異業種交流会。
それは、いろんな業界の人たちが、ひとつの場所に集まり交流するイベント。
パーティみたいな感じで、なんか楽しそうな感じがします。
きっと優秀な人たちがたくさんいて、そこに参加すれば、自分にも新しい可能性が開けて来そうな気がします。
でも、本当にそうなんでしょうか。
実はそんなキラキラしたものじゃないよ!、というのが、これまでさまざまなタイプの異業種交流会に参加した感想です。
むしろ、ちょっと間違えると人生を誤ってしまうヤバさがあります。
一見きらびやかなイベントに見えても、参加者は魑魅魍魎の世界。まるで地雷のように罠がそこかしこに散りばめられています。
そんな激ヤバな異業種交流会の実体験をご紹介します。
では、行って見ましょう!
余談ですけど、ある意味異業種交流会のヤバさって、社会の縮図でもあります。だから、社会の荒波に揉まれる前に異業種交流会で免疫をつける…という考え方もできますね。
異業種交流会とは
異業種交流とは様々な業界の人たちが、おもに人脈づくりや自己啓発を目的に交流する集まりのことです。
自分とは異なるバックグラウンドや考え方を持った人と接することで視野を広く保ち、これまでにはない情報や発想を得られるといったメリットがあります。
業績を上げたい会社員をはじめとして、起業家や会社経営者が多く集まる場所でもあります。
雑多な業界の人が広く集まるため、欲しい情報が得られない、要らない名刺ばかり集まるといったデメリットも多く聞きます。
参加条件が緩い交流会も多く、大抵の交流会には詐欺まがいの営業、高額自己啓発セミナー集客担当者が混じっているので、参加する際は十分は注意が必要です。
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どんな種類の交流会があるのか
異業種交流会は大きく分けて、業界を問わない交流会、特定の業界にしぼった交流会の2種類があります。
業界を問わない交流会は、参加人数が多く、様々な業界の人と知り合うことができます。
特定の業界に絞った交流会は、その業界に長く携わっている人が多く、専門的な情報を得ることができます。
参加したことのある交流会 ヤバい度比較
ヤバい度比較
- ネットビジネス業界人交流会 ヤバい度 0
- クリエイター交流会 ヤバい度 3
- 起業セミナーの交流会 ヤバい度 5
- 金融系ゲーム ヤバい度 4
ネットビジネス業界人交流会
ネットビジネスに携わる人達が対象の交流会で、企業の担当者やフリーランスが多く参加していました。
私はこの業界で起業することを考えており、仲間ができればいいなあという軽い気持ちで参加したのですが、完全に場違いな感じで居心地が悪かったです。
排他的な雰囲気で、私のような門外漢は怪しい人と印象を与えてしまったようです。
そんなこと気にせずにグイグイ行けば良かったのですが、けっこうきついこと言われたこともあり、怯んでしまいました。今となっては残念無念です。
交流会自体はクオリティが凄く高く、発表会があったりして有意義でした。
ヤバさはまったくなく、健全です。でも、ここで集めた名刺は結局なんの役にもたたなかった!
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クリエイター交流会
クリエイター交流会にもよく参加していました。というのもクリエイター向けビジネスをサラリーマン時代からやっており、人脈づくりと仲間づくりが目的でした。
こちらの交流会は定期的に開催されていて、いろんな分野のクリエイターと話ができるのが魅力でした。
イラストレーター、役者の卵、作家、漫画家など、普段サラリーマンをやっていれば接点もないような人達と知り合えるのが凄くたのしかったです。
ここで知り合ったクリエイターと一緒にイベントを企画したこともありましたが、あまり長続きはしませんでしたね。
クリエイターはこだわりが強く、当たり前ですが妥協もいないので、一緒に長くビジネスするのはなかなか難しいものがありました。
一緒にビジネスをやるというよりは、クリエイターの主催する個展やイベントに参加させられる方がおおかったです。つまり、クリエイターにとってみれば、単なる集客要因。
交流会に参加しているぐらいだから、ほぼ無名レベル。作品見てもよくわからない。ふーんって感じでした。交流会で会った人でその後有名になった人はいないので、まあ、そんなことなんだろうなとおもいます。
いろんなイベントに参加させられて、文化を身につけることができたのはうれしかったけど、結局自分のやりたいことはできなかったんです。
起業家、フリーランス交流会
これまで様々な起業セミナーをジプシーのようにさまよいましたが、結局あまり意味がありませんでした。
事業を拡大できたわけではなく、起業仲間もできませんでした。
プレゼンの練習をしたり、どんなビジネスをやりたいかグループで発表したりもしましたが、売上にはつながりませんでした。
ただし、ひとつだけ良かったことがあります。
それは、会社を辞めて独立することは、別に特別なことではなく、誰でも簡単にできてしまうということでした。
実際に会社を辞めて独立した人の話を聞いて、「あ、会社辞めるのって、そんな簡単なんだ」ということに気付くことができたのは、凄く大きかったです。
一方で、高額な自己啓発セミナーに勧誘されそうになったり、ネットワーク系の人にしつこくされたこともあります。
主催者側で、このような人たちを入れないようにしてはいますが、完全に排除するのは無理でしょうね。
起業セミナーにはそのようなひとたちが混じっているものだと思って参加したほうが良いですよね。
そんなもんだと思っていれば、ある程度警戒するし、断りやすくなります。
参加費無料の交流会は、気をつけた方がいい
時々起業系セミナーで参加費無料のところがありますが、気をつけた方がいいです。
自分一人がカモで、他の参加者はみんなグル。取り囲まれて、高額商品を買わされそうになったことがありました。
ネットワーク系とか自己啓発系も同様の勧誘をしていることがあるので、無料セミナーだから、といって安易に飛びつかないほうがいいですね。
なぜ無料にしているのかをしっかり調べた上で参加したいです。
やたら射幸心をあおるトークにやられて、保険に入ってしまったり、ネットワーク系の世界に行ってしまった人もいました。
金融系ゲーム会
マネー系のゲーム会にも何回か参加したことがあります。いわゆる、キャッシュフローゲーム会的なやつです。
もちろん、健全なゲーム会のほうが多いです。ゲームをやってそれでおわりというパターン。
ヤバいのは、ゲーム終了後にマネーセミナーがあるタイプ。
私が参加したセミナーは、最初は投資のやり方といったライトな話でしたが、後半はだんだんディープな話になり、最後にIPO予定の未公開株のお誘いの話になって、完全にダークな世界へ突入していきました。
で、その話が始まると、いきなりセミナー会場の扉がバタンバタンと一斉にしめられたんです。うわーヤバい!
扉が全部閉まったことを確認して、講師の方が、
「このセミナーに参加している人だけにこっそりご案内します、特別なルートで得た確実性の高い情報です。IPOすれば、確実に資産を増やせます」
なんて言って、この場で投資するかどうか決めてくれと言うんです。
これはヤバい!うまく抜けられるだろうか?と不安になりましたが、流石に強制はされなかったので、助かりました。それでも、建物の出口を出るまでは、ヒヤヒヤものでした。
ちなみに、配られた資料は帰るときに没収。たいした内容じゃなかったので、別にいいですけどね。
このセミナーに参加してしばらく経ちましたが、その企業が本当に上場したのかは、謎のままです。もし購入してたら、と思うとゾッとします。
なんのことかわからない方は、未公開株詐欺で検索してみてください。当時はかなり話題になった未公開株ですが、今はどうなんでしょうね。もうそんな時代ではないような気もしますが、金融系のセミナーは、一歩間違えれば、危ない世界が待っています。
参加する前には、事前に主催者はどんな会社や人なのか調べておくことをおすすめします。
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交流会に参加してみて感じたこと
異業種交流会の一番の魅力は、会社以外の人と話ができること。いろんな業界の人たちが、新しいビジネスを求めて集まっています。
この場では、誰に気兼ねすることなく、自分のやりたいことや夢を語ることができます。
今まで自分の中に閉じ込めていたことを自由に開放できる感じがします。ありのままの自分を出せる感じです。
会社辞めたいけど、なかなか勇気が出ない、という方は、一度ぐらいは異業種交流会に参加してみてもいいかもしれません。会社辞めて独立するのは結構簡単なんだ、ということを感じることができると思います。
でも一方で、これまで紹介してきたように異業種交流会には闇があります。
参加する際は、闇があることは忘れないようにしたいです。
交流会の闇の側面を知っておこう
誰でも簡単に参加できるというハードルの低さから、ある意味講師のいる各種セミナーより、ヤバ度は高いかもしれないです。実は、異業種交流会ってカモを狙う人が参加者に混じっています。
交流会で出会った人とビジネスをやろうと盛り上がったけど、蓋を開けてみたら高額商品を勧誘された、とか意気投合したと思って油断したら自己啓発セミナーに連れていかれたという話は、普通のようにあります。
実際、異業種交流会に参加している人は、カモを探しに来ているわけですから。カモといったら言葉がすぎるのかもしれません。お客さんを探しに来ているんですね。士業の人、保険屋さん、WEB制作、講師業、コンサルタント系の人達が圧倒的に多いです。間違ってもそこでビジネスパートナーを探そうなどと考えないほうが良いです。
交流会でパートナー探すのは、奇跡に近い作業だと思います。
実は、私は、ビジネスパートナーを探そうと思い、異業種交流会に参加したことがあります。一緒に自分の事業をやってくれる同士はいないだろうか?と。結果は、そんな人はいませんでした。皆無でした。結果は、使いものにならない大量の名刺をゴミ箱に捨てるだけで終わりました。
ほとんどの参加者は、そこで大量の名刺やチラシを撒いて、自分の主催するセミナーに集客するためのツールとして異業種交流会を活用していました。
交流会って、結局は、集客の宣伝の場なんですよね。
参加メリットのある交流会とは
もし、あなたが異業種交流会に参加するのであれば、まずは主催者をよく調べた方が良いです。
とりあえず主催者名ぐらいは検索しといた方が良いでしょうね。怪しそうな雰囲気や評判があるところ、異様に安い参加費の場合は、警戒したほうが良いです。
そして参加したら、まわりの人はあなたをカモだと思ってやってくると考えておきましょう。軽いノリで名刺交換したら、後で営業の電話やメールが来ることもよくあります。
あるいは、もしあなたが自分のビジネスの集客を考えて異業種交流会に参加するのであれば、あなたのビジネスのお客さんがいるかどうかで参加を判断したら良いと思います。
ビジネスパートナー探しはあまりオススメしません。時間とお金の無駄かも。
異業種交流会は、リアルに魑魅魍魎の弱肉強食の世界なので、カモられることだけには気をつけて参加してください。
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