退職まで2週間を切ると、飲み会が増えてきます。
同期や同僚、取引先など、一緒に仕事をしてきた方からのお誘いが確実に増えてきますよ。
「面倒くさいなー」と思うかもしれません。でも、声をかけてくれるだけでも有り難いことです。
思わぬ発見や後押しがあるかもしれません。
自分だけが取り残されたような疎外感
退職2週間前といっても、ほとんど何も変わりません。
他の人は相変わらず忙しく仕事しています。隣の部署では、いつものように怒鳴り声が聞こえてきたりします。
変わったことと言えば、担当していた仕事が無くなり、机の周りが綺麗になったことでしょうか。
2週間前になると、ほとんど有給休暇取得のために出社しなくなります。たまに出社しても何もやることが無く、ぼーっと何時間もパソコン画面を見ていることが多くなります。
こうなると、自分だけが取り残されたような疎外感を感じます。寂しくなるんです。みんな忙しく働いているのに、自分はそこから外れていく。本当に会社辞めちゃって大丈夫なのかなあ、と不安にもなります。
仕事のメールも殆ど来ません。来るのは、飲み会のお誘いです。
先輩から開口一番「おめでとう!」
その日は、自分よりもかなり年配の先輩から飲み会のお誘いがありました。
彼は、昨年定年を迎え再雇用されています。60代です。彼とは入社以来の長い付き合いで、今まで一緒にいろんな仕事をしてきました。
彼は役職には縁が無く、彼よりずっと年下の上司から罵倒されているのを見たこともあります。
そんな彼が、開口一番「おめでとう!」と言ってくれました。
「自分にはそんなチャレンジはできなかったけど、うまくいくことを心から応援している」と言ってくれました。
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皆、退職を応援してくれていた
今までは、会社の人間って退職者には冷たいものだと思っていました。会社から退職する奴は、切り捨てていこうというような雰囲気だったのです。
だから、この言葉を貰えてものすごくありがたく思いました。こんな風に、退職者を応援してくれるような人も会社にはいるんだなー、と心が熱くなりました。
でもね、冷たいと思っていた会社の人たちって、実は暖かかったんです。血が通っている人間だったんですよ。
会社にいると、仕事重視、効率重視という物の考え方になって、どうしても冷たい言い方になってしまいます。
でも、一旦会社から離れて個人的な場で話をすると、誰もが自分の退職という決断を応援してくれていることに気が付きました。
退職を決断してよかった
なんかちょっとくすぐったい気持ちもありました。
自分の退職を応援してくれているんだと思うと、今まで一人で悩み抜いてきたことがちょっと報われたような気持ちになりました。
「退職を決断してよかった」
これから新しい人生を切り開いていこうと、改めて決意することができました。
