ノマドで自由に働くというのは、新しい働き方ではなく単なる幻想

ノマドという働き方は、単なる幻想だと思います。

仕事の効率がよくなるわけでもありませんし、収入が増えるわけでもありません。効率が良くなるどころか悪くなるし、コストもかかるというのが実感としてあります。

ノマドワークというと、なんとなく新しい働き方という風潮があります。せっかく退職したのだから、自由なスタイルで働きたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、ノマドワークには外からはわかりにくい落とし穴があります。

退職後にノマドワークをしようと計画されている方は、特に注意が必要です。

ノマドは自由な働き方ではない

ノマドワークというのは、毎日のように時間と場所に縛られている会社員にとっては、とても魅力的な働き方に見えます。

カフェでコーヒーを飲みながら、働く場所や時間を限定せずに自由に仕事できたらいいなあ、と会社員時代はいつものように考えていました。

なんか新しい発想が湧いてきそうだし、カフェでいろんな人を観察できるし、コーヒーも美味しいし言う事なし。ノマドワークというのは未来の新しい働き方だ、なんでウチの会社で導入しないのだろうと思っていました。

ところが、実際にやってみると自由な働き方どころか、とても効率が悪い働き方という実感を持ちました。

ノマドワークを試してみた結果

退職してひとりで独立起業しましたので、会社員時代にあこがれていたノマドワークに挑戦することにしてみました。

結果を先に行ってしまうと、あんなに憧れていたノマドは、一日と持たなかったです。

理想と現実のギャップというのはこのことを言うのでしょうね。

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ノマドワークの落とし穴

notebook

私が感じたノマドワークの落とし穴を書いてみようと思います。

ノマドワークのコスト

まず、コーヒー代がかかります。セルフ式のコーヒーショップでも、一番安くて一杯300円以上は確実にかかります。

300円なら大したことないと思いますか? まあ、一日300円で済めばいいんですけどね。

でもちょっと考えてください。コーヒー1杯で一日中ずっと過ごすのは、なんとなく気まずいものがあります。2時間くらいいると、なんとなく店員の視線が刺さる感じがしてきて、居づらくなります。

そのために、店を出るか、もう1杯オーダーしないといけないかなとプレッシャーがかかってきます。

それに、昼食のために一度は店を出る必要がありますから、最低でも一日2回は店を変える必要が出てくるわけです。

そうすると、コーヒー2杯分として一日600円以上はかかります。

土日休みとして、一ヶ月に22日仕事をすると計算すると、600×22=13,200円となります。

ところがどっこい、朝9時から夜7時まで12時間ぐらい仕事をするとなると、もっとお店を変えたくなります。

お昼までに1店。昼食後午後3時くらいまでで2店目。その後3店目で夜7時までねばるとしても合計3店ぐらいになるでしょう。3店ともコーヒーは飽きてしまいますから、3杯目は、ちょっと割高なメニューを頼んでしまいがちです。

では、3店目で400円のミルクティーを注文したとして、ひと月どのくらいかかるかを計算してみます。

13,200円+400×22=22,000円です。

ひと月22,000円の費用なら安いと思いますか?

ちなみに格安のレンタルオフィスなら、もっと安い金額で借りることができます。

ノマドワークの効率

カフェのテーブルは、あくまでお茶やコーヒーを飲むためのテーブルです。パソコンを広げて仕事する場所ではありません。

椅子もリラックスしてドリンクを楽しむものですので、長時間集中して仕事をこなすためのものではありません。

BGMもかかっていますし、隣の席の会話も自然と耳に入ってきます。会話の内容によっては、気になって仕事どころではなくなるかもしれません。

ノマドワークのセキュリティ

お店の回転をよくするため、カフェのテーブル間隔は狭くなっています。角度によっては、隣に座った人から自分のパソコン画面が丸見えになったりします。

さらに、いろんな人が自分のテーブルの周りを歩きますから、パソコン画面をその他大勢に晒すことになります。

誰でも好奇心があるので、必ずパソコン画面をチラッと覗いてしまいます。他人から、どんな作業をしているかまるわかりです。

セキュリティの面から考えてもよろしくありませんし、他人から覗かれれば落ち着いて仕事をするどころではなくなります。

まあ、それでも良いのなら別に構わないと思います。

私の場合は、隣に人が座っただけで嫌になります。もう仕事どころではなくなります。早くここから出て空いているカフェを探そうと、早々に店を出てしまうことがありました。

余談ですが、空いているカフェほどドリンクの値段は高くなるんですよね。

こうなると、一人で落ち着いて仕事ができる場所が猛烈に恋しくなります。

ノマドワークは、ホームレス?

カフェを転々としていると、自分がホームレスになったような気分になります。

落ち着く場所が無いんです。2~3時間したらお店を彷徨うので、移動時間も馬鹿になりません。

夏の暑い時や冬の寒い日、土砂降りや大雪の時などにカフェを渡り歩くのは、まるで地獄です。

仕事どころありません。退職して仕事ができなければ、当然お金は入ってきません。

こんなことをするために退職したんじゃないのに、と早晩後悔するでしょう。

ノマドワーク向きの職種

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結局のところ、ノマドワークというのは、手段であって目的では無いのです。

仕事の種類によって、結果的にカフェで仕事をしていた、あるいは仕事をせざるを得ないというのが本来のあり方でしょう。

やっぱり、ノマドワークというのは、仕事を選ぶんです。どんな仕事でもできるわけではないのです。

たとえば、フリーライターとかのフリーランスの仕事なら、ノマドワークに比較的向いていると思います。一日に打ち合わせが多数あり、打ち合わせのために場所を点々と移動しながら、細切れに仕事をする必要があるからです。

打ち合わせのために原稿の修正をしたり、企画書の内容を確認したりといった作業を移動の合間に行う必要があり、その作業する場所としてカフェを使わざるを得ないというわけです。

といっても常時ノマドワークをしているわけではありません。彼らもじっくり仕事をするときは、一人になれる事務所などで落ち着いて仕事をしているはずです。

退職前にノマドワークを試してみよう

ノマドワークに希望を抱いている方は、退職前に一度ノマドを実践してみると良いでしょう。

一日有給をとって朝から晩までノマドしてみると、自分の理想とする働き方に合致しているかよくわかると思います。

退職前に一度そういうテストというか、シミュレーションしてみることをオススメします。

私の場合は、そういう時間も場所も自由な働き方は向いていませんでした。やはり、決まった場所で落ち着いて集中できる空間が必要でした。

仕事をするには、やっぱり仕事をするための空間が必要でしょう。カフェはリラックスするための空間。仕事をする空間じゃないです。

リラックスすることと仕事することは、実感として区別した方が良いと思います。

外で仕事するなら、個室事務所がベスト

home-office

自宅を仕事場にするのではなく、外で仕事をしようと考えている場合は、仕事する場所を固定した方が良いです。

予算の問題抜きで理想を言うと、個室タイプの事務所がベストです。個室事務所は、防音性に優れた所が良いです。天井が空いていて、隣の音が丸聞こえの個室事務所がありますが、集中できません。

予算的に厳しい場合は、机だけを格安で貸してくれるシェアオフィスならコストパフォーマンスが良いです。

駅チカの便利な場所に有ることが多いですし、都心の一等地の住所を名刺に印刷できるメリットもあります。余談ですが、名刺の住所で人物を見る人が結構多いです。

といっても、シェアオフィスは癖があるので、神経質な人は避けたほうが良いかもしれません。

電話で大声で話す人。共同トイレを汚す人。キーボードを大きな音で打つ人。隣の机に座っていびきをかく人・・・・・・。気にならない人はいいんですけど、私はものすごく気になります。

神経質な人は、最初から個室事務所にした方が良いです。オススメは、自宅の近くのワンルームマンション。「事務所可」で検索すれば、何件がヒットするはずです。

安いところなら5万円ぐらいで借りれます。どうせだったら、信用のある会社員時代に借りといた方が借りやすいでしょう。私もそうしとけばよかったです。

現在のところ格安のシェアオフィスで仕事しておりますが、いつの日にか個室事務所を持ちたいというのが、目下の目標であります。

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40代退職のリアル

40代退職のリアル

40代で退職を経験した私が、当時の日記を元に書いています。退職するまでの苦悩や経験、家族のこと、お金のこと・・・・・・。私のつたない経験が、皆様にとって少しでも役に立てば幸いです。

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