当事者になって実感した、退職して失敗すると這い上がれない理由

退職に失敗すると這い上がれない理由

日本社会は、失敗者に厳しいと言われます。

特に正社員のレールから一度外れるともう元に戻れないと言われます。

私は、40代で20年近く勤めた会社を退職し起業したものの、1年で失敗し廃業しました。その後は生活費を稼ぐためにアルバイトや派遣で働きながら、新しいプロジェクトを立ち上げて、再起を図っています。

言ってみれば、私はレールを大きく外れ脱線したようものです。それでもなんとか上を向いて前に進んで生活している中で感じたこと、疑問に思ったことを書こうと思います。

転職や起業に不安の方、退職して失敗したらどうなるんだろう? 当事者の話を聞いてみたい方に読んでいただければ嬉しいです。

退職後、失敗してわかった現実

結論から言えば、日本社会はそんなに言うほど失敗者に厳しくないというのが実感としてあります。40代や50代でも現実に仕事はありますし、その仕事の採用は人柄とキャリアで決まるというのが実感としてあります。公共の補助金制度も活用でき、身の丈レベルで生活すれば、失敗しても生活はできるからです。

しかし退職する前以上の生活レベルまで戻すとなると、それはまた別の次元の話。目に見えない、なんとも表現しがたいハードルがあるからです。でもそれは何も日本社会だけの問題ではなく、個人レベルの気持ちの持ち方次第だと思うようになりました。

生活費を稼ぐために派遣やバイト

起業失敗して最初に考えた事は生活をどうするか?でした。

家族もいるし、日々の支払いをどう乗り越えていくのかを考えなければなりません。もちろん本心では、新しいビジネスをやりたい気持ちで一杯でした。でもそんな事は言っていられない状況になってしまったのです。

もうなりふり構っていられない。アルバイトを探し、派遣にも登録しました。ハローワークにも行きましたが、私の場合は正社員だと新しいビジネスをやることができなくなるので、正規雇用の選択肢は諦めました。(40代以上で副業OKの企業を探すことができればまた話は変わってきたと思うのですが、現状そのような探し方は難しかったです。一応相談はしたんですけどね。)

派遣やバイト生活が日常になる

新しい派遣生活が始まり、今までの生活が一変しました。

朝早く支度をし、コンビニで昼食を買い、現場までのバス乗り場に向かい、長蛇の列に並ぶ。現場では名前で呼ばれず「派遣さん」と言われる。全てがマニュアルにある作業を繰り返すだけ。時間が来たら帰宅時間を打刻し帰りのバスに乗る。帰ったら、新しいビジネスどころではなく、疲れて寝る。毎日がこの繰り返し。

働かなければ生活は出来ない。嫌だとは言っていられない。。やるしかない。

そんな毎日でも不思議なことに慣れてしまいます。朝早くバスに並ぶのも、派遣さんと呼ばれるのも最早日常です。

いつしかおなじような年代の派遣さんと話をするようになり、それなりに毎日が充実しだします。

しかし、実はここに這い上がれない原因が隠されているのです。

余談ですが。

そういえば、SIONの「街は今日も雨さ」という歌を思い出した。

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目の前のことしか考えられない

派遣やアルバイトの仕事は、考える仕事ではないので、精神的にすごく楽です。言われたことだけこなしていればそれで良いのです。

毎日同じような作業をこなしていけば、それで生活していけるお金が貰えるのです。

でもそれは反面、自分の成長の機会を奪ってしまいます。毎日に慣れてしまい、もはや退職前に考えていた理想を目指そうという気持ちがなくなってしまいます。

今日一日無事に過ごせればいい、今月の支払いが出来ればそれでいい。夕飯にビールが飲めればいい、と思うようになっていきます。

長期的な視点でもっと稼ごうとか、新しいことにチャレンジしようという気持ちがなくなってしまうのです。

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変わることへの恐怖

派遣やアルバイトの生活をしていると、いつの間にかそれが普通の状態になってしまい、退職前に実現したかったことをすっかり忘れてしまいます。

そうなると、以前のレールに戻るには自分の意識を変える必要が出て来ます。当然ですが、人間一度馴染んだことを変えるには抵抗を感じます。

ひとによっては、自分が変わることに恐怖を覚える人もいます。私もその一人です。

いまのままでも不安あるけど、なんとかやっていける

時々昔のことを思い出して、今のままで本当に良いのか?と自問自答することがあります。

その瞬間はなんとかしなきゃ、と思いますが、時間が経つにつれて、明日やろうとなり、来週やろうになり、来月になり、そのうち忘れてしまいます。

それはやっぱり、なんとか生活できていて、自分が変わることが怖いからなんです。

新しいことにチャレンジしても失敗すればさらに悲惨になる

なぜこのように考えてしまうかというと、今さら新しいことに挑戦してまた失敗したらどうしよう、さらに悲惨になってしまうのではないかと考えてしまうのです。

また失敗して悲惨な目に遭うより、今は不安はあるけどそれなりにやっていけるのだから、無理することない。将来どうなるかわからないけど、今までなんとかなったからこれからもなんとかなるだろうと思って、何も行動しないのです。行動することが億劫になってしまうのです。

そして、これが失敗者が這い上がれない一番の要因になるのだと思います。

派遣やアルバイトの生活に慣れてしまうと、キャリアアップの機会もなくなり、現状をなんとかやり過ごすことになります。でも、一番の問題は、そういう状態になっていても、変わるのが怖くて何も行動しない気持ちのあり方にあると自分が実際に当事者になってみてつくづくそう思います。

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時間はどんどん過ぎ去る

将来に不安を感じつつも、変わることができないでいると、ずっと平行線を辿ることになります。

いくら今が良くても、派遣やバイトはいつ首を切られるかわかりません。私は以前の職場で入って一ヶ月で首切られました。現場の責任者の意向で派遣会社は簡単に変わりますし、派遣社員も契約更新できなければそれで終わりです。また面接から始めないといけないのです。国民年金や健康保険に切り替えたりしないといけなくなりますし、離職期間中は収入が激減します。

給料の面でも派遣やバイトは、ずっと平行線です。ボーナスはありません。祝日が多い月やまとまった休みになるお盆や年末などは給料が大きく下がります。もしお子さんがいらっしゃるなら、子供の成長に合わせてそれなりに教育費がかかりますから、給料が減った場合はかなりの負担になります。

時間はどんどん過ぎ去り、請求書の数はますます増えるのに、給料はずっと同じ。下手をすればいくら働いても貯蓄が増えず、いわゆるワーキングプアに陥ることになります。

嫌なことには耐えて過ぎ去るのを待つ

かと言って何ができるのかと言うと、何もできません。もう一つバイトを増やすとかしないと、直近の請求書を払うことはできないでしょう。あるいは、借金に手を出すしか道はありません。一度借金すると、返すのがすごく大変になります。

必然的に食費を抑えたりして節約するぐらいしかありません。ひたすら耐えて、なんとか苦難が過ぎ去るのを待つだけです。

私がワーキングプア状態に陥ったときは、極限まで切り詰めていました。好きな漫画も買えません。100円のお菓子を買うのすらかなり迷ったくらいです。稼いだお金は全て生活費に消えます。

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何も起きないことがベスト

ピンチの時によくあるのが、冷蔵庫とか洗濯機などの家電の故障です。買い替えの出費でさらに家計に負担になります。冠婚葬祭や子供の部活費用など、思わぬ出費がさらに追い打ちをかけてきます。

収入は増えないのに、出費だけがどんどん膨らんでいきます。

こうなってくると、何も起きないことがベストと思えるようになります。何かが起こると、それは自分にとってネガティブなこと(出費が増える)だと条件反射してしまうようになるからです。

どんどん内にこもるようになっていくのです。

置き去りになってしまった

このような状態になってしまったときによく感じたのが、「自分が世間から置き去りになってしまった」という感覚。自分ひとり置いてけぼりを食らったような感じです。

誰からも見放されてしまい、自分は孤立していると錯覚してしまいます。何をやっても自分はダメでうまくいかない人間なんだと、自分を否定するような考え方を持ってしまいます。

昔は夢を見れたけど、今となってはそれはもう過去の話。自分は何をやってもダメなんだ、と何もかもあきらめてしまうのです。

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言い訳を作り出す

一度あきらめてしまうと今度は自分を正当化するために言い訳を考えるようになります。そうしないとメンタルがやられてしまうからです。

本当はやりたいことはこれじゃないけど、もう無理だ。なぜなら・・・

成功者は自分とは違う

テレビとかで成功者が出てくると、自分とは違う世界の人だと思います。まあ、これは普通の人でもそうでしょう。

ところが自分を否定し出すと、普通のサラリーマンでさえ、自分とは違う世界の人だと思うようになってしまいます。平日のランチの時間に笑って歩いているサラリーマンを見ると、「あの満たされている人達は自分とは違う幸福の世界の人たちなんだ」と自分に思い聞かせます。

それで、「自分は不運な星に生まれたんだから、どうしようもない」と自分に言い聞かせるのです。

もう歳を取りすぎた

もう40越えてるし、もう歳を取りすぎてしまった、という言い訳も出て来ます。

これから新しくなにかやろうとしてもおそすぎる。誰か人に言っても笑われるだけだ。

自分には結局今の働き方しか出来ないんだ、と考えて何もしないのです。

時間がない

時間がない、というのも言い訳としてあります。

一日働いて家に帰ったらヘトヘトに疲れるし、休みの日は家族サービスとかたまってる録画も見なくちゃいけないし。

新しいことにチャレンジしてる時間などない!のです。

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這い上がるために必要なこと

もし生活のためにやむを得ず派遣やバイトをしているなら、自分でキチンと目標を立てて実際に何か行動する必要があります。

このページで何回も言っていますが、派遣やバイトで暮らす生活を続けていればいるほど、そこから抜け出すことが難しくなります。

では、どうしたら良いのでしょうか?

簡単です。これまで述べてきたことの逆をやれば良いのです。

変わることの恐怖に打ち勝つ

まずは自分が変わることを受け入れる必要があります。

心地良い場所から抜け出す覚悟が必要です。というか、もし本当に自分の理想を実現したいのであれば、必ず変わらなければいけません。とはいえ、一度退職を経験しているので、難しいことではないと思います。決心すれば行動に移せると思います。

自分で目標を立てて、確実に実行していくと決心するのです。

すぐにやる

決心したら、確実に実行することです。すぐに取り掛かることです。

例えば、ライターでフリーランスで食べていこうと考えているのであれば、今日からブログの記事を3日に1記事書くというノルマを自分に課して、それを確実に実行することです。

仕事で疲れて帰ったきた日でも、全くやる気が出ない日でも、必ず一歩前進するのです。というか、そのぐらいのことをやって行かないと、派遣やバイトからの離脱は難しいと考えるべきでしょう。

自分にもできると考える

そして、これが一番大切なことなのですが、自分にもできる!と考えることです。

これまで失敗してきて、かなり自分を卑下してきました。「自分なんてどうせうまく行かない」という考えが染み付いてしまっています。

自分で目標を決めて、確実に実行していくと、うまく行かないことが必ず出てきます。そういう時に、「自分なんてどうせうまく行かない」と思っていると、それでやめてしまうのです。うまくいっている部分もあるのに、そういうところを見ようとはしなくなるのです。

ですから、「自分にもできるんだ」と自分に思い聞かせることが重要です。

実は、私も「自分なんてどうせうまく行かない」という考え方が染み付いてしまっています。このブログを書くことを含め何度も止めようと思うことがあります。それでもなんとか続けていくことで、確実に前に進んでいけるのです。

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這い上がれない原因は気持ちの持ち方にある

正直に言って、派遣やバイトは楽しいんです。いいひとが多いし、肩肘はらずに素の自分のままで付き合える感じです。だから、すごく流されやすくなってしまうんです。

最初の志はいつの間にか薄れていきます。

でも現実は結構シビアです。会社の業績が悪くなれば最初に影響を受けるのが派遣。業績が良くなったら最後に恩恵を受けるのが派遣なんですよね。

この辺になると日本の政治が悪いんだ、という話になりますが、あまり期待しない方が良いと思います。なぜなら、ワーキングプアに陥るというのは頭で分かっていても、実際に自分がそうなってみないとその悲惨さや不安はわからないと思うから。

せめて派遣社員にもボーナス支給があるとかのレベルになれば、まだまだ違うんですけどね。雇用主から見れば、派遣はコストカット目的だから、難しいんでしょうね。

もしもっとキャリアアップしたい、じぶの理想を実現したいと考えるなら、自分できちんとコントロールしていく必要があると思います。

失敗したら這い上がれない真の原因は、自分自身の気持ちにあります。実際に派遣やバイトをしてみて、そう確信しています。

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管理人ハタカズ

40代で退職を経験した私が、当時の日記を元に書いています。退職するまでの苦悩や転職失敗経験、家族のこと、お金のこと・・・・・・。そして起業失敗経験まで。私のつたない経験が、皆様にとって少しでも役に立てば幸いです。詳しいプロフィール ■PDF冊子「退職の迷い解消ハンドブック」無料プレゼント中!

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