会社辞めて起業して、好きなことだけする? 経済的自由を得る?
無理無理。
無理ですよ、そんなの。ただの幻想でした。
起業してすぐにそんな生活はまず無理でしょう。それはあくまで「成功したら」の話です。
40代で退職して、独立起業。その後1年で廃業した私が言うんだから、まず間違いないです。
ちょっと辛口ですが、起業後の現実について書いてみたいと思います。
経済的自由は単なる幻想
まず最初に言いたいことは、起業してすぐに好きなことだけしたり、まして経済的自由を得るなんてただのファンタジーだということです。
もちろん、誰だって好きなことで成功してお金持ちになることを夢見ていると思います。
早期にリタイヤして、経済的自由を謳歌したいと考えているかもしれません。
でも、それは事業がうまくいった後の話です。起業したばかりの時期に、そんなことはまずありません。
地道な営業努力や商品開発、マーケティングなど、やるべきことをやらないうちから、起業は成功しません。(やるべきことをしても成功しない人もいますけど)
仮に成功できたとしても、瞬間風速的な話で長続きはしないでしょう。徐々に綻びが見えてきます。
だから、起業してすぐに自由気ままな人生を送りたいと夢見ている人は、注意してください。それはただの幻想に過ぎないのです。
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起業したら自由を得られるのか
組織から離れて一人で起業したら、あなたは自分の時間を自分の好きなように使えます。これは事実です。
通勤するサラリーマンを横目で見ながら、朝ゆっくり起きてのんびりコーヒーを飲みながらテレビを観てても誰にも咎められることはありません。(家族は心配するかもしれませんが・・・・・・。)
今日は気分が乗らないから気分転換に南の海に行こうと、飛行機に飛び乗って旅行に行くこともできます。
その意味では、自由を得られます。
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自由はたいして大きなことではない
会社を辞めて起業すれば、あなたは好きなように自由に自分の時間を使えます。
でも実際会社を辞めて起業してみれば、そういった自由はたいして大きなことではないことに気づくでしょう。
南海のリゾートでのんびりする自由より、もっと大事なものが出てくるのです。
自由よりも売上
それは、売上をあげることです。現金を稼ぎ続けることです。
会社を退職したら、自分で稼がなければなりません。当たり前ですけど。もう給料は無いのですから。
そのためには、自分の事業にエンジンをかけ続ける必要があります。売上が無ければ、必死で営業する必要があります。良い商品、売れる商品を開発する必要があります。買いたくなるような宣伝コピーを考える必要もあります。
のんびり旅行に出かけている暇などありません。もしかすると、のんびりテレビを観ている時間すら無くなるかもしれません。(そんなの嫌だ!と思いますか?)
現金を稼げなければ、生活費はすべて貯金から出ていきます。毎月30万円から40万円ほど貯金が減っていく恐怖は、生きた心地がしないですよ。
だから、「起業したら自由を得られるか」という質問には、NOと答えざるを得ません。自由を得る前には、やらなければならないことがあるからです。
好きなことだけやっていても売上が上がらなければ、生活は成り立たないということです。
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毎日が戦場
起業したら、毎日が闘いの場になります。(実際はそんな大げさじゃないですけど。でも、会社員時代のように、「適当に手を抜こうかな」とは思えなくなります。)
「気分が悪いから、今日は仕事するの休もう」
「調子出ないから、今日はこのくらいでいいか」
こんな怠け心が出て来るとしたら、まだサラリーマン根性が残っている証拠でしょう。
どんなことがあっても、自分で計画したプランどおりに実行する必要があります。もしできなかったら、どこかの時点でそのツケは払わなければなりません。
退職してしまえば、会社はあなたを助けてくれないからです。
好きなことは後からやってくる
もし生活できるぐらいまで稼げるようになっても、そこで終わりではありません。
もちろん起業したての頃と比べれば、ある程度の自由は得られます。高級レストランで食事したり、気分で旅行することもできるかもしれません。
でも、そこで終わりではないのです。新しいステージが出て来るからです。
一度目標を達成すれば、今度はそこから下に落ちたくない心理が働きます。だから、もっと売上をあげようと、目標のハードルを上げ続けることになるのです。
それではいつまでたっても自由にはならないではないか、と思うかもしれません。
でも、その新しいステージになると、自分の仕事が好きでたまらなくなります。もっと極めたい!と思うようになります。やればやるほど、極めれば極めるほどお金も入ってくるようになります。
そこまでいけば、会社員時代とは比べ物にならない自由と充実感を得られます。
起業するとは、そういうことです。
やることをやらないで、自分の好きなことだけしたり経済的自由を追求したりしても、それは起業するとは言えないと思います。
経済的自由という幻想に踊らされない
起業したら毎日が闘いの場となります。攻めて攻めて、攻めまくる勢いが必要でしょう。
守りに入って闘いを止めてしまえば、売上はもう成長しないと思ったほうが良いです。
誰もが知っている有名企業の定番商品だって、地道に味を改良し続けているというではありませんか。
だから、経済的自由という幻想に踊らされず、地道にやるべきことを積み重ねていくぐらいが、40代での起業にはちょうど良いのだと思います。
「一日3時間ぐらい仕事して、後は遊んで暮らす」とかブログやフェイスブックで自慢したりしている人、多いですけど、それはただのファンタジーです。幻想だと思っているぐらいでちょうど良いでしょう。
もっと現実的に言えば、経済的自由を盛んに煽っているのは、それがその人達の売上に結びつくからです。
40代で起業するとは、そういう目を持つことが必要だと思います。「好きなことだけ」とか「経済的自由」からは、一旦離れてみてください。
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最後に
ちょっと辛口に起業について書いてしまいましたが、決して40代での起業を悪く言っているわけではありません。
会社を退職して起業するからには、自分で稼いでいく力が必要ということです。稼げなければ、廃業するしかありません。
確かに会社の拘束からは自由になりますが、そこには責任があります。まずは、やるべきことをしっかりやってください。
その後できっと、「経済的自由」と「好きなことで生活する」が現実のものになってくるでしょう。
売上さえ確保できれば天国
起業して売上さえ上がっていれば天国ということは確かです。
どれだけ起業に反対していた人でも、あなたの成功を目の当たりにすれば、考えを変えてきます。
なにしようが文句を言う人さえいません。朝ゆっくり起きようが、仕事を週に4時間しかしないとしても良いのです。思う存分好きなことができます。
でもそれは売上がきちんと確保できていれば、の話です。
だからまずは、売上をいかに確保するかに集中した方が良いのです。