とうとう今年もやってきてしまった忘年会シーズン。
忘年会、たまらなく嫌でした。毎年この時期が来るのがすごく嫌でした。この日が近づくと、抑うつ気味となり出社拒否することも多かったです。
特に部内の忘年会がダメした。一回だけですが、ノロウイルスになったと嘘をついてドタキャンしてしまったことがあります。
忘年会の席で切り出される転勤話

何が嫌だったかというと、部内の人間関係はもちろんダメ。その人たちと同じ空間を共有すること自体に嫌悪感がありました。
さらに、その人たちの話の内容も、すべて白々しく感じてました。
とは言っても、それはまあ我慢の範囲。40も過ぎれば、適当に場をやり過ごす知恵もついていますから。
一番嫌なのは、偉いさん(部門長)が酔った勢いで切り出す人事の話です。いきなり転勤を匂わす話がこぼれたりするんです。海外駐在の話もこういう場で出ることがあるから要注意。
嫌いな同僚が転勤する話なら喜んで聞きますが、自分に火の粉が降りかかるのは勘弁!ということです。
なんでこんなお酒の場でそんな人事の話をするのかというと、こういうことです。
いくら偉いさんと言っても、いきなり面と向かって転勤を言うのはプレッシャーがあります。
だから、こういう飲みの場で少しだけ匂わせておくのです。小出しにしておいて、もし相手が気づいてくれたら心の準備もしてくれるだろうという算段です。
なんかずるいですよね。
でも、もし自分が偉いさんの立場だったら、100%そうするでしょう。
と言っても、実際はそんなの聞きたくないわけです。転勤の話をかかえながら正月迎えるのは嫌ですからね。このまま何も無い状態で正月休みに突入したいです。憂鬱な気分を休みの間ずっと抱えて過ごすのは嫌なのです。
だから、忘年会が恐怖でした。もしかして転勤になるかもしれない。駐在の話が出てきたらどうしよう、と考えるとパニックになってしまうのです。
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2時間制は必須ポイント

そんな恐怖体験のある忘年会ですが、2時間制と終わりの時間が決まっていることが唯一の救いです。時々3時間制というのはありますが、これはNGです。3時間も恐怖体験したくありません。
部下や年下の子が幹事の場合は、そこの部分は必ず事前にチェックしてました。必ずです。時々終わりが決まっていない場所を選ぶ人がいますが、「わかってないなあ」と速攻変えさせました。
終わりの時間が決まっていない忘年会など最悪のパターンです。しないでもいい転勤話がポロッとでも出てしまったらどうなる。
「忘年会シーズンだから2時間制しか空いていないんです」と言えば、偉いさんにも申し訳が立つんです。
偉いさんも「そーかそーか。それならしょうがないね」と言えます。偉いさんも忘年会面倒くさいですからね。さっさと切り上げて、お気に入りの赤坂のバーとかで口直ししようとか考えているはず。まあ、そんなところに自分ひとり誘われたら最悪ですけど。誘われたことはありませんが。
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忘年会あるある話

そんなこんなで忘年会がスタートします。
部内の忘年会ですから、メンバーも毎日顔を突き合わせていて、お互い性格もわかる。まあ当たり障りのない話から始めますね。趣味の話とか。毎年同じ話繰り返してます。定番の話ですから、話の落ちも決まっている。ツッコミ役ボケ役も決まっています。笑うところも決まってます。もう、サザエさんとかドリフ、よしもと新喜劇みたいなもんです。
こういう忘年会は、つまらないですか。いや、こういう無難なのがいいんです。最初から最後まで予想できる話が一番です。変な話をして、それが転勤への伏線になったらどうするんですか。なるべく自分を隠して表に出ないのが一番。
でもね。必ず出ます。人事の話。酔った勢いで切り出す人事の話。誰が何回転勤したとか。この部署に来る前はどの部署にいたとか。今の部署に何年いるとか。
どうか、こっちにがこないように。転勤とかの話が出ないように。海外駐在の話とかは止めてくれ。はやく終われ、はやく終われ! あと何分残っているんだろう。
こういうとき終わりの時間が決まっているのは有り難い。店員さん早くラストオーダー取りに来てくれ!と必死で祈ります。もちろん顔は笑顔を装って、そういう必死さは一切出しませんが。
そういう人事の話が出てきて耐えられなくなってたら、トイレに行って席を外すようにしてました。もし自分が転勤対象になるんだったら、その場では絶対聞きたくから。
トイレに行くタイミングも難しい。

話は脱線しますが、トイレに行くタイミングも難しいものです。
最悪だったのは、こっちはトイレに行きたいのに、偉いさんの話がずーと終わらずにしゃべりつづけている時です。適当に相槌を打ってニコニコして聞いているけど、漏れそうなのを必死で我慢してます。「そんなのどうでもいいから、早く話終わってくれ!」と心の中で吠え続けていることが良くありましたね。
最悪なタイミングは、偉いさんとトイレがかぶるときですね。連れションパターンはどうしても避けたいです。横に並びながら、海外駐在の話なんか切り出されたら逃げ場は無いです。幸いにしてそうでなかったとしても、非常に気まずいことは避けられません。
忘年会がスタートする最初の時点から、偉いさんのトイレタイミングは注意深くウオッチしておく必要がありますね。
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ノロウイルスと嘘ついてドタキャン

忘年会がどうしても嫌で、一回だけドタキャンしたことがあります。他の参加者には、かなり迷惑をかけてしまいましたけど。
当日の朝、出社拒否になってしまい、どうしても布団から出られません。今日は忘年会だから行かきゃならないとわかっているんですが、体が動きません。
必死でドタキャンする理由を考えて、昨晩からノロウイルスにかかったことにしました。完全に仮病です。この時期急性胃腸炎が流行しますからね。
小さい子供がいる家庭ではノロウイルスにかかることが多いので、ニュースでもよく報道されています。人に感染しやすいから、2~3日は出社できません。
会社の方でも出社して欲しくないでしょう。無理して忘年会に出てきて、部内全員ノロウイルスになったら仕事が止まってしまいますからね。
電話して会社を休むことを伝えると、「そうか、仕方ない」で済みました。ラッキー。
参加人数で予約してたので、当日一人抜けてもお金は払わないといけないです。そのため、後日チクチク言われました。でも、ノロウイルスだからと病気のせいにしてしらばっくれていました。いつもは弱気ですが、この時はなぜか強気です。
少々罪悪感はありましたが、プレッシャーだった忘年会をスキップすることができて安心した気持ちの方が強かったのです。
気になったのは、後日本当にノロウイルスにかかってしまった場合です。そのときは、家族がかかったから看病することにしようと思いました。
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退職したら逃げられない

長い会社員生活、忘年会の一回ぐらいドタキャンしても許されるんじゃないでしょうか。同僚には多大な迷惑がかかりますけどね。どうしても嫌だった時の切り札です。
退職してしまったら、もう逃げは許されませんから。まだ会社員でいる内は、一回ぐらい逃げても許される。後で笑い話になるぐらいです。
と言っても、有効なのは社内や部署内の忘年会に限定でしょうね。社外や顧客が交じるケースはできるだけ避けたほうがいいでしょう。
理由は、お金の問題です。自社で払う場合はギリギリセーフかもしれないですが。
忘年会の場合は、場所によりますが、事前にコース人数分で予約するケースがほとんど。お店も人数分のコース料理を用意しないといけませんからね。
当日ドタキャンすると、自分が抜けた分の費用負担の問題があります。社内の忘年会の場合は、きちんと予算とってますから、なあなあで済む可能性の方が高いでしょう。
これが社外との忘年会だったら難しいかもしれないですね。いくら自社で費用持ちといっても体外的な顔がありますから。キャラの問題で許される場合もありますけどね。
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