私は、会社に行くのがどうしても嫌になって、生きている意味を失いかけた時があります。
それでもなんとか前を向いていこうと必死になっていたんですが、とうとう壁を越えることができなくなってしまいました。
これでもう駄目かな、と思ったときがありました。
そんなときに救われた言葉があります。
それは、「逃げても良い」という言葉です。
今まで勝とうと必死になっていたのが、力がスーッと抜けて気持ちが楽になっていきました。
何をしてもうまくいかない
仕事や人間関係のプレッシャー、同期との出世競争、後輩からの追い上げ、転勤辞令、昇格試験、人事評価など、40代は常に大きなプレッシャーと戦っています。
うまくプレッシャーに対応できる人なら良いですが、私のように出世もうまくいかず、仕事に楽しさも見いだせず、やる気も出ない人間としてはすでに「人生負け犬」のような惨めな気分になってしまいます。
そのような現実はもう嫌だ、逃げ出したい!という気持ちが大きくなり、自己嫌悪の気持ちも強くなっていきます。
気づくと、自分は一体何をやっているんだろうと思い始め、強烈な自己嫌悪が襲ってきます。
自分はダメだ、無能だ。自分は何をやっても駄目だ、まわりの人はみんなうまくやっているのに自分だけがうまくできないと、と自分を責めるようになっていったのです。
自己嫌悪がエスカレートして布団から起き上がれず、一日中布団をかぶって寝ていたこともあります。
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どうしたらよいかわからない
まるで扉が開かなくて降りられない窮屈なエレベーターに閉じ込められている感じです。
今の状況から抜け出したいのに抜けられない、精神的に追い詰められていきました。
「誰か助けてくれ!今のところから救い出してくれ!」何度も心の中で叫びました。
どうやって死ぬのが良いのかと何回も考えたりしました。
本当は笑顔で気持ちよく働きたいのに、どうしてもできない。こんな気持を引きずって、定年まであと20年もやっていけない。家族にも迷惑をかけてしまう。
もうだめだ。もうどうしようもない所まで来てしまったという感じがありました。
そうやって悶々と悩んでいたときです。
ある時、すうっと力が抜けたときがありました。
逃げてもいいんじゃないの?
そう思ったのです。
「逃げるが勝ち」とよく言うじゃないか。今の会社は自分に合わないから、こうやって悩んでいるんだ。
ならばそこから逃げて、新しい場所を探すのも一つの道なんじゃないか・・・・・・。
出社拒否するのは、自分に新しい道を切り開かせるようとする無意識のサインなのかもしれない。
こういうふうに考えると、今までゼロだった希望が徐々に湧いてくるようになりました。
この時を境に、退職することについて前向きに考えられるようになりました。
新しい場所で勝てば良い
出社拒否というのは、考えようによっては、新しい道へ進みなさいという無意識からのサインかもしれません。
今の場所がどうしても嫌なら、別の場所に移ればいいだけのこと。
逃げてもいいじゃないですか。
逃げるが勝ちです。
新しい場所で勝てばいいだけの話です。