人生がうまくいっていないとき、仕事がうまくいっていないとき、人間関係で悩んでいるときなど、どうしても自分を低く感じてしまい辛くなることがあります。
どうせ何やってもダメだ。なにしても無理。これまで何やってもだめだった。
そんな感情が湧いてきて、しかももう40代という立派な大人の年齢から、不安でなにもできなくなってしまいます。
私も退職に悩んでいて抑うつ症になったときは、朝がひどくつらかったです。どうしても会社に行く気になれず、駅で会社に電話して当日欠勤したこともありました。
それでもどうにかして、朝の不安や自己肯定感の低さを克服しようと本を読んだり実際に試したりしました。
そこで本当に効果のあったと実感できた方法を5つにまとめて整理することにしました。
出勤前の辛い気分の時はもちろん、自己肯定感が低いと感じたとき、日中でも気分が落ち込んだときや不安を解消したいときに使えるテクニックだと思います。
40代を超えても自己肯定感の低いのは、やはりこれまでの習慣から来ているものだし、性格的なところもあるので、根本的に変えるのは難しいとは思います。
でも、そこでもう手遅れだとは思わず、その場その場のテクニックでなんとかしのげればそれで良いのではないでしょうか。実際それでなんとかなるし。
ということで、すぐに使える5つのテクニックを紹介していきます!
自己肯定感の低い状態は自分自身が作り出している幻想
「自尊心が低い」「自己肯定感が低い」と自覚している状態って、実は自分で作り出しているだけです。ただの幻想です。そういう気持ちというか、気分になっているだけです。
自分が作り出した憂鬱な気分に浸っているだけ、とも言えます。そして、憂鬱な気持ちってそんなに長続きしません。幻のように現れて、時間が経つとフッと消え去るものです。
それは子供だからではなく、大人だって同じです。
たとえば、朝すごい会社行くのが嫌で、自己嫌悪で消えてしまいたい、会社行きたくない!って吐きそうになっていたのに、夜会社から帰る頃には朝の憂鬱さなどコロッと忘れていることってありませんか?
そうはいっても、自尊心が低い時って、すごくつらいですよね。いくら幻想だ、そんなの長続きしないと言われたって、つらいものはつらいです。それは私自身もそうだったです。
そこで、つらいときに少しでも楽な気持ちになれて、憂鬱な気分が解消できて、今日一日のやる気ができる5つの方法を紹介したいと思います。
では行ってみましょう!
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1.成功している人だったらどうする?
「もし成功している人だったら、今の状況をどう切り抜けるだろうか?」と考えてみると良いです。
でも、成功している人? どうせ自分とは違うし、自分は成功者じゃないし、たいした奴じゃ無いからそんなの考えても無駄?
と思ってしまいがちですが、ちょっとここは図々しくなって、少し考えてみてください。なぜなら、成功している人は自尊心の低さをある程度克服していると思えるからです。
もしかして過去には、あなたと同じように自尊心の低さに悩んでいたのかもしれません。でも今はそれを乗り越えて、たくさんの人から賞賛されている立場にいます。その人はどんな考え方をして、自尊心の低さを乗り越えることができたのか。ヒントを見つけられるかもしれません。
成功している人でなくても、自分の中で憧れのある人でも大丈夫です。こんな人になりたいなあ、この人の生き方が好きだなあという人は、たぶん誰でも一人か二人はいると思います。
勇気がわいてくる
「その人が今自分の立場と同じような状態にあったら・・・・・・。」と考えてみると、不思議と勇気がわいてくる感じになります。
その人はきっと、今の自尊心の低い状態をうまく切り抜けるはずです。もしかすると、自尊心の低い状態についてはそんなに気にせず、それよりも自分のやるべきことに専念しようとすぐに気持ちを切り替えているかもしれません。
その人ならどうするかを考えると、まるでその人と一緒に悩みを解決しようとしているみたいな感じになってきます。一人で悩みを抱えるより、二人で考えた方が力強いです。
「よし、がんばろう!」と勇気がわいてくるのです。
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2.自分のPRソングを歌う
本当に歌わないでもいいのですが、心の中で口ずさんでください。
自分のPRソングってなんか難しそうな感じもしますけど、テレビのコマーシャルをイメージするとわかりやすいです。
例えばこんな風に。
青く透き通るような青空が、画面いっぱいに映し出され、軽快でポップなBGMが流れる。ドリンクを美味しそうにゴクゴク飲んでいる自分が登場。
飲み終わって一言、「チャレンジ精神旺盛なオレ。だから今日一日チャレンジできる!」
そしてテロップが表示される。「今日も頑張る。この一本!」
こんなイメージ(笑)。ソングじゃないですけど。
コマーシャルはネガティブになりにくい
バカバカしいかもしれませんが、なんか力が湧いて来ませんか?
コマーシャルが持っているイメージってそもそもがポジティブなので、マイナスになりようもないというところがいいですね。
マイナスなコマーシャルって、みたことないですし。どうしても自分の長所を言わざるを得ない、というのが最大のメリットです。
ぱっと思いついた言葉が自分の長所
自分の長所について深く考えることはありません。
CMのシーンをイメージして出てきた言葉があなたの長所であり、キャッチフレーズです。そのキャッチフレーズは、今日一日のやる気を起こさせるパワーを充分持っていると思います。
カードにして持ち歩く
このキャッチフレーズを名刺の大きさにカットした紙に書いておき、カード入れにいれて持ち歩くことをおすすめします。
そうすることにより、日中になにか嫌なことがあったとしてもそのカードを身につけていることで、常にあなたを励ましてくれるキャッチフレーズを思い出すことができるからです。
言ってみれば、あなただけの特別なお守りでもあるのです。マイナスなことを考えそうになる自分を励ましてくれるお守りです。
お金も特にかかりません。紙をカットしてキャッチフレーズを書き込むだけ。1分もかからないと思います。
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3.「大丈夫、うまくいく」と考える
自尊心が低いときは、自信を失っているときでもあります。
そういうときは、どうしても悪いことを考えてしまいます。
「どうせうまくいかない」「悪いことばかり起こる」「失敗する」などをぐるぐる考えてしまいます。
こういうときに、無理やり良い事を考えようとしても、あまり意味はないように思います。
こんなマイナスな気分のときに、良い事など考えられるか!と、すぐにネガティブモードに戻ってしまうからです。
大丈夫、うまくいく
こういう時は、大丈夫、なんとかなると魔法の言葉をつぶやいてください。
ネガティブな気持ちを前向きな気持ちに置き換えることができます。詳しくは、こちらのページ「プラス思考無理な人の"どうせ失敗する"の対処方法」で紹介しています。
この方法はとても強力で、不安で眠れなくなったときでも「大丈夫、うまくいく」と何回も考えているとスーッと安心できるときがやってきます。私自身、退職で悩んだとき、起業失敗して投げやりになっていたとき、ワーキングプア状態に陥ってしまって自尊心が大きく傷ついた時に効果がありました。
必ず道はある
八方塞がりだと思っていても、道はあるものです。
もうダメかも、詰んだ!と思っても何か道があります。あきらめたら、そこで終わりですからね。
ここで一つ興味深いエピソードを紹介したいと思います。これは私が偶然YouTubeで見つけたエピソードで、英語だったのでうまく内容を理解できているか怪しいのですが、大筋はたぶん間違っていないと思います。
リチャードブランソンがいかに死の危険を乗り越えたか
リチャードブランソンというイギリスの起業家がいます。ヴァージン航空の創業者として有名ですよね。
彼はまた冒険家としても有名で、最近では、自身の作った飛行機で宇宙に行きました。
彼は以前、気球で旅をしていたのですが、燃料タンクが事故で落下してしまいました。彼は一人取り残され、このまま何もしなけば生きて帰るのは難しくなります。当然、死を覚悟しました。遺書を書き、パラシュートで気球から飛び降りようとしました。
でも落ち着いて、何か方法がないか考えたんです。そしたら、気球がそもそも巨大なパラシュートがあることに気づいたのです。そして残った燃料で水面に降りて、着水する直前にパラシュートを使って無事生還したのです。
もしあきらめていたら生還どころではなかったでしょう。
そのエピソードはyoutubeにあるので、良かったら参考にしてみてください。すごい考えさせられます。
もうだめだ、万策尽きた。と思っていても、ちょっと落ち着いて考え直してみたり、視点を変えてみたりすると今まで気がつかなかったようなことに気づき、それが突破口になることは、よくあることではないでしょうか。
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八方塞がりのときはかならず突破できる。乗り越えたから言えること
もし、自分が八方塞がりでどうしようもなくなった時は、必ず春は来ると思ってください。時間はかかるけど、うまく解決する時が必ずやってきます。寒い冬が終われば必ず春が来るように、だんだんと状況は改善されていくのです。
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4.理想の状態をイメージする
私の経験では、大体上の三つを試してみると気分が少し楽になって希望の光が見えてくるのですが、それでもまるっきり効果の出ないときもあります。
そういうときは、どうなっていたら理想なのか、自分の理想とする状態をイメージすると良いです。
私の場合は、ビジネスが軌道に乗り自分の事務所で仕事をしている状態が理想。
辛くなってきたら、理想の状態を思い浮かべて、「ああ、そうだった、そうだった。早く理想に近づきたいから、もうちょい頑張ろうかな」という気持ちになれます。
普段から自分の理想の状態を文章化しておくと、覚えておきやすいです。具体的な書き方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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退職後の理想の生活を書き出してみませんか
退職したらどんな風になるんだろうか・・・・・・。 退職後の生活、考えたことありますか? 会社を辞めたいけど、普段は仕事に追われて忙しく、そのようなことは、なかなか落ち着いて考られないと思います。 ちょ ...
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気をつけるべきこと
理想の状態を思い描くことで注意したほうが良いことがひとつあります。
それは、理想の状態と今の状態を比較することです。これはやらない方が良いです。もし、理想と現実のギャップが激しい場合は避けた方が良いでしょう。
なぜなら、ギャップが大きければ大きいほど、「自分には無理だ」「理想を実現するまでにやることが多すぎる」と自分を落ち込ませることにつながるからです。
そして、いつまで経っても理想を実現できない自分を責めてしまい、さらに自尊心を低くしてしまうからです。
だから、理想を描くときはあくまで自分を元気づけるためだけにしてください。間違っても理想と今の現実を比較しないことです。
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5.不安に思っていることを今すぐにやる
自尊心が低いときは、実はこの方法が一番効果があります。
不安だと感じていることは、あれこれ考えずにすぐにやってしまうことです。
やらないで1週間グズグズしているより、パッとやってしまえば1時間で済んでしまうことを多くあります。
だいたいが取りかかる前か一番抵抗を感じるものです。でもイザ取り掛かってしまえば、先程までの不安などなかったかのように、やっていることに夢中になるはず。
抵抗感を和らげる方法
とはいえ、頭ではわかっていても実際やるとなると、すごい抵抗ありますよね。
私もグズグズ考えて、何も行動せず不安ばかり溜め込むタイプです。起業に失敗した頃は、怖くて銀行の貯金残高確認するのを先送りしてましたから。残高が減る現実を直視できなかったんです。でもきちんと残高を確認しないと不安でしょうがないんです。確認すれば、不安も軽減されるんですけど、それでもやっぱり見るのが怖い。
私がやって効果があった方法は、習慣の力を利用することです。すぐにとりかかることを習慣にするんです。
これまでは、ちょっと重荷に感じる仕事やタスクは、無意識にワンクッション置いていたんです。やる前になんとなく、SNSでニュース見たり、Youtubeで動画見たり、机の上の掃除を始めたり、メールの整理を始めたりしてました。
私は、このワンクッション置くのをやめることにしました。なんせ無意識なので、まずは気づくことから始めました。ワンクッション置いているな、と気づいたらすぐにとりかかることにしました。徐々にワンクッションの時間を短くしていき、最近ではワンクッション置くこと無く、すぐにとりかかることができるようになってきました。(まだ完璧ではないですけれど)
これで時間も節約して、やるべきことも完結できるようになり、それが積もり積もって自尊心を支えることにもつながったりもしています。
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どうしたらできるかを考えよう!
最後に自己肯定感が低い状態を乗り越えるための5つの方法をまとめてみます。
ポイント
- 成功している人ならどうするか
- 自分のPRソング、キャッチフレーズ
- 大丈夫、うまくいく
- 理想の状態
- 今すぐやる
不安な朝はとてもつらいですが、それはあなたが無意識にマイナス思考をしている証拠でもあります。
できるだけマイナスなことは考えないことです。
マイナスな気分になったときは、上記5つのテクニックを思い出して「自分はできる」「自分だってできる」と自分に言い聞かせてください。自分を過小評価しないことがコツです。
避けた方がいいのが、すぐに「辞める」ことと結びつけることです。辞めるのはいつでもできますから、そこは少し慎重になった方が良いと思います。
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あなたはどっち?「勢いで会社を辞める」には2種類ある
退職にはある程度の勢いは必要ですが、会社を辞める勢いには悪い勢いと良い勢いの2種類があります。仕事が嫌で会社を辞めたいなら、悪い勢いに乗って辞めるのは最も避けるべきことでしょう。
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