在宅勤務やテレワークで仕事をすることが普通になってきました。
でもいきなり自宅で仕事をするといっても、どうしていいかわかりませんよね。それに、そもそも自宅って仕事をする環境じゃないので、仕事をする気にさえなりません。
ついついテレビを見たり、ついつい動画サイトを見たり、 TwitterやSNSを見たりしていると、
30分、1時間なんてあっという間。
気晴らしでゲームをし出せば、仕事どころではなくなり、すぐに1日が過ぎていきます。
でも仕事はやらないといけないので、後で膨大なツケが回ってくることになります。
そうならないように、自宅で仕事をする基本的なポイントを、自分の経験を踏まえて紹介していきます。
私もかなり試行錯誤を経て、今のスタイルを築いてきました。
未だにこれだ!というスタイルは確立できていませんが、自宅での仕事はかなり集中できるようになってきたと自負しております。
また、脱サラして自宅でフリーで仕事をしようと考えている方にも参考にできる内容になっていると思います。
自宅で仕事するときに心がけたいポイント
自宅での仕事をやるには、高価な机や椅子を揃える必要はありません。ましてや、何万円もするような効率化ツールを購入する必要もありません。
すべては自分の意思にかかっています。
でも人間の意思は弱いもの。すぐ誘惑に負けてしまうものです。自宅にはうるさい上司も同僚もいません。テレビやゲーム、動画も見放題です。自宅には多くの誘惑があります。
弱い自分の意思を力強く支えてくれるのが、これらのポイントになります。
- まずとりかかる
- その日1日のスケジュールを決める
- タスクの量を制限する
- 管理ツールを使う
- メリハリが大事
自宅で仕事するためのポイントは、上記のように大きく5つあります。どれも当たり前のような感じですが、かなり重要なポイントです。
このうち1つでも欠けると、そこから空気が漏れた風船のように、やる気がシューっとしぼんでいき、気がつくと遊んでいる自分に気がついたりします。
この5つのポイントを押さえておくと、自宅での仕事がかなり効率化します。私もこのポイントを実践し出してからは、かなり仕事が片付くようになりました。
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ポイント1 まずとりかかる
なんでもいいから、まずは仕事にとりかかることが大事です。
自宅での仕事がなぜはかどらないかというと、とりかかるまでに時間がかかっていることが大半なんです。
やる気が出ないのは、まだ取り掛かってないから
仕事しなきゃいけないとは思っているけど、なんとなくやる気にならない。
「今やらなくもいいかな」「もうちょっとあとでやろう」と思っているうちに時間が経ってしまう。
自宅にいると、いろいろ誘惑がありますからね。ついついゲームをしたり、お菓子をボリボリ食べたり、眠くなってきたりします。
「まだ時間あるからいいや」なんて思っていると、気がついたらもう夕方!ってことも。私もよくやってます。
でもいったん仕事に取り掛かかってしまえば、あとはスムーズです。人間そんなもんです。
どうしてもやる気がでなければ、仕事の書類やファイルを開いて眺めているだけでも良いんです。
そうしているうちにだんだん手が動いてきて、気づいたら仕事に取り掛かっているはずです。これさえできれば、あとはうまく回転していきます。
まったくやる気がでないときの対処法
仕事のやる気がでないときの対処法としてよく言われるのが、すぐにサクッと終わるタスクからやるとか、ルーティンワークでそんなに頭をつかわないでできるタスクから片付けるということです。
たしかにその方法は有効です。まずはこの方法をやってみると良いでしょう。
とは言いながらも、仕事のファイルを見ることすら気分じゃないときもあります。
仕事をイメージすると、とたんにやる気がなくなってくるときがあります。ついつい遊んでしまうのは、実はそんな気分の時なんですよね。
効果が高かったのは、音楽を聴くこと
私がやっていて効果が高い方法は、音楽を聴くこと。
音楽のジャンルは自分の好みで。その日の気分で分けても良いです。
激しいロックを気分が盛り上がった感じになると、つられて仕事に取りかかりやすくなります。
しずかなピアノソロなら、おだやかな気分で落ち着いて仕事に取りかかれます。
音楽以外でもポッドキャストとかラジオも効果的です。そういえば、受験勉強のときもけっこうラジオとかBGMとして聴いてましたね。
どうしても気分が乗らないときは、音楽やラジオを聴くことを試してみてください。効果ありますよ。
最初はまったく気乗りしなかった仕事でも、音楽を聴きながらやっているうちに、その仕事にのめり込んで、いつの間にか音楽を消して仕事に集中していた、ってことも何度もありますから。
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ポイント2 その日1日のスケジュールを決める
会社でも自宅でも時間は同じように過ぎ去る
自宅にいると、会社にいるときよりも時間がたっぷりあるような感覚になります。無意識に休日モードに入ってしまうみたいなんです。
朝ゆっくり起きて、のんびりテレビでも見ているうちに昼になって、買い物に外に出て気がついたら夕方になっていた!やばい、仕事終わってない!急いで家に帰ってやらなきゃ!
というようなパターンにはまらないためには、どうしたら良いのでしょうか。
私が編み出した方法は、朝の早い時間帯に今日1日のスケジュールを決めることです。
なぜ朝に時間割を決めるかというと、突発事項でスケジュールが乱れるのを防ぐためでもあります。
その日の朝なら、だいたい何があるか予測できます。買い物とか、食事や家事があるのなら、何時にやるかも決めてことができます。子供がいれば、子供の予定も時間割に織り込めます。
スケジュールを決めておくと仕事がはかどる理由
これが結構有効に機能するんです。スケジュールを朝決めておくか、おかないかで、その日にできる仕事の量が違ってきます。時間割は大事。
実際、朝一発目の仕事をきちんと取りかかれるかで、その日の仕事の出来具合が変わってきます。
スケジュールを決めるコツは、1時間ぐらいおきになにをやるかを決めていくこと、合間に休憩や息抜きを入れることのふたつです。
息抜きの場合は、どんな息抜きをするか決めておくと良いです。例:ゲーム、Youtubeなど
散歩タイムなど、1時間ぐらい運動する時間を織り込んでおくと気分転換にもなります。
どの時間帯にどんな仕事をするのかは、その日の気分次第で柔軟に配分していきます。
今日は気分がいいからタフな仕事は午前中にやっちまうか、とか、午後から家族が外出するから集中してできる仕事をやろう、とか。
気をつけることは、夜遅くまでスケジューリングしないこと。
仕事は、だいたい夕食時間までにして、夕食後は仕事しないように決めると楽です。そうすれば、お酒も飲めるし、夕食後はのんびりフリータイムにできます。
私は、自宅だとどうしてものんびりしてしまって仕事ができなかったのですが、その日の朝にスケジュールを決めるようにしたところ、途端に仕事ができるようになりました。
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ポイント3 タスクの量を制限する
自宅勤務では思ったほど仕事はこなせない
やりがちなのが、こなしたい仕事を多く見積もりすぎること。
自宅での仕事だと、はりきってたくさん仕事をやろうと思ってしまうことがあります。でも実際問題として、そんなにはこなせないんですよね。
会社の場合は、仕事に集中する環境が整っていますが、自宅の場合はそうではありません。
必要な書類がすぐに入手できないことがあるし、机や椅子だって会社でいつも使っているものとは違います。会社にいれば、近くの同僚や上司に仕事の相談ができますが、在宅勤務になるとメールやチャットツールでの連絡で、「待ち」の時間も発生します。
こんなことが積み重なると、自分が実際にできる仕事量は、会社の仕事量より確実に減ります。
多くて半分ぐらいに下がると考えておいたほうが良いぐらいです。(実際は個人の性格や、仕事によって変わってきます。もちろん会社よりはかどるという人もいるでしょう。ここではあえて量が半分になるという悲観的な場合として考えます。悲観から入れば、どうしたら良くなるかということを考えやすくなるためです。)
目標は1日最大3テーマまでにする
1日にやることは大きなテーマで3つぐらいにすると良いです。人によっては、3つぐらいでも多すぎるかもしれないです。
あまり多すぎると、やらないといけないことが多すぎるというプレッシャーがかかって、逆にやる気をなくしてしまうのです。
私の場合は、なるべく1日1~2テーマに絞るようにしています。仕事が完了するのに時間がかかるということもありますが、記憶力がそんなに良くないので、やることが多すぎると忘れてしまうことも多いからです。
今日は、これをやろう!時間が余ったら、この仕事とこの仕事をやろう!というノリの方が、結局のところ質の高い仕事が早くできると思います。
あれもこれも、どれもそれも、というやり方だと、精神的にも疲れるし、質も落ちてきます。進捗管理の手間もあるから中途半端になってしまって、できる量もそんなに多くならないと思います。
ちなみにルーティンの仕事はここではカウントしません。あくまで、「期限が決められている仕事」のことを指します。
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ポイント4 管理ツールを使う
自宅勤務の効率は、効果的にツールを使うかどうかで決まってきます。
別に高価なアプリを購入する必要はありません。
テキストファイルでも、紙のメモでも構いません。なんならチラシの裏の白いところでも良いです。
実際に使ってみて私が便利だと思った管理ツールを紹介します。これだけあれば十分だとは思いますが、どうでしょうか。
役に立つツール
・やることリスト(TODOリスト)
紙のメモでもアプリでも可。自分の気に入ったもの。
・時計
すぐ見える場所に時計を置いておきましょう。できれば置き時計がベスト。無ければ腕時計でも良いです。今何をすべき時間かすぐにわかれば良いです。
・空白のメモ
紙でもテキストファイルでも可。なにか問題を整理したいときは、とにかく問題点を書き出してみるとやるべきことが見えてきます。
・1日のスケジュール
今日1日のスケジュールを書いたメモ。スケジュール管理のアプリでも可。これがないと、今なにをすべき時間なのかわからず、ついつい仕事以外のことをしてしまいがち。時計とセットで活用すると良いです。
結局使わなかったアプリ
試してみたけど、結局使わなかったアプリはこんな感じです。
・ポモドーロ
タスク管理とかでよく出てくるのが、ポモドーロ。
これはタイマーみたいな機能があり、ある一定の時間を指定しておくと、その時間が来るとお知らせしてくれるアプリです。無料から有料までたくさんの種類があります。
なんか良さそうなので、私も使ってみたことがあるのですが、結局定着しませんでした。
なんかいちいち設定するのが難しいし、突発的なことがあるとすぐに破綻しちゃうんですよね。
・TODO管理ソフト(GTDアプリ)
タスク管理のソフトって、いろいろあります。
パソコンに付属しているのもありますし、グーグルでも無料のアプリがあります。
私もいろいろ試しましたが、どれも長続きしませんでした。RTM、Todoist、Toodledo・・・・・・。
いちいちタスクを入力しないといけないのが面倒なのと、完了したときにチェックを入れるのを忘れたりすることがありました。
仕事のカテゴリー分けが無理だったという、私自身のポテンシャルの低さもあります。
あと、未完了のタスクがどんどん積み重なってきて、やる気がなくなったというのもあります。
GTD関係のアプリは、あまり馴染めませんでした。昔からやっている自分なりのやり方になんか馴染まないんですよね。どのアプリも一長一短があって、使いたい機能を我慢しないといけないこともあります。
自分仕様にある程度カスタマイズできないと、GTD関係のアプリやソフトってうまく機能しないような気がします。
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ポイント5 メリハリが大事
自宅での仕事になると、メリハリがなくなります。確実に。
自宅は一本調子
普通に出勤している場合なら、怒りがあったり喜びがあったり、驚きがあったりして、けっこう気分が上がったり下がったりしますよね。通勤の時だって、いつもの電車が遅れたり、途中で急にトイレに行きたくなったりと、いろいろなドラマがあったりします。
でも自宅で仕事すると、そういう気分の上げ下げの幅が狭くなります。ドラマが起こらないんです。そりゃそうですよね。
1日ずっと低レベルモードが続いていく感じです。
だから意識してメリハリをつけることが大事です。
散歩タイムを1時間ぐらいつくって、近所を散歩したりしましょう。シャワーを浴びたりするのも良いかもしれません。
パソコンやスマホなどのモニター画面を見続ける時間をなるべく1時間に制限するというのも有効です。1時間経ったら、椅子から立ち上がりストレッチをしたり、肩から上のマッサージをするのも良いですね。
朝に1日のスケジュールを組む時に、あらかじめメリハリをつけるスケジュールにしておくのがオススメです。
週に1日は休みの日を作った方が良い理由
自宅で仕事をする場合、メリハリがなくなるので、毎日似たような日が続いていくことになります。
気が付かないうちにオーバーワークになってしまっていることも多いです。
メンタル面での影響も大きくなってくるので、やはり週1日ぐらいは仕事をしない日を作るのがオススメです。
あまりストイックになりすぎるのも良くないですからね。
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まとめ 脱サラでフリーランスを目指すなら、予行練習になる
脱サラしてフリーランスを考えている人であれば、在宅勤務はその予行練習ともとらえることができます。
自分は自宅で仕事できる人間なのか、それともオフィスでないと仕事がはかどらない人間なのかもわかります。
自宅で仕事を続けていると、仕事の効率化を考えるあまり、便利そうなアプリを探している自分に気づくと思います。
でも便利そうなアプリを導入しても、必ずしも仕事が効率化するわけではありません。
自宅の仕事のやり方は、人によってかなり違ってきます。仕事の種類によっても変わってくるでしょう。
しかしながら、仕事をする基本的なポイントというのは、どんな仕事でも同じはずです。
このページでは自宅で仕事をする基本的なポイントを自分の経験を踏まえて紹介してきました。
この基本的なポイントをおさえた上で、各自で自分なりの仕事のやり方を試行錯誤しながら見つけていくのが一番良い方法なのかな、と思います。
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