経験者が語る、一人で起業するときの注意点

40代(家族持ち+社宅)で退職して一人で起業しましたが、事業がうまくいかず1年間売上ゼロのまま廃業しました。今はバイトをちょこちょこ入れながら、敗者復活戦に挑んでいます。

その時の苦い失敗体験から、「ひとり起業でこれをやると売上が上がらない」というのがわかってきたので、そのポイントをまとめてみることにしました。

反面教師的な意味で、起業するときの参考となればうれしいです。もしひとつでも思い当たることがあれば、早めに軌道修正した方が良いと思いますよ。

ひとり起業の失敗要因6つをリストアップ

自身の経験から、6つほど失敗要因をリストアップしてみます。

  1. 新規ビジネスモデル構築にこだわる
  2. 集客すればなんとかなるだろうと思う(売る商品が決まっていない)
  3. 全部自分でやるしかなくなる
  4. 売上を上げることより、管理を重視する
  5. 成果が出ないことに慣れてしまう
  6. お客さんからお金をもらうのが怖い(責任を負いたくない)

6つ全部に共通するポイントとしては、「お前、それで商売する気あるの?」ということです。

お客さんからきっちりとお金をいただき、その対価以上に価値を高めた商品を提供する。この基本的なことが全く理解できていませんでした。

なぜ私が失敗したのかを考えてみると、お客さんのことをひとつも見れていないし、そもそも商品が何かすらわかっていないレベルでした。商売をする自覚もないという有様です。こんな状態でよく退職できなたなと思うくらいです。

でも恐ろしいことに、当事はそのことにひとつも気づいていませんでした。自分ではお客さんのことを必死に考えているのに、なぜ報われないのだろうと悲嘆していたくらいですから。

タイムマシンがあるなら、間違いなくあの時の自分に冷水をぶっかけてでも、間違いに気づかせるでしょう。

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新規ビジネスモデル構築にこだわる

会社員時代に新規事業開拓した経験がある方が陥りやすいのが、起業するなら新規ビジネスモデルを構築しようと考えてしまうことです。

ひとりで起業する場合は、全く新しいオリジナルのビジネスモデルを構築する必要は100%ありません。最新のテクノロジーを駆使したビジネスを考案する必要もありません。

新規のビジネスモデルを考案する必要があるのは、ベンチャー企業を興す志が有る人のみです。その志が無ければ、その分野に手を出すことは止めておきましょう。

危険なのは、志が中途半端にある場合です。私もそうでした。中途半端な志は怪我の元です。今の時期に100かゼロかハッキリさせておいた方が良いです。

私は中途半端な状態だったためにベンチャー企業を興す勇気もなく、出資企業を探す覚悟もありませんでした。結局自分のできる範囲内でちっちゃくやっていたので、認知度もさっぱり上がりませんでした。

新規のオリジナルビジネス創出にこだわるよりは、まずは確実に売上の立つビジネスで起業しましょう。(あー、本当にそうしておけばよかった!)

集客すればなんとかなるだろうと思う(売る商品が決まっていない)

これは特にネット関連で言えることなんですが、どうやって商品をお客さんに売るかを考えるよりも、まずは自分のサイトやサービスに集客すれば、後はなんとかなるだろうと思い込むことです。

実際はなんとかなりません。ひとり起業の場合は、そもそも集客が最大の難関ですから。大手資本のサイトでさえ、アルバイトでさくらを大量に雇って集客して、それでも赤字レベルですから。

ひとりの力では、どうやっても難しいと思います。「でも、やるんだよ」というなら止めませんが・・・・・・。

全部自分でやるしかなくなる

うまくいかないビジネスっていうのは、人に仕事を頼めないものなのです。なぜなら仕事をしてもらう人にお金を払えるほど、儲かっていないからです。

儲けるためには、まず自分で土台を築く費用があります。こちらのページで書いているように、自分ができる分野に集中していれば良いのですが、それ以上のことを考えていると、自分ひとりで全部見ることは不可能です。

自分で土台を作っている間は、売上は上がらずコストだけがどんどん出ていきます。ひとりでやる範囲が広ければ広いほど、売上を上げるチャンスが遠のいていく、ということです。自分ひとりでダメだと思って人に仕事を頼めば、売上は上がらないのに支払うコストだけが増大していき、早晩倒れてしまうでしょう。

売上を上げることより、管理を重視する

これは私が頻繁に陥った落とし穴です。

売上を上げることよりも、数字を管理するエクセルの表をキレイに作ることを優先する、といったようなことです。いつまでも売上が上がらないから、現実逃避っていう側面もあったのは確かです。

エクセルの表のフォントサイズや色などにこだわり、一日かけた仕事がWEBサイトのアクセス動向の管理表の作成だけだったということがよくありました。売上がゼロなのに、売上を記入する項目までご丁寧に作ったりしていました。

こんなことをやっていたんじゃ、売上など上がるはずはありませんね。

まずは売上を上げる。これが最優先。売上が伸びてきたら、管理表を作る。この順番です。

成果が出ないことに慣れてしまう

あんまり売上が無いと、人間、その状態に慣れてしまうものです。

「今日も売上ゼロだ。平和だなー」って感じになってしまうものです。

その状態に慣れっこになると、売上を上げること自体が日常を脅かす存在に感じられて、なるべくなら売上したくないと思うようになります。

こうなったら、もう末期ですね。

お客さんからお金をもらうのが怖い(責任を負いたくない)

自分のビジネスや商品に自信が無いと、お客さんからお金を貰うのが怖くなります。ウソっぽいですが、本当です。

売上は喉から手が出るほど欲しいんですが、実はお客さんからお金を貰うのが怖かったんです。

後でお客さんからクレームが来たらどうしよう、と不必要に怯えてしまっていました。自分の商品に自信を持てないから、クレームありきで考えてしまっていました。

問い合わせのメールが1件あると、それだけでプレッシャーを感じていたぐらいです。

40代での起業は、既存ビジネスが良い

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ひとり起業の場合、すでに存在するビジネスモデルを流用する方が手っ取り早いです。

どうやったら稼げるか、なんとなく具体的に道筋が見えやすいからです。

すでにそのやり方でうまく行っている人がいれば、その人のやり方を学ぶことで、素人でも実績を作りやすいのです。

私のように新規でビジネスモデルをひとりで構築していくと、あちこちに無理が出てきて結局失敗してしまいます。

ほとんどのビジネスが、昔から存在するビジネスモデルの組み合わせでできている、と言われています。傍目には斬新に見えるようなビジネスでも、細かく見てみると既存のパターンの組み合わせでなりたっているものです。

確かに全く新しいビジネスモデルを構築しさえすれば、スタートダッシュで成功する確率が高くなると思います。競合他社が追いつくまでの間、差別化できるかもしれません。

でもそれは残念ながら夢物語です。ほとんどのビジネスが既存のパターンの組み合わせでできている以上、ひとりで全く新規のビジネスモデルなど構築できるわけはありません。

私もそこのところを反省し、新規ビジネスモデル構築する考えは捨てて、すでに確立されているビジネスをやることにしています。

もし資金があるなら、フランチャイズでの独立・起業も充分ターゲットに入ってくると思います。フランチャイズの場合は、すでにビジネスモデルが確立されているので、マニュアルに沿って商売を進めることで満足行く収益を上げることができるでしょう。

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40代退職のリアル

40代退職のリアル

40代で退職を経験した私が、当時の日記を元に書いています。退職するまでの苦悩や経験、家族のこと、お金のこと・・・・・・。私のつたない経験が、皆様にとって少しでも役に立てば幸いです。

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