仕事を辞める時の引き止めでよく聞かれる質問があります。
これらの質問があると、ものすごく嫌な気持ちになります。
それは、
「40代家族もいるのに、退職して一体どうやって生活するんだ?」
という質問です。
「退職したら給料下がるんでしょ?」
も、同様に嫌な質問ですね。
なんか見下されているようで、馬鹿にされているようで、退職してもどうせうまく行くはずないと言われているようで、とてもネガティブな気分になる質問です。
質問する方は、こちらの気持ちを考えずに単純に思ったことを質問しているだけなのはわかるんですけど。
このような質問をされると、「もしかして退職なんて無謀なことなど、止めたほうがいいのかな?」と、変に弱気になってしまい、心が折れてしまうことがあります。
と言っても40代、しかも家族持ちで退職するなら、この手の嫌なネガティブ質問からは逃れられないです。
うまく乗り越えていかなければなりません。
ということで、このような後ろ向きのネガティブ質問への対処法を考えてみたいと思います。
退職を考えている今のタイミングで、引き止めがあった場合のことを想定しておくと良いと思います。
あなたをコントロールしたい
「退職して一体どうやって生活するんだ?」
「給料下がるんでしょ?」
そもそも、何故こんなネガティブな質問をしてくるのでしょうか。
「がんばれ!」とか、「応援してるよ」というようなポジティブなことを言ってくれれば、皆良い気分になるというのに・・・・・・。
そこでいろいろと理由を考えてみたところ、このような結論に思い至りました。
つまり、そんなネガティブ質問をする人は、究極的には、
あなたの葛藤をあぶり出して、不安にさせて、退職を諦めさせたい
と思っている人なのです。
本気でそう思っているのではなく、あくまで潜在的にという話です。自分で意識しているのではなく、無意識的に、無自覚的にそう思っているということです。
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弱気なあなたを見たい
質問者には40代家族持ちで退職する勇気はありません。でも内心ではちょっぴり退職したいと思っているかもしれません。
だから、退職者にとって一番不安な点「お金の不安」にスポットを当てて、強引にあなたの決断を曲げさせようするのです。
退職を止めさせて、あなたを自分の理解できるレベルまで引きずり下ろしたい、あなたをコントロールしたいと思っているのです。
退職することにあなたが一瞬でも不安に思えば、質問をしてくる人にとっては、それが成功なのです。
もしあなたが退職を思いとどまったとしたら、その人は自分の力で退職を思いとどまらせたと周囲に自慢するでしょう。
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悪魔の質問
これらのネガティブ質問というのは、悪魔の質問と言っても過言ではありません。
答え方ひとつで、あなたの本気度を試しているのです。
少しでも怯んだらそこで終わりです。魂を持っていかれます。
「転職先の事業内容や方向性はきちんと吟味したのか?」
「事業計画書を複数の銀行に見せてお墨つきを貰っているのか」
「FC本部のバランスシートを見せてみろ」
などなど、あなたの痛いところや準備不足なところをどんどん突いてくる質問をしてくるでしょう。
弱気になっているあなたは、痛いところを疲れまくった挙句「やっぱり退職は止めとこう」と思うようになるかもしれません。
弱気になれば、相手の思う壺。時間を無駄にするだけ
私も嫌な質問をされて、何回も思いとどまった経験があります。
ネガティブ質問にきちんと答えようと、いろいろ勉強をして準備もしました。
でも同じような質問をされる→弱気になる→退職先延ばしの繰り返しです。
結局のところ、時間を無駄にしただけでした。
ではどうしたら良いのか?
どうしたらこの悪魔の質問を突破できるのか?
自分にとってこの質問への対処法を考えることが、退職するための関門だったようです。
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ネガティブ質問への対処法
このようなネガティブな質問への一番有効だった対処法を紹介したいと思います。
実際に自分でやって有効だった方法です。
大丈夫と言い切る
「退職して一体どうやって生活するんだ?」
「給料下がるんでしょ?」
と質問されても、真面目に考えることはありません。弱気になってもいけません。
「数年間は無収入でも家族が生活できるように準備している」
というようなことをキッパリ、胸を張って堂々と言い切ります。
本当は半年分しか貯金してなくても、数年間は大丈夫と言い張るということが重要です。
ネガティブなことを言われても、「大丈夫」と自信を持って言い切ります。
するとその人はもうネガティブな質問は一切してこなくなります。
ネガティブな質問をしてもあなたを弱気にできないので、つまらなくなるからです。
退職は誰が決めるのでもない、自分が決める
退職に関してネガティブな質問をする人は、あなたの退職決断を変えることができると思っています。
そりゃあ退職したら元の会社から給料は出ません。当然です。
転職する場合でも、次の会社で必ずしもうまく行くとは限りません。
起業や独立する場合だって、事業が成功するか失敗するかやってみないとわかりません。
家族だっています。
それでもたとえリスクがあっても、今の会社に留まるよりも退職して、起業なり転職して自分の道を歩もうと決めたんです。
後悔するのはあなた自身
ネガティブな反対意見は、あなたの一番弱いところを突いてきます。
ネガティブな質問をする人は痛みません。後悔もしません。
でもここを乗り越えない限り、あのときこうすればよかったと後悔するのは、あなた自身です。
自信を持ち、「大丈夫」とキッパリ言い切って、悪魔の質問を乗り越えましょう。