失敗は成功の元と言いますが、失敗ばかりしている私からすれば、失敗する人は失敗ばかりしているので、成功することはほとんどありません。
失敗ばかりの私が経験から学んだ、企業に失敗する人の共通点をまとめました。
起業に失敗する人の共通点として一番大きいのは、お客さんニーズの軽視です。
私を含めて、なぜか失敗する人ってお客様のニーズを放置してしまうんです。不思議です。
お客さんニーズを軽視している
一番忘れてはいけないのは、やはりお客さんのニーズです。
私の場合は、お客さんのニーズをわかっているつもりになってしまっていました。頭でっかちになって、机上のお客さんニーズを基に事業計画を立ててしまっていたのです。そんなんじゃ失敗するに決まっていますよね。
でも実際にこれから起業する人には、そんなことがなかなか見えないのです。起業準備は成功することを夢見ていますから、自分の思い描くビジネスにお客さんニーズが合致するかしないかなんてことは、あまり考えたくもないのです。
ぶっちゃけて言うと、合致してないということを考えるのが「怖い」ということもあります。起業の前提が崩れてしまうわけですから。起業において一番重要なことを直視したくない気持ち、というのが強く働きます。
たぶん自分の思い描くお客さんニーズと実際のニーズは合致している「はず」、と思いたいんですよ。特に起業前は。現実を見たくない病みたいなものです。はやく起業したいという気持ちがあるから、本当に合致しているのかどうか慎重に検討してみる、というのは恐怖でしかなかったのです。
だから今から思えば、ここが起業失敗か成功かの分岐点だったのでしょう。
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現実を見ていない(見たくない)
もうひとつ起業失敗する人の共通点としては、現実を見ていない(見たくない)ということがあります。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、そういう人は理想が高く、うまくいかない現実を見たくないと強く思うのです。(私もそうでした。)
自分の中では「絶対成功する」「成功したい」と強く思っているのですが、現実はお客さんがゼロだったりするなど、理想と現実が食い違うことに納得がいかないんです。
自分の中ではお客さんがゼロということを認めたくないんです。あくまで成功する自分をイメージしたいんです。だから、お客さんゼロで売上もゼロという現実を見たくなくなるのです。
そういう人は意外とアイデアマンで、いろいろ改善案も思い浮かぶのですが、実際には改善するコストも労力も時間も足りません。だからいつまで経っても、ビジネスに磨きがかからず、売上も低迷したまま。そしてますます現実を見たくなくなり、最後はお金が尽きて廃業となるのです。
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ビジネスの仕組みを理解していない
私の失敗事例を基にすれば、起業失敗はもうすでに起業前の準備段階から始まっていることがわかると思います。
入念な準備をすればそれで良いというわけではなく、私のように自分では入念に準備したつもりが、蓋を開けてみれば何の意味もなされないことも多いのです。
起業の準備というのは、書類を作ることではなく、お客さんのニーズをきちんと捉えることです。どんなビジネスでもお客さんがいなければ成り立ちませんからね。
起業に失敗する人に共通するのは、お客さんのニーズを読めなかったか、あるいは考えもしなかったということに尽きると思います。
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頭の中では強気でも、対面だと弱気になる
起業に失敗する人って、自分ひとりの頭の中では、絶対うまくいくと思っているんです。
でも、実際に起業内容を人に説明するとなると、とたんに弱気になっちゃうんです。
特に先輩の起業家から事業の曖昧な点にけちょんけちょんに突っ込まれて、再起不能なぐらいに叩きのめされたときなんか、トラウマになります。
ここで強気に出れる人なら、成功するんでしょうね。
私は未だに、その場面を思い出すと冷や汗が出ます。向いてないんですかね(笑)。
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人に起業内容を説明できないなら、そのビジネスは完全に失敗
「失敗」が分かれば、40代での退職も怖くないです。断言します。たとえ家族がいても。 このページは、独立・起業で退職される方をメインの対象として書いています。転職希望者の場合は、このページで書いている「 ...
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失敗にめげない
私の起業失敗要因は、現実を見たくなく、実際のお客さんニーズを精査しなかったので失敗した、と言えます。
歴史にifは無いと言いますが、ここで現実を見たく無い病を克服し、もっとお客さんニーズを精査できていれば、またちがった結果になったはずです。少なくても失敗することはなかったかもしれない・・・・・・。順調にビジネスを軌道に乗せて成功への道を歩めたかもしれません。
でもその反面、もしきちんと現実を見ることができ、サラリーマン時代からの起業準備でお客さんニーズもしっかり捉えていたとしたらどうでしょうか。
お客さんニーズがまったくないということが判明して、そもそも起業しなかったかもしれないのです。わざわざ失敗することが見えているビジネスなんてだれもやりたくありませんからね。
そしたら、今もずっと不満を抱えながらサラリーマンをやっているはず。それを考えるだけでゾッとします。私はそれほど会社が嫌でした。
起業に失敗はしましたが、結果的には退職はできたので、それはそれで自分の人生間違ってはないとは思います。
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