会社員でいる時の自分と、起業後の自分。
一体どこがどういう風に変わっていくのでしょうか。
私の経験で言うと、両者の一番の違いは、すべてのことを「自分一人だけ」で決めているかどうかということです。
会社員時代は、周りに合わせているだけ
会社員時代は、「自分一人だけ」で決めることは、実は殆ど無いと言って良いくらいです。決めていると思っていてもそれは単なる幻想でしょう。ただ、周りに合わせているだけです。
会社の仕事だって自分一人で決定することは殆ど無いはずです。会社員であれば、組織論理、上司からの指示、前例や慣習、周りの意見などをミックスして判断しているはずです。
その証拠に、会社員は自分がした判断が正しかったかとても気にするものです。自分の判断について上司や同僚、取引先からどんな評価を受けているのか、非常に気になるはずです。
それはつまり、あなたが下した判断というのは、実は周りを意識して、周りに合わせた判断ということなのです。
起業すると、すべてを「自分一人だけ」で決定する
でもこれが退職後起業してしばらく経ち、サラリーマン意識が抜けてくると、すべての決定を「自分一人だけ」で決めるようになります。しかも100%の自信を持って。
その決定が人と違っても弱気になりません。人と違って無いが悪い、と開き直りさえします。
本当ですよ。その理由を見ていきましょう。
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自分の決定と生活が直結している
一番の理由は、上司がいないこと。つまり自分が最終責任者であるということ。
起業すれば自分がトップですから、自分で決定せざるを得ません。周りの意見などあるわけないし、前例や慣習さえおぼろげです。失敗すれば、すべて自分に跳ね返ってきます。
間違った判断を下せば、すぐ売上に直結します。売上に直結するということは、つまり生活がかかっているということです。
良い判断を下せば成果を得られますが、間違った判断ならば廃業するしかありません。事業が成り立たなくなれば、当然生活も苦しくなります。
ノウハウが自信となる
それを避けるためには、自分の頭で考え抜くしかありません。前例や慣習など、関係ありません。そんなのに頼っても成果がでなければ何にもならないからです。
成果をあげるにはどうしたら良いのか、自分で考えて実行していくしかありません。
まずは小さな成果をあげることから始めて、それをノウハウとして積み重ねていく。ノウハウが増えていけば、次はもう少し大きな成果をあげることができる。それをまた積み上げていく。この繰返しです。
実績としてノウハウが積み上がっているからこそ、下す決定についても自信が出てくるのです
それが業界の常識と違っていても、成果が上がっている限りは全く気になりません。自分はうまくやっている、人と違って何が悪いという感覚なのです。(成果が上がらなければ間違いを修正します)
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起業しても自信持てないなら、事業内容を変えよう
会社を退職して起業すると、遅かれ早かれ自分の決定方法の変化に気がつくでしょう。
起業して最初のうちはまったく成果が上がらず、自分の決定に不安を持つかもしれません。自信も失うかもしれません。
でも、そのうち少しずつ成果が出始めれば、自分の判断にも自信をつけることができるようになります。周りがどう思おうが、成果が出ている限り弱気になるようなことは無くなります。
家族がいて40代での起業はうまくいくか不安だと思います。
貯金など充分準備しておき、少しずつでも成果が上がる事業内容にしておけば、早晩自分の決定100%の自信を持てるようになるでしょう。
もし、起業してしばらくたっても全く自信が持てないなら、成果が出ていないのでは無いでしょうか。事業内容を修正し、少しでも成果が出るように変更すれば、徐々に自分の決定に自信がついてくるようになります。
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