思えば、新入社員で入社してから20年近くずっと、退職することについて悩んでいました。
でも、なかなか実行できずに結婚して子供ができて、とうとう40代になってしまいました。
同期の連中がどんどん出世していくのを横目で見ながら、会社に違和感を感じ、どうしても仕事に打ち込めない自分を責めていました。
なんとかして自分を変えて行きたい、でもどうしたらいいかわからない。そんな時に出会った言葉が、徐々に自分を変えるきっかけを作ってくれたように思います。
目次
第1位 会社に依存している自分を変えるきっかけになった言葉
しがみつきの精神をたたき壊さなければ、おれの天下事業は成功しない。
(織田信長)
この言葉を知った時、かなりのショックを受けました。
「しがみつきの精神」というのは、つまりは会社依存の精神のことです。会社が嫌でしょうがないのに、給料を貰うことにしがみついてる、ということです。
この精神を叩き壊さなければ、自分のやりたいことは決して実現しないと、ハッと気づきました。
今から450年ほど前に行きた織田信長の言葉が、現代でも痛いほど響いてきます。
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第2位 退職という「変化」を受け入れる勇気が出た言葉
変わることを嫌がるのが苦しみの原点です。
変化を認めると苦しみは消えるのです。
変化が嫌だということはやっぱり明らかに無知と怠けです。
(アルボムッレ・スマナサーラ スリランカ初期仏教長老)
会社を退職するということは、自分の人生のほとんどが完全に変わってしまうことを意味します。
いままで当たり前に繰返してきたことが、退職してしまえばそれは無くなってしまう。今まで一緒に働いてきた同僚とも会うこともなくなってしまう。
だからこそ、退職するのが怖かったんです。退職によって今の苦しいけれど、心地よい生活が何もかも変わってしまうことがものすごく不安。
でも、この変わることを嫌がるということこそが苦しさの原因だったんです。変化を受け入れるということは、退職してみよう、変わってみようと受け入れてみることでした。
第3位 嫌いな上司から離れる為に退職しようと思えた言葉
人格を向上させるために、気に入らない環境でも努力しなさいとは言いましたが、みんなにいい顔をする八方美人にはならなくてもいいのです。
それは不自然な生き方です。
ブッダも自分の性格に合わない人、自分の質を下げるような人々とはきれいに切って離れなさいと言っています。
切る能力も必要です。
この能力の弱い人が、やっぱりみんなと付き合わなくてはと誤解しているだけです。
全人類と付き合わなくてもいいのです。
(アルボムッレ・スマナサーラ スリランカ初期仏教長老)
上司と性格が合わず、悩んでいました。
この言葉を知るまでは、嫌なことを言われても、自分に非があるからだと思っていました。嫌な上司でも、仕事の上ではなんとか折り合っていかなければならない、と信じていました。
でも、やっぱりその上司が嫌でしょうがなく、出社拒否までするようになりました。そのときにこの言葉と出会い、退職しようと決意することができました。
第4位 自分の人生これでよかったのかと自問するきっかけの言葉
人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢まぼろしの如くなり。ひとたび生を受け、滅せぬ者のあるべきか。
(織田信長)
有名すぎるほど有名な織田信長の敦盛の一節で、ここで書くのも恥ずかしいぐらいです・・・・・・。
本当に会社を辞めてしまっていいのか? と自問し、「このまま会社に留まるよりは良い」と答えを出すきっかけになった言葉です。
第5位 苦しさを受け入れようと思うきっかけになった言葉
人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず。
(徳川家康)
人生は苦しいもの。逆に言えば、苦しくなければ人生ではない。
そして、退職は、人生に起こる一つの出来事に過ぎません。
会社を辞めた後は、今まで経験したことのような試練が待っているかもしれない。
でも、そういうことも含めての人生。
初めから順風満帆を目指さず、焦らずに一歩一歩進んでいこうと思うようになりました。