退職しようかどうしようか悩んでいた頃、「自分に代わって会社に言ってくれるサービスがあればなあ!」と思っていました。
早く会社辞めたいんですけど、いざ会社に退職したいって言う勇気が出ないんです。
自分じゃ言いづらいから、妻に言ってもらおうかな〜、なんて思ってたりしました。
そんな時に頼りたいのが、「退職代行サービス」。
自分の代わりに会社に退職を伝えてくれる「退職代行サービス」って、退職に悩んでいる人にとっては、まさしく救世主たり得る存在かもしれません。しかし、そもそも退職代行を使って大丈夫なのかといった不安もあります。
そこでこのページでは、退職代行サービスの概要やどこまで業者が代行してくれるのかといった業務の内容、そしてどんなケースで退職代行サービスを使うべきなのかといった、退職代行サービス全般の情報について紹介しています。
退職代行サービスを利用して退職したいけど、不安がある方や注意点などを探している方に役に立てれば幸いです。
▼退職代行サービス業者のまとめは、こちらのページで紹介しています。
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退職代行サービスとは
退職代行サービスって何?
退職代行サービスとは、第3者があなたの代わりに会社に退職したいことを言ってくれるサービスのことです。
依頼を受けた業者が、あなたに代わって会社に退職の意思を伝えてくれます。
自分から言えない人、自分から言っても会社からなかなかやめさせてもらえない人でも、退職できる可能性が高く、今現在ニーズが高まっているサービスです。
退職代行のサービス範囲
退職代行のサービス範囲としては、通常は「退職の意思を会社に伝えること」がメインになります。
ただし、弁護士のいる業者では、退職金など退職に伴うトラブルが発生した時の交渉事も依頼できる仕組みを持っているところもあります。
依頼価格の相場としては、業者のサービス内容にもよりますが、だいたい3万円〜10万円ぐらいの範囲で決して安いものではありませんが、手の出ない価格ではありません。
この価格で困難な状況を抜けるという価値を考えれば、むしろ安いぐらいと言えます。
でも、
退職代行サービスって、怪しくないの?
そういう印象を持たれる方も多いですね。
それでは次に、退職代行サービスが怪しいのかどうか検証してみましょう。
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退職代行サービスは、怪しいのか?
会社に仕事辞めたいことを誰かに代行してもらいたいけど、退職サービス業者って怪しいかもしれない。
いきなり退職代行サービスを使うのはちょっとなあ、と思う方も多いでしょう。
そこで、まずは怪しいのか、怪しくないのか、答えを出しておきます。
退職サービス自体は怪しくはない
怪しいのか、怪しくないのかで言えば、怪しくはありません。
少なくとも、退職を代行してくれるサービス自体は別に怪しくはないです。
ただ、まだ退職代行サービスが新しいため、世間的にはあまり認知されていないという事情があります。
そのため、まだまだ活用している人自体が少なく、退職という日本では若干後ろめたいフレーズも影響して、怪しいという雰囲気が醸成されているようです。(日本は言霊の国と言われるように、言葉というかフレーズの持つニュアンスが結構重要だったりします。)
退職代行サービスの現状
怪しいと捉える人がいるの対して、実際には退職代行サービスを利用して退職した人も増えています。
2018年11月28日に放送したNHK「クローズアップ現代+」によると、月に300人ほどの申し込みがある業者が紹介されていました。
退職サービス自体はまだまだ新しいサービス。そして需要も増えているので、雨後のタケノコのように新しい会社がどんどん登場している状態と言えるでしょう。
そのため、多くの業者が入り乱れており、中にはレベルの低いものや、自分のニーズにはマッチしないことがあったりするので注意が必要です。
なるほど。
業者はしっかり選びたいな。
多くの業者の中から、自分にあった所を探すのが良い
今後は、業者間の競争が激してくなり、サービス内容に特色を出して行こうという業者も増えていくでしょう。
そうなると、利用する方としては、多くの業者のサービス内容を知り、自分にあった業者を選ぶことが重要です。
ただ値段だけで選ぶのでなく、サービス内容もしっかり把握して置くことがポイントになってくるでしょう。
複数業者に問い合わせして、その中で担当者の対応が自分にあったと感じる業者を選ぶのがポイントです。
▼こちらのページでは、退職代行サービスの選び方を紹介しています。業者ごとの比較をした上で問い合わせしましょう。
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退職代行の利用が増えてるのはなぜ?
退職代行サービスを活用している人が、最近になって増えています。この背景には、急速に広がった企業の人手不足感があると考えられます。
ちょっと前までは、長く続くデフレで人件費を抑制しようと人減らしをしていて、退職したいと言うと、企業も喜んでいました。
「リストラ」という言葉もあったのですが、今となっては死語なのかもしれません。
退職のハードルが上がってきている
とにかく今は、採用するのが大変な状況。退職の希望を出しても、なかなか退職させてくれないブラックな会社も増えているというのです。
退職者が出ると会社の離職率が上がるので、上司の部下管理能力が責められるご時世。
そのような状況では、退職は労働者の権利とか綺麗事言ったって、現実的にはなかなか聞く耳持たないでしょうね。
自分だけが辞めづらい
さらに言うと、このような人手不足感が職場に蔓延していると、自分だけが辞めると言いづらい雰囲気もあるんです。
「こんな人手不足なのに、自分だけ辞めるなんてワガママ言うな」などいう叱責が聞こえてきそうです。
かと言って、我慢してこのまま辛い状況を放置していれば、うつ病が悪化してしまったり、不眠になったり、ストレスから体調を崩したりして、仕事どころではなくなるかもしれません。
退職を言うためのハードルがさらに上がって、退職したいのに退職できないと悩む人が増えているのが現状なのではないでしょうか。
会社は退職者を増やしたくない
人手不足感から、会社はなるべく退職させないようにしており、そのため退職したい人は「辞めたいと言えない」「言っても聞いてもらえない」と言う状況になっていると思われます。
退職代行サービスが増えている状況には、このような背景があるのです。
では次に、退職代行サービスを選ぶ方法について詳しく紹介してみたいと思います。
そのためにまずは、自分は退職代行サービスを使うべきか、それとも使わない方が良いのかを判断しましょう。
みんなが退職代行を使う理由
退職代行サービスを使う理由
- 退職を会社に言えない
- 退職を会社が聞いてくれない
退職代行サービスを使う理由は、大きく分けて二つあります。自分の経験から考えると、だいたいがこの二つのうちどちらかに該当するのではないでしょうか。
一つは、「退職を会社に言えない」といったもの。
私もそうでした。なかなか会社に言う勇気が持てないんですよね。
もう一つは、「退職を会社が聞いてくれない」です。
会社からすると色々な事情はあるんだと思いますが、ブラック企業やパワハラが原因が多いです。
次に、もうすこし詳しく説明していきます。
▼こちらのページでは、退職代行サービスの選び方を紹介しています。
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みんな退職を会社に言えなくて悩んでいる
退職を会社に言えない理由
- 自ら退職を言う勇気が持てない
- うつ病などの病気で自分から言えない
- 会社や人間関係の悪化
なぜ退職を会社に言えないのか、理由を考えてみると、上の3つのような理由があります。
一番多いのが、自分で会社に言う勇気が出ないケースではないでしょうか。
周りが誰も退職しておらず、みんなが前向きな人ばかりだと、自分だけ退職したいと言えない雰囲気になってしまうんですよね。
それに、退職したいと言ってしまったばかりに、和やかだった職場を自分のせいで騒然とさせたくないと言う思いもあるでしょう。
パワハラにあっていて人間関係が悪化、信頼関係が悪くて自分から言えない、いいたくないと言うこともあるでしょうね。
会社の人と口を聞きたくない、声も聞きたくないし、顔を合わせたくない!会社のことを考えると拒否反応を起こしてしまう人もいるかもしれません。
人手不足で退職を言いづらくなってきている
最近の人手不足感から、さらに退職を言いづらい状況が悪化していることもあります。
ちなみに私も、自分からはなかなか退職を言い出せませんでした。
退職したいと言ったら、上司や偉い人から呼び出されて、何故会社を辞めたいと言うんだと叱責されるのではないか、と恐れていたからです。
叱責が長引き、帰りが遅くなるかもしれないと言う心配もしていましたが、実際はかなりあっけなくて、そう言った心配は杞憂でした。
では次に、もう一つの「退職を会社が聞いてくれない」ケースについて説明します。
退職を会社が聞いてくれない問題
なぜ退職を会社が聞いてくれないのか
- 退職届を受理してくれない、はぐらかす
- パワハラや意地悪をしているケース
現在より深刻なのは、退職を会社に受けてもらえないケースです。
ちょっと前まではリストラとか言って、人を減らそう、減らそうとしていたのですが、世の中が人手不足になってくると、今度は逆に人は減らさずに、確保していこうと言うことに変わってきたのです。
そのため、「退職を会社に告げたけど、聞いてもらえない」、「上司が退職届けを受理しない」というようなことも増えてきました。
なぜ上司や会社が退職届を受理しないのか その背景にあるもの
そもそもなぜ上司や会社が退職届を受理してくれないのでしょうか。
部下が辞めると、人事評価に傷がつく
その理由の主なものとして、上司の部下管理能力やリーダーシップが疑われることが挙げられます。
「部下が退職する」ということは、上司が部下を適切に管理していなかったから、あるいは、上司が部下を引きつけるリーダーシップを発揮していなかったから、と会社は見るのです。
つまり、部下が辞めた部署の責任者は「管理能力が低い」と、人事評価でマイナスされる場合があるのです。
将来的に役員になれなかったり、左遷の対象になったりするので、上司としては部下の退職はかなり重要なポイントなのです。
離職率を気にする
何故マイナスされかというと、離職率という指標が経営上、重要な要素になるからです。
離職率が上がると、組織のどこかに欠陥があるとみなされ、人事部を始め経営者の能力が疑われます。このため、離職率の数値にはなかなかシビアにならざるを得ないのです。
ちなみに、私が退職した時の上司は、風の噂によると私の退職後に左遷されたそうです。組織人事は怖いですよ。
このため、人事評価に傷が付くことを恐れている上司としては、なるべく部下の退職を避けようとするのです。
上司も人間ですから、自分の身が可愛いもの。
ついつい立場を利用して、あなたの退職を握りつぶしたくなることも十分あり得るのです。
後任や仕事のやり方を変えるのが面倒
あなたが辞めると、後任の手配・採用、仕事の割り振り、新しい仕事の進め方を考える必要が出てきます。
でも上司とすれば、忙しすぎてそこまで手が回らないという状況があります。ただでさえ人が足りなくて、連日残業しているのに、さらに面倒なことは抱えたくない、どうせなら自分のところで止めておきたい、と思うのです。
小さな会社なら、あなたの退職金がすぐに用意できなかったり、後任を採用したくても採用できないとったシビアな事情も影響します。
そのようなことは、部下のあなたにとってはなかなかわからないことなので、何で退職をはぐらかすのか理解できない、ということにつながります。
そのため、結果的にパワハラと部下に受け止められる場合もあるのです。
もちろん、上司があなたを憎んでいて、意識的にか無意識的にか単純に意地悪をしたい(パワハラ)というケースもあるでしょうけど。
こんな人は退職代行サービスを使うべきです
いつまでも退職を受けてくれない時は、活用すべき
「上司の人事評価」「後任の手配」といったようなことは、あくまでも会社や経営者の事情です。
労働者のあなたとは、そもそも考え方が違うのです。
今のあなたにとって必要なことは、会社の事情に自分を合わせることではなく、会社から抜け出ることです。
会社や上司があなたの退職を受けてくれない時こそ、退職代行サービスを活用すべき時です。
▼こちらのページでは、退職代行サービスの選び方を紹介しています。
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自分から言う勇気がない場合
自分から言う勇気がない場合は、退職代行サービスはあまり使わない方が良いと思います。
勇気を出して、まずは自分から会社に言うべきだと思います。
退職代行サービスの説明をしていてこう言うのもなんですが、退職の意思は、やはり自分で会社に伝えるべきです。
これは人間としての筋だと思います。
今まで給料を貰っていた会社なんです。嫌な会社だけど、会社を通して社会貢献させてもらっていたんです。
一応は、義理でもキッチリ筋を通しておくべきでしょう。
勇気がない時は、まだ準備ができていない状態
ちなみに、勇気が出ない状態というのは、まだ自分の中で退職の準備ができていない状態と言えます。私もそうでしたが、準備が整えば(退職の気持ちの生理がつけば)、自然と会社に退職を言うことができます。
だから、せめて自分から退職したいことは伝えるべきなんです。それで聞いてもらえなければ、退職代行サービスの出番です。
そう、退職代行サービスはあくまで最後の切り札としてとっておきましょう。
最後の最後に伝家の宝刀を抜くのです。
退職代行は最後の切り札。最初から使わない
一番始めは、自分で会社に言おう!
まずは、勇気を出して自分から退職の意思を会社に伝えましょう。
退職は一種のハードルなんです。
退職を言うことのもハードルです。
転職先でも、また同じケースに会うことも多いです。今ここで、勇気を出して言うことで階段を一歩上がることができます。
それでも受け入れられなければ、退職代行を使う
勇気を出して退職意思を伝えても、それでも上司や会社が聞いてくれない場合。いつまでも握りつぶされてしまう場合。
そんな時こそ、最後の切り札として退職代行サービスを使うべきです。
▼どんな退職代行の業者があるのか、退職代行サービスの選び方についてまとめています。
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退職代行の実際を知るにはこの本がベスト
amazon 退職代行 (SB新書)
実際に退職代行サービスを立ち上げた弁護士が書いた本です。
その名もずばり「退職代行」。
退職代行サービスの依頼する人の実像や事情を、実際のケースからリアルに描き出しています。
また退職代行を使って失敗したケース、退職代行サービスの選び方など、これから退職代行を使いたい人にはかなり参考になる内容が満載です。
この本によれば、退職代行サービスの依頼者で40代・50代以上は28%を占めるとのこと。これは30代30%、20代28%と比較しても同じぐらいのボリューム。
これまで年齢で躊躇していた方にとっては、少しハードルが下がるのでは無いでしょうか。
退職代行サービスを検討したい方には、かなり参考になると思います。