正社員で働くのは疲れた。転勤したくないし、昇進もしたくない。
もっと自由な形で働きたい!
そう思ったときに思いつくのが、「派遣」という選択肢ではないでしょうか。
でも、40代男性で派遣社員という働き方はいったいどうなのか?
どんな仕事があるのか、お金の面、本当に自由なのか、メリットやデメリットなど。
実際に派遣社員として働いた経験から、40代以上の男性派遣社員の現実を紹介します。
40代男性で派遣社員という選択肢はありなのか?
正社員から派遣になるのは貧困化するリスクが高い
はっきり言って、正社員を辞めて派遣社員というスタイルで働くというのは、現実的ではありません。
正社員と比較すると自由度は確かに高いですが、収入面、疲労度、社会信用度から考えると、正社員から派遣社員への転身はおすすめしません。止めておいたほうが良いです。
一つ足を滑らせると、貧困化への道を歩むリスクが非常に高い。
では、40代以降で派遣社員として働くのは、選択肢から外しておいた方が良いのか?
一概にそうとも言えないんですね。
では、どんな場合なら派遣社員という働き方が有りなのでしょうか。
派遣でいる期間を限定するなら「有り」
私の経験から言うと、派遣社員で働く期間を限定するなら「有り」だと思っています。
どんな制限かと言うと、
たとえば、1年なら1年、2年なら2年と自分の中で期間を定め、その期間内で起業準備をしたり、転職の資格を取得する期間とすべきです。
その期間は、派遣の仕事で食いつなぎつつも自分の目標実現のための期間とするんです。
だからこそ派遣社員で働くのは、起業に失敗したとか、転職先が見つからない時の場合のみのセーフティネットとして活用するべきだ、というのが私の結論です。
これは、私自身の感想でもありますが、現状、40代以上の中高年の最大のセーフティネットと言っても良いのが、派遣の仕事だと思います。(もちろん50代以上もです。)
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派遣社員が最後の砦となるケース
起業や転職に失敗した場合、あるいは失業してしまいお金に困ってしまった場合、すぐに働けるのが派遣でもあります。
40代以上の職探しはなかなか決まりづらく時間ばかりかかってしまいますから、すぐに働けるのはものすごくありがたい。工場や軽作業の仕事なら職場見学に行って2〜3日後にはすぐに働けます。
正社員と比較するともらえるお金はものすごく少ないですが、当座の生活費ぐらいは稼げます。
この場合は派遣という働き方の存在は非常にありがたく感じます。
しかし、あまりこの働き方に馴染んでしまうと、だんだん生活が苦しくなっていくので注意した方が良いです
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派遣のメリット:仕事が決まりやすい
以下の8点が、実際に派遣で働く側から見たメリットです。
- 仕事が決まるのが早い
- バイトより時給が高い案件が多い
- 社会保険完備しているところが多い
- 他の仕事も紹介してもらえる
- 残業などの条件がしっかりしている
- 割り切れる(責任が軽い)
- 嫌だったらすぐに辞められる
- 味方になってくれる
- 人間関係のしがらみが無い
- 客観的になれる
メリットを書き出してみて、8点もあったので正直驚きました。
もちろん、これから先の人生を考えて、すべて派遣で貫くのは少しリスクはありとは思います。
転職先がなかなか見つからない場合や開業したてで赤字続きのときなど、派遣でつなぎながら自分のやりたいことを実現するには良い手段ではないでしょうか?
メリット1 仕事が決まるのが早い
仕事にも寄りますが、派遣の場合は、仕事が決まるのが早い印象があります。
スピーディーにポンポン決まります。
派遣会社に「仕事したいんだけど」と電話したら1週間ぐらいで仕事が決まって、じゃあ翌週から働いてね!なんて感じです。
正社員だとこんなスピードはありえない。
正社員の場合、履歴書と職務経歴書を郵送して、書類選考に時間がかかり、面接が2回ほどあって・・・・・・・・・というように、採用が決まるまで時間がかかります。
40代以上の場合は、書類選考の段階で終わったり、面接まで進んでも途中で不採用になったりと、仕事が決まるまで時間がかかってしまいます。
短くて1ヶ月、普通でも3ヶ月ぐらいかかるのではないでしょうか?
雇用保険があれば良いですけど、無い場合はその期間は無収入ですからね。きついですよ。
メリット2 バイトより時給が高い案件が多い
これも私の主観的な見方になりますが、バイトはだいたい時給900円〜1200円前後。
もちろん仕事の内容にもよりますが、派遣の場合は、バイトより少し時給が高めで、1,000円スタートからのほうが多い印象です。
少しでも時給が高いほうが良いですからね。
時給が100円違っても月の収入に直すと、かなり違ってきますよ。
1日8時間働いて、月に22日仕事したとすると、時給100円は17,600円の差になりますから。
メリット3 社会保険完備しているところが多い
派遣会社にも寄りますが、派遣の場合社会保険完備のところが多い印象です。
というか、派遣登録するなら、社会保険完備しているところに登録するほうが良いと思います。
社会保険は、厚生年金、雇用保険、健康保険の3つのところが多い感じです。
私は個人事業主でやってきて失敗していて、毎年国民年金や健康保険の支払いでアップアップしていたんです。自分で家族の分を支払わないといけませんからね。
でも、毎月の給料から引き落とされるとは言え、精神的な不安はかなり軽減されます。
メリット4 他の仕事も紹介してもらえる
派遣を切られたり、仕事が決まらない場合でも、派遣の場合は、「こんな仕事もあるよ」と他の仕事を紹介してもらえるというメリットがあります。
派遣の人は、自分の属性(40代で、男性で、事務的な仕事したい・・・・・・・・・)を知っていますから、条件にあった仕事を探してもらえるのです。
バイトだったら自分で探さないと行けないですからね。
お金の不安を抱えながら自分で仕事を探すとなると、高時給につられて、自分が疲弊してしまうような仕事を選んでしまうことにもつながってしまいます。
こういう安心感というか、頼れる感じが派遣のメリットでもあると思うんです。
メリット5 残業などの条件がしっかりしている
はっきり言って、正社員より残業の管理はきっちりしています。
労働契約書には、時給いくら、時間は何時から何時まで、残業の場合は時給いくら、ということが明記されています。
正社員の場合は、残業がけっこう曖昧だったりしますからね。
メリット6 割り切れる(責任が軽い)
派遣の場合は、決められた仕事をやるため、仕事とプライベートの境目をはっきりつけることができます。
これは、自分の目標を持っている人にはかなり心強い。
正社員の場合は、仕事が終わった後も人間関係の付き合いがあったり、休日でもゴルフなどのつきあいもあります。
そういうことを考えると、ある程度割り切れる派遣で働くのも、良い選択だと思うのです。責任が軽い分、給料は低いですけどね。
メリット7 嫌だったらすぐに辞められる
仕事をやってみて、嫌だったら「辞める」という選択肢があるのも派遣のメリットの一つです。
もちろん、今日行って明日辞めるというわけには行きませんけどね。
一応契約期間があるので、更新しないというのが一番自然ですが、体を壊したとか特別な理由があれば、派遣会社の担当者に相談した上で更新前に辞めることができます。
もちろん有期雇用なので、雇用主側から契約を切られるということもあります。
でも、正社員よりかは辞めるハードルがずっと低いのは確か。
安定的に働くのではなく、自分の目標がある人にとっては、このほうが精神的に良いと思うのですが、どうでしょうか?
メリット8 味方になってくれる
派遣会社は、雇用主との間に入ってくれるので、ある意味味方になってくれます。
この職場ではこんな人がいる、こんなトラブルには気をつけよう、とかいった情報も前もって教えてくれます。
もちろんその分お金を取られているのですが、間に入ってくれるのは非常にありがたいと思います。
特に40代以上で家族がいる場合、こういう風に寄り添ってくれる派遣会社はすごくありがたいのです。
こんな感じでメリットが結構あるのが派遣。派遣で働いてみようかな!と思った人は、大手系の派遣会社が案件数多くて良いですよ。
メリット9 人間関係のしがらみがない
「メリット6 割り切れる」のところでも少し触れましたが、派遣の良いところは、正社員と比べて人間関係のしがらみが一切ないというところですね。
私は正社員時代、この人間関係のしがらみがすごく苦手でした。同期との飲み会とかうんざりでしたし、アフター5とか避けていました。
でも派遣ならば、そんなことは一切ありません。当然ですが、お誘いもありません。
それに出世競争とかも無縁ですし、上司に忖度とかしなくて良いし、気を遣って付き合い残業なんてする必要すらありません。
この辺はものすごく気が楽ですね。
メリット10 客観的になれる
これは実際に正社員と派遣の両方を経験しないとわからないかもしれません。
正社員の時は、その会社の一員として、会社の内部からものを考えていました。
でも、派遣だと外部の視点をものを考えることができるようになります。
仕事で何か問題が発生したとしても、すごく客観的にその原因を分析することができるようになります。「結局どこが悪い」というのが、クリアに見えるんです。
それはやっぱり外部からの視点を持っているからでしょうね。
でもまあ、派遣なので問題の原因を客観的に分析したとしても、その会社には決して言いませんけどね。契約外になるので。
しかし、良い意味で経営的思考が身に付くと思います。
派遣をしながら起業を考えている人にとっては、良い経験になると思いますよ。
次にデメリットを見てみましょう。
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派遣で働くデメリット:収入が低い
当然ですが、派遣で働くデメリットもあります。
メリット・デメリットを両面から捉えておくことが大切だと思います。
- 有期雇用契約
- 収入が低い
- 体力仕事が多い
- 各種手当てが乏しい
- キャリアアップしにくい
- 首になりやすい
派遣で働く場合のデメリットは、正社員と比較して雇用期間が短いことと、収入面が低い点です。
体力的にもキツい仕事が多く、キャリアアップもしにくいです。
そのため、40代以上の派遣では、長期で働くのは向いていないと思います。あくまでも、正社員や再起までの「つなぎ」として考えるのが良いと思います。
もちろん、これはあくまでも私の実際の経験で得た実感です。考え方や置かれた環境によって人それぞれですし、実際に何十年も派遣で生活している方もたくさんいらっしゃいます。(派遣で知り合う人も、長く派遣で仕事をされている人が多いです。)
有期雇用契約
派遣の場合、多くの場合は「有期雇用契約」となります。
有期雇用契約とは期間の定めのある労働契約であり、有期雇用契約の労働者は有期雇用労働者と呼称されています。
全労連・総合労働局
派遣の場合、正社員のように定年まで同じ会社で働くことが難しくなります。
派遣が不安定と言われる所以です。
私の経験では、3ヶ月契約というところが多い印象があります。(業種にもよりますが。)
まず試用期間で一ヶ月契約で、その後3ヶ月更新といった感じです。
更新前に派遣先から切られることもよくあります。(最初の一ヶ月で切られることもよくあり、これは結構なショックを受けます。)
うまく更新できなければ、次の派遣先を探さなければならず、それまで覚えた仕事もリセットされ、新しい職場の仕事をまた新たに覚えないといけません。
人間関係もまた1からやりなおし、となります。
収入が低い
正社員と比べればかなり低いです。
共働きして生活するのがやっとのレベルです。
40代を過ぎると、子供の教育費もどんどんかかります。当然、貯金する余裕も出ません。
職場にもよりますが、時給が上がる可能性も低いし、派遣がいつ切られるかもわかりません。
夜勤でガッツリ稼ぐという選択肢もありますが、家族がいればなかなか難しいし、体力面も相当きついです。
そのため、派遣はあくまでも急場をしのぐ「つなぎ」と考えたほうが現実的です。
派遣でつなぎながら、転職活動をして、正社員として働く。
あるいは、私のように起業失敗者であれば、派遣でつなぎながら、再起の道を探るというのが良いと思います。
派遣でこの先ずっとやっていくのは、貯金もできないし、老後の余裕もなくなるのであまり良い選択肢ではないような気がします。
派遣はあくまで短期的な「つなぎ」と考えたほうが良いと思います。
体力仕事が多い
40代以上の男性がすぐに働ける分野は、検品やピッキング、梱包などの倉庫作業や工場での仕事がメインになってくると思います。
女性の場合は、事務などのデスクワークに就ける可能性もありますが、男性の場合は難しいのが現状。(しかし、無理ではありません。私は、工場系からデスクワーク系に転職したことがあります。)
とはいってなんだかんだ言って、おそらく倉庫作業や工場での仕事をメインに紹介されるでしょう。採用されやすいからです。
倉庫作業や工場での仕事って、誰でもできそうなイメージがあります。また、求人募集広告などでも未経験可が多いですが、基本的に体力仕事になります。
一日立ちっぱなしの現場が多いですし、ロボットのように休み無く正確に大量の仕事をこなす必要があるので、かなり体力を使います。
私の経験では、仕事に慣れるまでは、だいたい一ヶ月ぐらいかかります。
慣れるまでは、けっこうキツイです。休みの日は、体力回復するのがやっとで、自分のやりたいことはまずできないですね。
各種手当が乏しい
正社員だと住宅手当とかいろいろ手当があったりしますが、派遣の場合はまず無いです。
正直、家賃が家計の支出の中で一番大きな出費になるので、住宅手当があるとかなり助かるのですが・・・・・・・・・。
ボーナスも当然有りません。(あってもお小遣い程度)
貯金したり、余ったお金を投資に回したりするのはかなり難しくなります。
キャリアアップしにくい
派遣の仕事は、定型化されている仕事が多いため、新しい仕事にチャレンジしたり、もう一段レベルの高い仕事を任せられる、といったことはまずありません。
もし派遣にそういう仕事を任せて、もし失敗したら、正社員の責任になるからです。
そのような仕事は、すべて正社員が持っていきます。
したがって、よほど能力の高い方を除き、普通に働くことを考えれば、派遣でのキャリアアップはそんなに望めないと考えられます。
首になりやすい
これは実感としてそのとおりです。
契約期間が終わると更新されずに、そのままあっさり終了となるケースがあります。
いくら自分が気に入って長く働きたいと思っていても、ミスせず完璧に仕事をこなしていたとしても、派遣先の判断ひとつで切られます。かなりドライです。
自分の意見などは聞いてくれません。派遣会社から「契約終了となります」の一言で、次の就職活動決定となります。またイチから出直しとなるのです。
私も切られたことがありますし、派遣の知り合いも同じような目に遭っています。
このとき味わう屈辱感は、確実に自尊心を奪います。
「契約終了です」と言われた時は、嘘でしょ?ってショックを受けますが、もう切り替えていくしかありません。
派遣会社からもすぐに他の仕事を紹介してくれます。
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派遣で働く方法(派遣の仕事の見つけ方)
派遣の仕事の見つけ方の種類
派遣で働くには、2種類の方法があります。
- 求人サイトから仕事を見つけて、派遣会社に登録する
- 派遣会社に登録してから、仕事を紹介してもらう
どっちが良い?
求人サイトから興味のある仕事を見つけて、派遣会社に連絡するのが、40代以上の場合、一番オーソドックスな始め方だと思います。
まあでも、私の経験上、気に入った仕事が一発で決まることはあまり無くて、大抵は派遣会社のオススメというか紹介で決まることが多いですね。
逆にやりたい業種が決まっている場合は、業種に特化している派遣会社に登録した方が効率が良いと思います。
感覚としては、不動産(賃貸物件)見つける感じに似ているかな?
派遣の仕事を見つけるポイント
求人サイトから派遣の仕事を見つけるには、求人サイトに登録して最新情報を定期的にチェックするようにします。
サイトによって掲載されている仕事が違うので、2〜3サイトほど登録しておくと良いでしょう。
サイトに登録しておくことで、指定した地域や職種やキーワードで検索することができるので、短時間でチェックすることができます。私は、朝の出勤時にチェックしてました。
求人サイトの見方
求人サイトに掲載されている求人広告には、暗号があるので注意しましょう。
特に40代以上のおっさんは、注意が必要です。
暗号 | 意味 |
女性活躍中 | 女性をメインに採用したい |
20代~30代歓迎 | 若い人中心に採用したい |
服装・髪型自由 | 中高年男性は浮きます |
学生・フリーター歓迎 | 中高年男性は難しいです |
ほとんど | きつい仕事もあります |
受付業務 | 中高年男性は難しいです |
求人広告には嘘は書いてはいないでしょうが、こんな人が欲しいという人材は文面からある程度推測することができます。
ミスマッチを防ぐため、求人の案内文書はきちんと読んで、裏を読むことが必要です。
40代以上の仕事を見つけやすい求人サイト
私がよく使っている求人サイトを軸にして、40代以上でもすぐに見つけやすいサイトを調べました。
全般的な幅広い業界を対象にしているサイトをリストアップします。その方がどんな求人があるのか判断しやすいので。
ポイント
仕事や業種タイプ別採用されやすさ
後で詳しく業種別の体験や仕事の内容などをご紹介しますが、まずはざっくりと業種別のこんな感じというところを紹介します。
仕事を探すときの参考にしてください。
工場系は決まりやすい
正直なところ、40代以上男性の場合、工場系の仕事はすぐに決まる印象があります。
工場はどこも人手不足な感じで、顔合わせなしですぐ働けるところもありました。工場はすごく楽しくて、良い人ばかりで働きやすいです。(その分、抜け出しにくい)
軽作業系も決まりやすいが、切られやすい
軽作業系も同じく決まりやすいですが、女性や若い男性も多く、彼らよりも仕事が遅いと切られやすいです。
(私も切られたことがあります。)
デスクワーク系は、根性が必要
デスクワークを探すとなると、40代以上男性は根性が必要です。
100件以上エントリーして断られまくり、それでも粘る覚悟が必要です。でも、デスクワークは高時給で体も楽なので、粘る価値があります。
良い案件が見つかったらすぐに応募しよう
仕事を探していてよくあるのが、興味あるけど今は応募する勇気が出ないから後でやろうと思って、スルーするかお気に入りに入れてしまうこと。
私もよくやるのですが、これは後で「しまった!すぐ申し込んでおけばよかった!」となるケースが多いんです。
というのも、人気がある案件 = 自分が興味持った案件 なのです。
自分がいいなと思った案件は、大抵他の人もいいなと思っているので、すぐに他の人に決まってしまったりするんです。
思い出して応募したときには、時すでに遅しで案件自体が無くなっていたりします。
そういう案件は、最初から縁が無かったといえばそれまでですが、まあよく考えて応募した方が良いですね。
次は業種別に見ていきましょう
業種別派遣の仕事内容と登録できる派遣会社
40代以上が働ける派遣の業種別仕事内容をリストします。
このうち、倉庫での軽作業、工場のライン仕事、事務仕事(デスクワーク)は実際に経験しました。
こられ3つで一番良かったのが、工場の仕事です。働いている人もすごい良い人ばかりで働きやすかったです。腱鞘炎にならなかったら、ずっとつづけていたかもしれないです。
倉庫での軽作業はそれなりに楽しかったですが、あまり人扱いされなかった印象です。
デスクワークは体は楽ですが、単純作業なのでとても退屈です。人間関係もうわべだけでとても窮屈です。
これは私の経験ですが、派遣会社はサポート体制が整っている会社が良いです。
担当者に気軽に相談できると安心します。
倉庫などの軽作業系
派遣初心者のエントリーとしてもっともポピュラーなのが、倉庫での軽作業でしょう。大体は、物流倉庫でのピッキングや梱包の仕事です。
私も最初は梱包の仕事から始めました。
大体10日ぐらいで仕事には慣れてきて、2週間もするとかなり能率よく仕事することができます。会社のカラーにも寄りますが、職場の人間も人なつっこい人が多い印象です。
黙々作業をしたい人もいるし、話すのが好きな人もいて、いろんな人が集まっている印象を受けました。
仕事自体は、けっこう楽しいです。倉庫内での作業なので、基本的に屋内作業になりますし、私服OKなところも多いです。未経験でもできるところが多いので、なるべく時給の高いところを選びたいです。
ただ、あまり作業がおそいと契約を切られることがあります。器用な方には向いていると思います。私は一ヶ月で切られました。
代替の現場において、作業する人が派遣、指示する人が正社員という図式が成り立っています。総じて正社員は偉そうです。派遣社員でも指示する立場になれますが、ほぼ人間関係で決まります。
派遣社員は、おにいさんやおとうさんと呼ばれます。名前で呼ばれることはありません。私はこの匿名性が気に入ってましたけど。
若い人も多いですが、40代や50代も多い印象を受けました。気さくな方が多いので、同世代で仲良くなれるのも魅力ですね。
軽作業系で仕事を探すなら、ランスタッドが比較的使い易いのではないでしょうか。情報量もダントツで多いですしね。ここであまり見つからなかった場合は、地元の派遣会社をググって見ると良いです。「地元名 + 軽作業」みたいなワードで検索してみてください。
工場・製造ライン系
40代以上の中高年での仕事で、一番のオススメは「工場」。これは私の感想でもあります。
日本の古くからあるメーカーなら、働きやすい環境が整備されていることが多く、軽作業と比べると時給も高めで長期で働きやすいメリットがあります。
工場での仕事は、基本的に体を使う仕事でいままでずっとオフィスで事務仕事をしていた人には、抵抗があるかもしれません。
しかし、私の経験から言うと、すぐに慣れます。
最初のうちは慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば淡々と仕事に専念できます。一緒に働いている人も良い人が多く、働くのがすごく楽しいです。
工場の人もすごく気を遣ってくれて、熱中症予防の飴やドリンクを支給してくれたりする現場もあります。残業とかこなせば、けっこう良い収入になることも。ボーナスをくれる現場もあって、デスクワークよりも待遇は良い印象があります。
ただし、組み立てとか電動ドライバーを使う仕事は、腰痛や腱鞘炎に気をつけた方が良いです。
体を壊してしまうと仕事ができなくなり、次の仕事にも制限がかかります。
わたしもかなり重い腱鞘炎になってしまい、仕事を変えざるを得なくなりました。
工場系の仕事を探すなら、私は工場求人ナビが一番使い易かったです。大手メーカーの高時給案件を見つけやすいです。これから円安が定着するので、輸出メーカーはウハウハでしょうね。稼ぐなら大手輸出メーカー一択でしょう。私も腱鞘炎にならなければ、工場に戻りたいくらいです。
デスクワークの仕事
デスクワークといっても、プログラミングなどの専門的な仕事ではありません。
一般的な事務の仕事です。事務の仕事は、「女性の仕事」という偏見というか思い込みがありますが、実は40代以上の男性の募集もわずかですがあります。
仕事内容は、一日中パソコンを使う仕事になります。まあ、だいたいはエクセルでデータを加工したり、チェックする仕事となります。
最初の内は楽しめるのですが、単調な仕事が多いので、1年もしないうちに飽きて退屈になります。時給アップもやりづらく、ボーナスも見込めません。
自分のデスクの近くでは、同年代の部長がスターバックスのコーヒーを飲みながら最新のiPhoneをいじっているのを見て、人生の悲哀を感じることになるでしょう。また、正社員同士の会話で、今年のベースアップの話やボーナスの話を聞いてしまうと、かなりの嫉妬を覚えることになります。
ただし、工場や軽作業と比べると、体は圧倒的に楽です。どっちをとるか、ですね。
デスクワークの仕事を探すなら、アデコやリクルートスタッフィングなど大手が良いです。なぜなら、案件を多く抱えているからです。また、担当営業も強いので、顔見せの時にうまくフォローしてくれます。
★アデコ
警備員の仕事
40代以上の仕事で人気急上昇中なのが、警備の仕事です。
体力もそんなに使わなくて良いし、ビルや施設系の警備なら天候を気にせず、安定して働けます。
さらに正社員採用も多く、収入の面でも安定しています。
ネックとしては夜勤がある職場が多いこと、拘束時間が読めないことですね。
官公庁が運営している40代以上の就職相談に行ったときは、まず警備員の仕事を勧められました。
未経験可の職場も多く、かなりオススメです。
介護のしごと
40代以上でそれなりの仕事を探すとなると、「警備」「掃除」「介護」が代表格。
そのうち「介護」の仕事は、それなりに多くあります。
無資格・未経験OK「かいご畑」
無資格、未経験の条件でも探せます。
「介護士資格」など、働きながら0円で介護資格が取れるキャリアアップ応援制度があり、無資格で働きながら資格取得したい方におすすめです。
全国のエリア毎(関東、関西、東海、中国、九州)に介護職の求人情報が6,000件以上掲載されています。
試しに「無資格・未経験OK」で求人検索(全国)してみると、8,500件以上ヒットしました。
→ かいご畑
あなたは、なぜ派遣の仕事が決まらないのか?
なぜ派遣の仕事が決まらないのか?
答えはふたつあります。
ひとつは、人気がある仕事にばかり応募しているから。
もうひとつは、すぐにあきらめているから。
人気のある仕事の代表格は、事務職。
事務職は、デスクワークというだけで人気です。
若い方も大勢応募しますし、経験豊富で能力の高い方もたくさん応募します。
しかも採用枠は1名がほとんど。多くても若干名。
はっきり言って、かなり狭き門。
コロナの影響で、大きな企業でも希望退職を何万人も募っている昨今、事務職のような人気のある仕事は競争過多になっているんです。
それでも、可能性はゼロではありません。根気よく探せば、あなたもいつかは採用されるかもしれません。
その努力は決して怠ってはいけないと考えます。そして、不採用になってしぶとくエントリーし続けること。
でも問題は、その時までどうやって食いつなぐかということ。
そのときのセーフティネットとして考えるのが、倉庫や工場などの派遣の仕事だと思います。
体力的は少しきついですが、それも人生経験のひとつ。そう割り切って、人生の目標にぶち当たることも必要なのではないでしょうか?
私は、そう考えるようにしています。
そして、工場系のしごとで食いつなぎながらデスクワークの仕事を探し続け、無事転職することができました。
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事務職40代厳しいは本当か?こうしたらゲットできた
私もそうでしたが、40代以上の男性は「事務職系やデスクワーク系は無理」と思い込みがあります。 本当は事務の仕事をやりたいのに、「おっさんだから無理」「どうせ断られる」と思って、慣れない肉体労働や夜間勤 ...
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派遣のおすすめ本
派遣についてのオススメの本を紹介します。
実際に本を読んで、私自身の体験に照らし合わせて、派遣という実態がきちんと反映されていると本当に思った本を紹介しています。
ポジティブな面から書かれた本、ネガティブな側面を暴いた本の両方を読むことをおすすめします。
メリット・デメリット両方を把握しておき、派遣の実態も事前に知っておくことで、ブラックな仕事を選ぶ確率が少なくなります。
やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい!
派遣を考えたときに最初に読むと良い本です。
派遣会社の社長がこの本を書いていることもあり、派遣のメリット面が前面にアピールされています。
確かに「自分で働く時間を決められる」「会社の名前ではなく仕事の内容で働くかどうか決められる」など、実際に派遣社員として働いている身からしても、派遣という働き方にはメリットがたくさんある!と、うなずける内容になっています。
派遣から正社員になって取締役になった人、独立を果たした人など、派遣で働いたことで人生が好転したエピソードがたくさん載っています。
でも、読んでいるうちにそんな人はほんの少数ではないか、うまくいっている人は若い人だけなのでは?と思ってしまったのも確かです。
とはいえメリットだけではなく、デメリットについても言及しており、情報としてのバランスは良いし、派遣について幅広く知識を得られるのは間違いありません。
ただし、この本だけの内容で派遣登録して実際に働くとなると、理想と現実とのギャップに必ず直面するので、他にも派遣のダークサイドを暴露する本も一読しておくと良いでしょう。
良い面・悪い面両方バランスよく書かれています。
中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇
衝撃的なタイトルですが、中高年で派遣経験があるなら、かなり頷ける内容です。
読んでいて、「あー、わかる!」「そうそう!」と共感できます。
まあ、全部が全部、ブラックな現場ばかりではないですが、40代以上で派遣の仕事をする現実を知ることができます。
派遣の経験がある人にとっては、「派遣あるある本」です。
潜入ルポ amazon帝国
この本は、厳密に言えば派遣の本ではありません。
とは言え、アマゾンの倉庫のピッキング作業内容についての具体的なエピソードが載っています。
ピッキングの仕事に応募してみようと思う方は、読んでみると良いと思います。
アマゾンの特殊な場合もありますが、ピッキングの仕事の裏側がリアルにわかります。
アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した
アマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのドライバーとして、実際に仕事をしたルポルタージュ。
舞台は、日本ではなくイギリスになりますが、読んでいくと日本もイギリスも似たようなものだというのがわかると思います。
派遣もそうですが、最近流行しているギグ・エコノミーの裏側を知ることのできる貴重な本です。
私の意見としては、ギグ・エコノミーは、派遣より条件が悪そう。手は出さないほうが良さそうですよ。
その理由も本書では実態を詳しく解説しています。
派遣という働き方の問題点を考えるには最適な本です。
アンダークラス
この本は、小説なのでストレートに派遣社員のことを語っているわけでありません。
しかし、ストーリーを通して、高齢化社会、非正規雇用や貧困化という現代の日本の社会問題をあぶり出しています。
派遣で働こうか考えている人は一度読むと良いと思います。
一気に読めて面白いのでおすすめ。
ガラパゴス
「アンダークラス」と同じ筆者の小説です。
ある意味こちらの方が日本人の派遣労働者を題材にしているだけあって、生々しいです。
ストーリーはとてもおもしろく、一気に読めます。特に登場人物のキャラクターが強烈で、グッと惹き込まれます。
派遣については、多少誇張がある感じもしましたが、実際に派遣で働いている身として納得できます。
一歩踏み外せば、この小説に出てくるような現実も十分有りえます。底なし沼のように抜け出せなくなるからです。
だからこそ派遣でいる期間は、なるべく短期(1年〜2年ぐらい)にした方が良いと思うのです。