど、時間は有限です。
一日は24時間だし、1週間は7日しかありません。
この基本原則は、ダブルワークをするうえでかなり重要です。
あまり時間効率を考えずに仕事を入れたりすると、体を休める時間がとれなかったり、最悪は睡眠時間まで失いかねませんです
そうなると…健康を損ない、ダブルワークどころか本業まで影響してしまいます。
最大まで時間効率を追求し、自分のプライベート時間をできるだけ確保するようにしましょう。
時間効率最大化の考え方
ではどうやって時間効率を上げればよいのでしょうか?
ポイントとなるのが本業です。
本業の仕事をする時間は動かせませんよね。
そうなると、時間効率を最大限に高めるなら、必然的に本業に近い場所になります。
つまり、本業に近い場所で本業が始まる前か終わったあとの時間を活用すれば、移動時間を減らすことができます。
本業のある平日に仕事をいれれば、土日祝の休みはフルで自分の時間に使うことができます。
ダブルワークというと、よく土日に仕事を入れてしまう発想になるのですが、これだと毎日働きづめになって疲労感が半端ないです。
以前私これと似たような状況で働いたことがありますが、3ヶ月で口内炎ができはじめ、食事ができなくなったことがあります。
体力
当人はまだまだ大丈夫!と思うんですけど、やはり40超えると回復力がガクッと落ちます。
このくらい大丈夫だと思っていたのに、翌日かなりのダメージが残っていたなんてことは、結構あると思います。
だから、なるべく過信せず、あまり体力を使わない仕事を選んだほうが賢明です。
似たような仕事でどっちを選べばいいか迷った場合は、迷わず体力使わない仕事に決定です。
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私のダブルワーク体験談
それでは次に、実際に私がどうやってダブルワークを選んだかを紹介したいと思います。
早朝バイト(比較的時給が高い、短時間)
私が選んだのは、早朝の仕事です。
そもそも朝型の生活リズムだったので、朝早く起きるのはあまり苦になりませんでしたし、それに早朝の仕事は昼間と比較しても時給が割高。
本業が始まる前の数時間だけと割り切れば、結構良い稼ぎになります。
私は、体力があまり自信がなく、寒がりでトイレにも近いので、屋内の仕事に絞り込みました。
早朝バイトで捨てたもの
早朝バイトをするとなると、生活リズムがかなり変わります。
そのため、これらのことをキッパリ捨てました。
捨てたもの
- 夜更かし
- プライド
夜更かし
早朝バイトを始めるに当たって、夜更かしは一切やめました。
家を出る時間から必要な睡眠時間を逆算して、寝る時間を設定。決めた時間に必ず寝るようにしました。
キチンと睡眠を取らないと長続きしませんからね。
飲み会もひとまず封印です。
慣れるまでなんか物足りない感じがしますが、2週間ぐらい経つと、睡眠時間が足りないと疲労がどんどん貯まることに気づきます。それ以降は何が何でも早く寝ようと思考が切り替わります。
プライド
始発に乗るので、真っ暗な時間に出かけないといけません。
これは結構屈辱を感じます。これから毎日こんな生活をしなければならないのかと考えると悲しくなります。
通常の通勤時間帯に乗る人と、始発に乗る人はあきらかに服装が違います。
感じ方は人それぞれですが、ショックを感じる人もいるかもしれません。
でもそんなのはプライドを捨てればなんともありません。
バイトの現場でもダブルワークに関していろいろ聞かれたりしますが、笑顔で適当にしのげばなんでもないことです。
まずはプライドよりも目先のバイト料です。
条件に合う仕事を見つけたら即応募
本業の会社の近くに運よく募集を見つけて、速攻で応募しました。
タウンワークで探して1週間ほどで見つかりました。
条件に合致する案件を見つけたら即応募しないと、すぐになくなってしまいますからね。
じっくり探して、素早く応募が鉄則です。
バイト契約上、私が実際どんなバイトをしたのは書けませんが、品出し、軽作業、清掃、ホテル受付、ベッドメイキングなど探せばかなり多くの早朝バイトが出てきます。
次にダブルワークの探し方を詳しく紹介していきます。
ダブルワークの探し方

複数サイトへの登録が基本
まずは、アルバイト情報サイトに登録します。
一つだけだと足りないので、2-3サイト登録するのが良いです。
私は、タウンワーク、フロム・エー、エンゲージ、インディード、の4サイトに登録していました。
登録しておくと、希望条件にあった新着案件の連絡が来るので凄く便利。
通勤の隙間時間によくチェックしていました。
登録したサイト
一番役に立ったサイト
4サイトのうち、実際使ってみて、一番良心的で、希望条件に合う仕事がみつかったのは、タウンワークでした。
40代以上の仕事も多くて、絞り込みもやりやすい。きらびやかな感じはないけど、一番実用的でした。
インディードやエンゲージは、参考程度でした。応募しても企業から連絡ないこともおおかったです。
フロム・エーは、情報量は多いけど似たような案件が多くて、途中でめんどくさくなりました。掲載情報は若干若い人向きです。
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ダブルワーク探し方の注意点
単発ではなく、場所固定にする
よくあるのが、イベント会社に登録して、イベントの仕事があるときだけ単発でその都度呼び出されるバイトがあります。
やり方さえわかっていれば、どの現場でも似たような仕事なので楽は楽なのですが、仕事が入るか入らないか直前になるまでわからないというデメリットがあります。
もし一定のお金が毎月必要であれば、単発の仕事よりも一つの現場に固定することをおすすめします。
そうすれば、毎日の習慣として、体に染み込ませることができるからです。
そうすれば、何も考えずにオートメーションで仕事ができるようになります。
少しでも経験のある仕事が良い
まるきり未経験からやるよりも、少しでも経験のある仕事を選ぶと、その分余裕ができて仕事も早く覚えることができます。
多少のブランクがあっても経験があれば、すぐにリカバリーできます。
仕事として未経験でも、日常生活で得意な作業などあれば、その分野の仕事をするのもありです。
例えば、人と話をするのが好きなら、飲食店のバイトをする、といったように探して見ると良いでしょう。
ダブルワークをやってみてどうだった?
総合的にみてよかった
ダブルワークを実際やってどうだったかといえば、やって良かったです。
ダブルワークやろうかどうか迷うぐらいなら、やってみることをおすすめします。
具体的な感想はこんな感じです。
視野が広がった
ダブルワークをやってみて意外とよかったな、と思えるのは、本業以外の視点から世の中を見ることができること。
こんな世界もあるんだ!という新たな気づきを得ることができます。
ダブルワークをやる前は、結局本業からの視点でしか考えられませんでした。
正社員であれば、それはそれで良いのですが、派遣社員であればそれはリスクでもあります。
なぜなら、今の本業の契約がいつ切られるかわからないからです。そんな不安定な立場なのに、本業だけの視点でしか考えられないとすれば、それは自ら首を絞めているようなもの。
やはり広い視点で、可能性を潰さないようにしたいです。
体力もそんなにきつくない
体を使う仕事でしたが、事前に条件を絞ったこともあり、体力ダメージはそんなにありませんでした。
腰がすこし痛くなったのと、筋肉痛ぐらいです。
うまく日常の習慣に取り入れることで、2週間ほどで体が自然となれてしまいました。
これだったら、もっと前からやっておけばよかったと思えるレベルです。
生活費が補えて精神的に安心
ダブルワークをやってやっぱり一番良かったのは、お金の面ですね。
いままでいくら働いても赤字続きだったので、精神的に全く余裕がありませんでした。
100円ショップで買い物をするのも決死の覚悟が必要なくらい、追い詰められていましたからね。
これがダブルワークをやることによって、若干の精神的余裕ができました。好きな本やお菓子を買える余裕もできたのです。
この精神的余裕ができることによって、物事を前向きに考えられるようになり、あとはどうやって家計の黒字幅を増やすかどうかを考えられるようになりました。
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まとめ:中高年のダブルワークは探し方で差がつく
ポイント
時間効率×時給×体力の3つの組み合わせ
40歳以上の中高年がダブルワークをする場合は、仕事の探し方で大きく差がつきます。
ダブルワークが続かない場合は、事前の条件をうまく絞れていないことが多いのです。
それには、中高年がダブルワークする場合は、時間効率×時給×体力の3つの組み合わせで考えることが必要なのです。
これら3つがうまくバランスとれていることが重要で、どれか一つが欠けてもダメージが大きくなり、続けられません。キーになるのは、本業の時間帯と場所です。
そして、そのような仕事を見つけた場合は、即応募が鉄則です。
もうちょっと後になってから応募しようと、先延ばししている間に誰かに決まってしまったということはものすごく多いです。
仕事を探すサイトは複数登録しておき、毎日こまめにチェックしてください。
私はタウンワークに登録して、1週間ほどで条件に合う仕事に応募できました。
私はダブルワークをやって良かったと思っています。
毎日の体力的ダメージもきつくないです。疲れも残りませんでした。
金銭的な余裕ができ、視野も広くなり、そしてなんといってもワーキングプア状態から抜けることができました。
もし、お金に余裕が持てなくて不安がいっぱいなら、是非ダブルワークをやってみると良いと思います。悩んでいても、何も変わりませんからね。