つらい、つらいといつも考えていると、つらいことが当たり前になります。
「辛い(つらい)」と感じている自分が正常で、辛いと感じていない自分は不自然だと考えてしまうのです。
あなたの場合はどうでしょうか。
退職について悩んでいると、いつのまにか悩んでいる自分が心地良くなっていきます。いつも悩んでいないと逆に不安になってしまうのです。
こんな変な癖に自分自身が陥っていませんか。チェックしてみてください。
もしそんな癖があると気づいたら、その癖をストップしようと決めてください。この癖を止めると徐々にあなたの世界が開けていくはずです。
私の場合もそうでしたが、この癖に気づいた時こそが、具体的に退職準備を始めたきっかけとなりました。
就職後すぐに会社に違和感
私が就職したのは、就職氷河期まっただ中でした。
一番最初に内定を出してくれた会社に何も考えず就職してしまいました。その後研修期間を経て会社のことが分かってくると、徐々に違和感を感じ始めました。
配属先が決まり仕事を始めると違和感が大きくなり、毎日のように会社を辞めたいと思うようになりました。毎日が自己嫌悪や不安だらけでした。でも、そこからどうやって抜け出したらいいのか、皆目見当つきませんでした。
退職は逃げだと思っていた
退職することこそが、この苦しい状況を解決する唯一の手段だとは薄っすらと感じてはいました。でもその時は、まだまだ退職することが実感できませんでした。むしろ退職にネガティブなイメージを持っていました。
退職することは他人事のように感じていました。退職したい気持ちはあるのですが、自分が退職するとはまったく考えていなかったのです。
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「退職したいけど、できない」悩みがどんどん大きくなる
そのため、ズルズルと退職するタイミングを先延ばしにしているうちに結婚。子供ができ、気づいたら40代となってしまいました。
40代で家族がいる。社宅に住んでいるし、子供はまだ小さい。そんな状態でどうやって退職したいと切り出せば良いのでしょう。
「退職したいけど、できない」と悩みはどんどん大きくなっていきました。
無理やり悩もうとしている自分に気づく
そしてある時、そんなに悩んでいないときも、無理にでも悩もうとしている自分に気づいたのです。
「あ、自分は無理やり悩もうとしているんだ」
どうやら悩んでいる自分が心地良いみたいなのです。いつも悩んでいないと気が済まないみたいなのです。
だから悩みを具体的に解決しようとすることすらせず、ひたすら「どうしよう」と悩み続けていたのです。こんなことをしている限り、そこから抜け出ることはできません。
首にされるか定年まで悩み続けるしかないのです。
悩むのを止めようと決めたら、価値観が変わってきた
無理やりに悩もうとしている自分に気づいた時、「よし、もう悩むの止めよう」と心に決めました。
さらに、「もう迷わない。自分は自分の人生を生きていこう」と決めることしました。
そう思ったその日から、自分の価値観が少しずつ変わり始めたようです。
どうやったら悩みを解決できるのかを考えるきっかけに
モヤモヤと悩み始めていると、「あ、また悩んでいる」といち早く自分の癖に気づくことができるようになりました。そして、その悩みを解決するためには、具体的にどうしたらいいのかを考えるようになったのです。
今から思うと、この時が退職に向かって進み始めた転換点だったように思います。徐々にではありますが、ゆっくりと時間をかけて自分の気持ちを固めて行くことができました。
今も退職できていなかったかもしれない
もしあの時、「もう悩むのを止めよう」と決めなければ、自分はまだ退職しようかどうしようかズルズル悩み続けていたと思います。
会社が嫌で辞めたいと感じている時は、自己嫌悪や将来の不安で一体どうすればいいのかわからなくなるぐらい悩みます。
でも、あまり長いこと悩んでいること、悩むこと自体に依存するようになります。常に悩んでいないと落ち着かなくなるのです。
悩みにとらわれていた頃は、40代で退職するなんて無理だと思いこんでいました。でも、具体的に解決策を探っていくことで、普通に退職することができました。(退職後の起業は失敗してしまいましたが)
「もう迷わない。自分は自分の人生を生きていこう」
そう、心に決めてみるだけで良いのです。