40代で転職して、死ぬほど後悔したことってある?
そんな質問を受けたことがあります。
そうですね。はい、あります。ありまくりです。
後悔して夜中に一人涙を流したこともありますし、今となっては恥ずかしい話ですが現状に絶望してどこで首吊ろうか場所を探したこともありますよ。
そういう後悔を乗り越えて今を生きています。(でも、かと言って会社を辞める決断をしたこと自体には全く後悔していないんですよね)
この記事では、よりリアルに感じられるように私の事例をほんのちょっぴり紹介させて頂き、そこから得た教訓として少しでも後悔するのを防ぐ方法、そして、不運にも後悔してしまった時の対処方法についても紹介します。
これから40代で転職したいと考えているけど、なかなか一歩が踏み出せない方の参考になればとても嬉しいです。
後悔しないためにも転職サイトは間違いないところを選びたいですね。経験上、1番良かったのはここです。

思うように仕事ができず、無理して体を壊しドツボに
少しばかり、私の事例をお話しします。
リアルに感じてもらえたら、嬉しいです。
ここで頑張ろう!転職先での決意も・・・

結局は焦っていたんです。
早く仕事を決めて安心したいと思っていたんです。採用してくれる会社があればすぐに転職したいと思っていました。
新しい転職先での職場は、リサイクル工場のラインの仕事。これまでずっとデスクワーク中心の仕事でしたから、正直体を動かすラインの仕事が出来るのかと少し不安は感じていました。
でも給料とか条件はすごく良いし、面接の印象も良かったし、それに何より内定をもらえたのが嬉しく、ここでずっと頑張っていこうと思っていたんです。
だからすぐに転職を決めました。ほとんど即決です。そして、即決で転職を決めることができた自分はある意味「すごい」と一人で悦にいってました。
無茶苦茶体力が必要な仕事ではないし、同僚は優しいし、上司もそんな嫌な感じではないし、多少の不安はあっても、何とか消化していけるだろうと思っていたんです。
こんな感じで、自分なら大丈夫だと軽く考えていたのです。
転職を死ぬほど後悔する
自分なら出来る、大丈夫なんて、今から思えば自分のことなんてちっともわかっていなかったんですよ、結局のところ。
普通、どんな新しい仕事でも毎日やってたら一ヶ月もすれば慣れて来て、周りと同じぐらいのレベルになっているでしょう。
でも私の場合、転職して三ヶ月経っても、仕事をこなす量が同僚の半分以下なんです。しかもミスも多い。同僚が軽々とこなしているなか、自分は汗だくで必死にやっても全く追いつかない。
毎日帰宅してからどうやって仕事のスピード早くするかを考えて、次の日実践してみるのですが、足元にも及ばないのです。そうこうしているうちに上司から呼び出されて、仕事が遅すぎると頻繁に注意されるようになってしまいました。
それでもなんとかしようと限界まで動作スピードを上げるようにして挽回を狙いますが、とうとう無理がたたって体を壊してしまいました。具体的には両手の腱鞘炎で、ペットボトルのキャップが開けられないほど握力が落ちてしまいました。
再転職しようにも難しい
なんとか騙し騙し仕事を続けますが、体を壊した状態で良い結果が出るわけありません。でも再転職しようにも年齢の問題で今のところより良い条件で簡単に仕事が見つかるわけがありません。
ネットで調べても、今より条件が悪く、きつそうで、給料も下がるところがほとんど。
この頃には子供も大きくなり、教育費をはじめ食費などが家計を圧迫するようになっていました。
転職活動してすぐに次の会社が見つかれば良いのですが、見つかるような感じはさっぱりありません。
辞めるにしても次の転職先が見つからなければ、家賃の支払いもできなくなり生活そのものができなくなります。
このまま体を酷使して、今の仕事を続けるしかないのか、と思うと絶望でめまいがします。
なぜ、自分でもできると思ってしまったのか。もう少し粘って、自分の得意な事務系の仕事を探せばよかった。
いっそのこと・・・
自分の人生、地獄だ。いっそのこと死んで楽になりたいと思いました。
今の状況が死ぬほど嫌なのに、身動きが取れないんです。
打破するために何かをしないといけないことはわかっているのですが、とれる選択肢は全て行き詰まりなんです。
何もできないまま、時間だけがすぎて行き、腱鞘炎もかなり酷くなってしまいました。電車の吊り革も持つことが出来ず、財布から小銭を出すことさえできなくなっていました。
残された最後の一手
一時は絶望を感じ、人生を諦めようと思いましたが、あと一つだけ道が残されていることに気づきました。
それは、もう一度仕事を探すこと。しかもこれまで馴染んできたデスクワークの仕事を。
そこで1日会社を休んで自分が得意な仕事、できる仕事は何かを棚おろしすることにしました。
複数の転職サイトに登録しながら、派遣の仕事も探しました。
かなり苦戦しましたが、大量エントリー作戦が功を奏し、派遣ではありますが、無事次の仕事を見つけることができました。
生活費の足りない分はダブルワークで埋めることにしました。
これで地獄のような毎日からは解放されることとなりました。腱鞘炎はかなり良くなりましたが、もう元の握力は出ませんし、朝方はグーにするのが苦痛です。これはもう一生治りそうにもありません。安易な転職の傷痕として、付き合っていくしかなさそうです。
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死ぬほど後悔しないためにはどうしたら良いか
では次に、死ぬほど後悔した経験から得た教訓を紹介したいと思います。
自分の得意分野を見定めろ

これは、不得意な分野への転職はしないほうが良いという事です。と言っても異業種への転職はしない方が良いということではありません。異業種への転職は否定していません。そうではなく、自分が苦手に思っていることをあえて仕事にするような転職のことです。
例えば、建設業界の営業をやっているけど、ずっとプログラミングが好きで趣味でずっとやっていて、資格も幾つか持っているような場合なら、異業種のIT業界に転職してもきちんと仕事ができるでしょう。
でも、気をつけないとならないのは、私の場合のように体を使う仕事が合わないのに、自分もできるだろうと勘違いして転職して後悔するといったような場合です。
もっと言えば運転が不得意なのに、トラックの運転手になる場合、毎日決まった定型の仕事が得意じゃないのに、ルーティン業務の多い仕事に転職する場合など落とし穴結構たくさんあります。
そんな羽目に陥らないためにも、自分の向き不向きをきちんと把握しておきたいです。
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焦って決めるな
転職に焦りは禁物。冷静な判断ができなくなるからです。
普段の自分なら絶対に選択しないようなところも焦っていれば、選択肢の中に入ってしまうんです。
例えば、自分は朝型人間で夜の仕事が苦手なのに、給料が良いからと夜勤の仕事を始めてしまうようなものです。
焦っていると、自分が冷静でないことにさえ気づかないものです。目の前のことがまるで運命のように感じられて、それに飛び付いてしまうのです。
だからこそ、すぐに決断せず、一歩引いてみることが大事です。
そして、様々な角度から新しい仕事を吟味してみましょう。新しい仕事で生活はどう変わるか、家族に影響あるのか、自分の本音はどうか、新しい仕事でなにを失うか、何を得るのか。本当に決めて良いのか。もっと別の仕事があるのではないか。
ネガティヴすぎるぐらいがちょうどいいんです。ちょっと否定的に考えてみることで、自分の本当のところをチェックするのが目的ですから。
この作業でストップをかけられれば、転職後に死ぬほど後悔するのは、防げるのでないでしょうか。
そして否定的なチェックをしても、心から大丈夫だと思える時は決断すれば良いでしょう。
何でも出来るヒーローにならなくてもよい
あなたは若くはない。新しいことをゼロから習得する必要はないし、フレッシュな若者と競争する必要もありません。
あなたの得意なこと、これまでにやってきたことが活かせる仕事に絞りこむのです。
どんな仕事も出来るスーパーヒーローにならなくても良いのです。お金のために無理にヒーローになることはないのです。
即決は禁物
著名な経営者の中には即断即決が良いことと言う人もいて、即決することが素晴らしいこと、かっこいいことのように思えてしまいます。
でもよくよく考えると、その経営者が即断即決出来るのは、その背後に何人ものスタッフがいて、彼らがメリットデメリットをはじめとして時間をかけてありとあらゆる方向から検討しているんです。
経営者はその検討された報告書に基づいて決断する訳です。
だから、いろいろと検討してくれるスタッフのいないあなた個人が即断即決だけ真似するのは非常に危険なことだと思います。
うまくいけばラッキーですが、そうではないと、私のように後悔することになるかもしれません。
不得意な仕事とはわかっているけど、それしか方法がない場合
なんらかの事情、これ以上今の会社にいるのがもう限界だけど、不得意な仕事しか選べないような場合どうしたら良いでしょうか?
どうしたら良いか、難しい選択ですよね。
まずはお金の計算をしてみる事をお勧めします。(お金の計算についてはこちらの記事も参考にどうぞ「今週末できる!年間生活費をザックリ把握しておこう <EXCELテンプレート付>)」
今の会社を辞めたら無収入でどのくらい生活出来るのか、毎月どのくらいの出費があるのか、家族がいればお子様の学校や教育費にどのくらいかかるのかなどを計算してみるんです。
退職金を入れれば、結構無収入でいられる期間は多くあります。ただこのお金は、将来に必要になるお金だと思いますので、慎重になる越した事はありませんが。
このお金の計算をしてみるだけで、不安感が少し和らぐと思いますよ。
この上で、転職活動をパワーアップさせましょう。仕事がないのは単に情報不足だけかもしれません。
他の転職サイトにも登録して、情報量を増やしましょう。40代の転職って結構情報戦なので。(転職が情報戦ということについては、こちらの記事「失敗しない40代転職は、情報量・積極的姿勢・第三者の活用」で書きました。読んでみてください!)
その意味では、転職コンサルタントと二人三脚で探すと効率アップになりますね。(これは本当です。詳しくはこちらの記事「40代転職のポイントは、キャリアコンサルタントとの信頼関係」にも書いています。コンサルタントを味方につけましょう!)
あとは、これ禁じ手かもしれませんが、派遣という手もあります。
派遣なら仕事は早く決まり易いです。ただ、報酬はえげつないほど下がるので、転職活動を続けながら働くのをお勧めします。
派遣に関しては、こちらの記事で実体験を書いていますので、参考にしてみてください。
→40代派遣で働くと言うこと。良いところ悪いところ全部語ります

転職後死ぬほど後悔してしまったらどうしたら良い?
これまで後悔しないためにどうしたら良いかについて書きました。
それでは、後悔してしまったら、どう対処すれば良いのでしょうか。
自らの経験からその対処方法を紹介していきます。
もし今時点で死にほど後悔していて、なんとか突破したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
ポイント
死ぬほど後悔した時の対処方法
- 悲観しない
- 計画を立てる
- 自分はできると毎日意識する
詳しく見て行きましょう!
悲観しない

まずは人生に悲観しない事。これすごく大事です。
死ぬほど後悔しているときって、どーせ自分なんて、とか、どーせ自分の人生うまく行く訳ないなどの悲観的なことばかり考えてしまいがち。
「あのとき転職を間違えなければ、今頃もっと良い生活しているのになぁ」「同期で入社したあいつは今度支店長らしい。それに比べて自分は・・・」本当にこんなことばかり、クヨクヨ考えてしまいうのです。
まあ人間だから少しぐらいこんなモードになることはしょうがないのですが、これが毎日四六時中あるとしたら気をつけるべきでしょう。
悲観的な考え方がだんだんと怒りに変わっていき、自分がこんな風になったのは世の中が悪い、不公平だ。何で自分だけこんな目に合わないといけないんだ。というように外部環境を攻めるようになってしまいます。
そうなってくると、もう自ら奮起して今の状況をなんとか変えようという気概すら失っていきます。
いくら悲観して嘆いているだけでは、なにも変わりません。変えるためには、やはり自ら動いていかないとならないのです。
少しぐらいの悲観はしょうがないです。でもこれからは、自分が悲観モードに入っていると気づいたら、別のことを考えるようにして、早く悲観から抜け出るようにしたいです。
悲観の芽は早いうちに取ってしまうのが1番です。
計画を立てる
次にやることは、今の状況を突破するための計画を立てることです。
今の死ぬほど後悔している状況から脱するために一体どうしたら良いのか、計画を練ってください。
私のケースだったら、次の就職先を決めるために転職サイトに登録したりして、転職活動の計画を立てました。
ウダウダしているだけではなにもできませんからね。
計画を立てると、これまで難しいと思っていたことが意外と簡単にできることがわかったり、反対に簡単にできるでしょと軽く考えていたことが、かなりハードルが高いことがわかったりします。
実際に動いていかないとこういうことわかりませんからね。
計画を立てると、気持ちがすごく軽くなりますよ。今までの出口の見えない暗いトンネルの向こうに出口の光が見えた感じがしてきます。今の状態から抜け出るために何をすれば良いのかはっきりしますし、だいたいつまで我慢すれば良いのかもわかるからです。
今の死ぬほど後悔している状態を何とか抜け出たいなら、計画を立てることをお勧めします。
自分はできると毎日意識する
3番目は、計画が上手く行き、自分はこの状況から抜け出ることができる、と毎日意識することです。
酷く後悔している時って、自信が崩れて自分のことを低く見積りすぎるんです。24時間ネガティヴモードになっています。
そういうモードでは、すぐ「そんな計画しても上手く行くわけねーだろ」とすぐにブレーキをかけてしまいがちです。
これではいつまで経っても抜け出ることは出来ません。
だからこそ意識的に自分はできるんだと勇気づけてあげることが必要です。
特にネガティヴモードが激しい時こそ、早めに自分はできると思うようにしてください。心の中で思うだけで良いのです。それだけで元気が湧いてくるし、よし頑張ろう!という気分にもなります。
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後悔してしまってもまだ道はある

ここまで死ぬほど後悔した私の事例、後悔しないための方法、そして、後悔してしまった時の対処法について書きました。どれも私が経験したこと、体験を通して得たことや考えたことを書きました。
転職する時、1番気をつけたいのはその仕事が自分の不得意分野なのに、変に妥協していないかどうかということです。
わかっているつもりでも、じつは全く分かっていないことはたくさんあります。特に焦っているとき、急いで決めなければならないときは要注意です。
即断即決せずに、一旦冷静になって考える時間を取るようにしてください。
とはいえ、不運にも後悔してしまった場合でも、それで人生詰んだ訳ではありません。
もうだめだ!という場面から活路が拓けるといったようなことは頻繁にあります。だからこそ、悲観せずにしっかりと前を向くことは大切です。
世の中には、92才で首相を勤めた人や100才で現役で仕事をしている人がいます。そんな人達からしたら、あなたはまだまだ若造。チャンスは無限に広がっています。
私の経験からいっても、行き詰まったように感じたところがスタート地点。やるべきことはいっぱいあります。
これから40代で転職したいと考えているけど、なかなか一歩が踏み出せない方の参考になればとても嬉しいです。