起業家が創業したしたベンチャー企業を他社に売却したり、株式市場に上場することをエグジット(EXIT)と読んでいますが、この考え方をサラリーマンにも当てはめてみるとどうなるでしょうか?
サラリーマンのエグジット戦略とは、人生の中心に会社を置くのではなく、自分のやりたいことや実現したいことを中心に置き、その達成のために会社を選ぶ(もしくは辞める)という考え方です。
もし、仕事に閉塞感を持ち、「本当にこれで良いのか」「でも生活があるから辞められない」と日々精神をすり減らしているのであれば、一度エグジット戦略を考えてみると良いでしょう。
このページでは、サラリーマンのエグジット戦略の考え方について紹介しています。
会社辛いと感じる40代サラリーマンのエグジット戦略

起業家が創業したしたベンチャー企業を他社に売却したり、株式市場に上場することをエグジット(EXIT)と読んでいます。
最近では、創業の初期段階から他社への売却を想定していることは珍しいことではなくなりました。アイデア豊富なタイプの起業家は、一つの企業を作ることに満足せず、会社の売却益を元手に新しい事業を立ち上げる、と言ったようなことを行っています。
このエグジット戦略により、もっと大きな事業、もっと自分の高い目標を実現することもできますし、新しいタイプの事業を世に広げるきっかけにもなっています。
会社を売却して何億稼いだから若くして引退する、と言うような話をよく聞きますが、それはおそらく一部の人だけで、本当はお金だけが動機ではなく自分の目標を高いレベルで実現したいと言うのが根っこにあると思います。
このような考え方をサラリーマンにも取り入れてみようと言うのが、サラリーマンのエグジット戦略です。
何も起業家のように創業して売却して多額の売却益をゲットせよ!と言うのではありません。
起業家のように自分の目標や達成したいことをどうやって実現できるかを考えて、少しでも目標に近づけるように考えて行動すると言うことです。
起業家もサラリーマンも同じ人間。起業家と自分とは全く違うんだなどとは思わず、取り入れられそうなところは貪欲に取り入れたら良いと思います。
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サラリーマンのエグジット戦略の種類

サラリーマンのエグジット戦略の種類について考えてみましょう。
人生を通して達成した目標をどのようなスタイルで実現していくことができるのでしょうか。
定年でエグジット
定年後にやりたいことを実現するスタイル。
サラリーマンの心情というか理想は、このスタイルになると思います。
退職金を元手にして、自分をやりたいことを実現します。退職を機に世界中を旅する人もいますし、定年退職後に起業する人も多いです。
リスクとしては、定年退職後の健康リスクと失敗した時のリカバリーが難しい点です。退職金を元手にしているので、うまく考えないと、これからの生活資金である退職金を食い潰してしまうことになります。
年齢による健康リスクもあり、一つ歯車が狂うと取り返しのつかないことになりません。
このスタイルをとる場合は、現役時代から健康に細心の注意をし資産を構築することが重要です。退職金に頼らずに余裕資金で賄えるように計画するべきです。
転職でエグジット
最近はこのスタイルがよく見かけるようになりました。
一昔前までは転職するのはあまりよくない事だという風潮がありましたが、今では転職するのは当たり前の時代になってきました。
企業としても経験豊富な人材を確保する事で、激動する市場にいち早く対応したいと考えており、自分に高い目標があり、それを実現したいと考えている人材は企業にとっても魅力的に見えます。
リスクとしては、転職先の環境に流されてしまうことがあります。なんとなくその会社の雰囲気に取り込まれてしまって、「これでいいや」と思ってしまうことです。
起業でエグジット
自分のやりたい事を実現するためには、自分で自分で自分で事業を興すのがいちばんの方法だと決断した場合は、起業というスタイルがあります。
起業する場合は、創業前の段階からどのような規模でビジネスをやるのかをまず決めると良いと思います。
会社組織でやっていくのか、それとも一人でできるスモールビジネスをやっていくのか、どちらの方向で行くのかを決めておくと、ターゲット市場の決め方やマーケティングの規模感などが変ってきます。
それは当然、初期投資などの資金面や人材、オフィスなどにも影響してきます。
何も考えずに起業してしまうと、私のようにスモールビジネスをやる感覚で中小企業規模の市場を狙ってしまい、結果、大手資本企業の参入であっけなく吹き飛ばされてしまうことにもなりかねません。
起業するリスクとしては、全て自分で考えていかなければならないことです。サラリーマンであれば、ある程度会社の指示に従えば良いのですが、起業すれば全て自分で考えて決めていかないといけません。うまくいかない場合も多くあります(ほとんどと言った方が良いかも)。その場合は当然自分で敗戦処理する責任があります。
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いつエグジットするか

問題は、いつ、どのタイミングでエグジットを実行するかということです。
頭で考えていても、いざ実行しようと思うと勇気が出なくて行動できない場合も多いです。私もそのパターンにハマり、10年以上も迷い続けました。(今から振り返るとその10年間は無駄な時間だったと思います。)
なぜ多くの人がエグジットできないのかというかと、実行することが一番難しいからです。勇気が出ない人は定年退職エグジットを想定して準備すると良いでしょう。
自分にとって適切なエグジットのタイミングは、事前の準備が必要です。なぜなら、辞めるタイミングが来る時は結構唐突にやってくることが多いからです。タイミングが来た時に、「えいやっ」でそのチャンスに飛び込めるかは、事前の準備が整っていて始めて決断できるからです。
事前の準備を万全のものにするためには、エグジットまでの道のり(ロードマップ)を想定しておくと、より効率的です。
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ロードマップを作成する

自分の目標は何か、人生において何を実現したいと考えているのか。
まずはゴールを明確にし、そのために何をすれば良いのかリストアップしていきます。同時に現時点の自分から見て、ゴールに到達するには足りない事をリストアップします。
両者を合体させて、優先順位をつけていきます。優先順位をつけた後は、リストを実行する日付をつけてタスク化します。
こうする事で、現時点からゴールまで何をすれば良いかが明確になります。これがあなたの人生のロードマップとなるのです。
ロードマップを作っていく事で、今の会社を辞めて次の目標に行くことは単なる一つのコマでしかない、ということに改めて気づくと思います。まるですごろくをしているかのように、ゲーム感覚で楽しめると思います。
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サラリーマンのエグジット戦略は、長期にわたる戦略

人生80年と考えた場合、40代はそのちょうど半分。これからの人生を考えるには最適な時期ではないでしょうか。
人生で実現したいことあるけれど、これまで何もできていなかったという方は、是非エグジット戦略を考えてみましょう。また、これまで人生なんとなく過ごしてきてしまったという方も、今からでも遅くはありません、一度エグジット戦略を立ててみると面白いと思います。
サラリーマンのエグジット戦略は、今日立案して明日すぐに結果が出るものではありません。10年20年、いや一生かかっての戦略と考えた方がしっくりくると思います。
行き当たりばったりの人生も良いと思いますが、もし自分でやりたいことがあるのであれば、きちんと計画を作って準備することで実現できる可能性も高くなります。
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