もう嫌だ。ダメ。心折れた。
我慢の限界越えた。
もう、会社辞めよう。この場所にいると自分がダメになる。
次の会社で定年まで働くことを前提にして、転職しよう。
そう決心した時、私は抑うつ症で悩んでいました。
抑うつなのに転職して大丈夫なのか
転職を考えたときに一番気になったのは、抑うつ症なのに転職して大丈夫なんだろうかということでした。
ただでさえ憂鬱でやる気が出ないのに、はたして新しい職場に馴染めるのか疑問です。
そもそも抑うつ気味の40代おっさんを採用してくれるのか、ということもあります。というか、心折れて挫折してやる気もない。ただ辞めたいですから。
運良く転職できたとしても、新しい会社での人間関係が今の会社より良いという保証もありません。
抑うつが悪化してひどくなったらどうしようかと心配で、転職活動になかなか踏み出せませんでした。
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心療内科で相談してみる
心配になったので、通っていた心療内科に転職のことを相談してみることにしました。
自分の中では、リスクはあるけど、とりあえず今の最悪な状況からなんとかして逃げ出したかったので、転職に一縷の望みを掛けていたんです。
心療内科からOKの返事があれば、転職しようとさえ思っていました。
でも、そこでの回答は期待を裏切るものです。
抑うつがひどい状態の時は、引っ越しとか転職など周りの環境が変わるのはあまり良く無いというのです。
つまり、抑うつの時はなるべく転職しない方が良いということです。
同じ心療内科のカウンセラーにも相談しましたが、やはり同じような答えでした。
参考記事 心療内科は怖くない!40代会社員のための受診マニュアル
転職するタイミングではない
しばらくひとりで考えてみて、確かに早いところ今の会社を辞めたい気持ちは大きいんだけど、転職活動に取り組む元気がそんなに無いということに気づきました。
自分の本当のところを考えてみると、結局転職とかはどうでもよくて、実際は今の自分が置かれている状況から逃げ出したい一心だったのです。
「今、転職はやめとこ」
そう思いました。
抑うつが改善してくるまで待とうと思いました。
それまではじっとして動かず、時期が来るまで黙っておこうと思いました。
関連記事 精神的につらかった 本厄・後厄が明ける1年半の間にやったこと
抑うつ症診断書をいつでも提出できるようにした
その時期、転勤辞令が出ることを一番恐れていました。
支店が海外にあったので、海外駐在の辞令が出る可能性が十分あります。
国内ならまだ我慢できるけど、海外とかなったらとてもじゃないけど耐えられそうにありません。
海外への転勤となったら、少なくとも3年は覚悟する必要があります。その期間は当然転職活動などできません。
そこで転勤辞令が出たときのために、心療内科で抑うつ症の診断書を書いてもらい、机の中にしまっておきました。
結局その出番はありませんでしたが、もし海外への転勤の話が出たら「実は・・・」と上司に診断書を提出しようと本気で考えていました。
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今までの自分を変えるチャンスかもしれない
抑うつな気分になった原因を考えてみると、改善の糸口があるような気がしました。
そこで抑うつの原因を突き詰めて、自分の習慣を変えてみようと思いました。
その結果抑うつが良くなれば、転職活動にも踏み切れるはずです。
参考記事 退職の転機は、妻に会社の愚痴を言うことから始まった
自分勝手になる
なんで自分が抑うつになっていったのか言えば、自分のことよりも他人に無理に合わせようとしてきたことが原因だと気づきました。
だったら、これからは少し自分勝手になっても良いんじゃないか。
ちょっとKYかもしれないシチュエーションで有給をとったり、自分で納得行かないような理不尽な仕事はなるべくスルーするようにしたりしました。
少しでも出社拒否の気分があったら、躊躇なく欠勤するようにしました。
休みが取りにくい職場は、午前休や午後休などの半休なら取得しやすいです。上司や同僚からも納得してもらいやすいです。
自分勝手になってみた結果
少し自分勝手に振る舞ってみた結果どうなったといえば、特に何も変わりませんでした。
自分の評判が悪くなるようなことは起こらず、むしろ良い方向に向かったと思います。
ストレスが減ったのはもちろん、自分が積極的に有給を取ることで職場の雰囲気がよくなったぐらいです。
参考記事 忘年会がどうしても嫌だったから、ノロウイルスでドタキャンしてしまった
嫌なことがあったらすぐに相談する
もうひとつの原因は、嫌なことがあっても外に吐き出さず、自分の中に貯めておく癖があったことです。
上司からパワハラを受けてもそれをうまく表に出せず、自分の中で蓄積してしまっていたのです。
そこで、嫌なことがあったらすぐ誰かに相談するようにしました。
心療内科のカウンセラーや妻が話を聴いてくれました。
特に妻には、どんな些細なことでも嫌な気分感じたらすぐに電話してました。
すぐ相談するようにした結果
気分がスッキリしました。
今までは全部自分ひとりで背負っていたのですが、自分だけが嫌な気持ちになるのではないことに気づくと心が軽くなりました。
参考記事 嫌いな上司や人間関係のイライラをスッキリ解消する方法
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無理して転職しなくて良かった
退職した今から振り返ってみると、ひどい抑うつの時は無理に転職活動しなくて良かったと思います。
あの時転職していたら、たぶん転職に失敗していたようにも感じます。
これは個人の意見ですが、抑うつがひどいときは無理に動かず、じっとしておいたほうが良いと思います。
抑うつが改善するタイミングは必ずやって来ます。
そのときに備えて、今は力を蓄えるべき時期なのです。
抑うつの時は、それで十分だと思います。
早く辞めたい!と気ばかりが焦りますが、変に動いてさらに悪化させるよりは遙かにマシです。
転職で失敗する人は、やはり焦りがあって無理に転職を進めてしまうことに原因があるようです。
私の場合は、それから1年ほどかかりましたが、次第に環境が良い方向へ変わっていきました。
転職ではなく起業ということになりましたが、会社へ退職を告げることができました。
参考記事 どうしても会社辞めたいから、起業を退職理由にすることにした