よくテレビや書籍・ブログなどで、思い立ったが吉日とばかりに、いきなり会社を辞めた人の話が格好良く書いていることがあります。
でもそれはあくまでも特殊な人のこと。実際問題としては、そんなリスキーな行動を取る必要は全く無いと思います。
いろいろなしがらみのある40代の方の大半は、退職したいと願ってもなかなか思い切ることができないのが現実です。
40代の退職は、スムーズには進まない
私の場合は、少々時間がかかりましたが、まずは内輪から退職の了解を得た後で、会社に退職を告げる手順を取りました。
内輪とは、「妻」、「妻のご両親」、「私の両親」のことです。
結果的にこの手順を踏んだおかげで、とくに問題を起こさずに退職の日を迎えることができました。
しかし、決してスムーズに進んだわけではありませんでした。
厄年問題
古いかもしれませんが、未だに日本の40代男性につきまとう暗い影である「厄年」という問題で、強く反対されることとなったのです。
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厄年を指摘され、退職を猛反対される
下のリンク先の記事に詳しく書いてありますが、妻のご両親へ退職したいと報告に行き、表面上とは言え一応の了解を得たことで、ホッと一安心しました。
https://40taishoku.com/jumbi/family/wife-parents/
妻のお母様からの説得
しかしホッと一安心したのもつかの間、そのひと月後、事態が急変しました。
妻のお母様は、私の退職には表向きは了解という立場をとっていますが、内心では反対しています。そのあたりの事情は、下のリンクの記事の「翌日、妻のお母様からダメ出し」という項目に書いています。
関連記事 妻のご両親に退職することを伝えた一部始終と気持ちの変化
そのお母様はとても迷信深い方で、占いとかそういう類いのものを信じるタイプです。(そのようなご両親を持たれている方も多いのではないでしょうか。)
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厄年には退職するな
ある日占いの本を読んだところ、「厄年にあたるので退職するな」と出ていたというのです。
それを言いにわざわざ私の家まで出向き、かれこれ2時間ぐらいに渡り延々と説得されました。
今は本厄であるし、退職するにはふさわしくない時期だから、後厄が過ぎるまで退職は考え直して欲しい。
男性の42歳は大厄と呼ばれていて、凶事や災難に遭う率が非常に高いとされています。その大厄の年に退職して何かあったら妻や子供はどうするんだ、というわけです。
葛藤
かなり不吉なことを面と向かって言われたので、正直ムッとしました。
たしかに退職後に私が大怪我や病気で働けなくなったら、生活が窮地に立たされることは事実でしょう。
しかしそんな未来のことはわかるはずがありません。起こるかもしれないし、起こらないかもしれません。
万が一不幸にも起こってしまった場合、これから一生、妻のお母様に頭が上がらなくなってしまうでしょう。
それは絶対に嫌だと思いました。
そこで、少し冷静に考えてみることにしました。
八方塞がりの状況
冷静に考えてみると、今は八方塞がりと言っていいような閉塞状態にあるのも確かなのです。
会社が嫌で嫌で出社拒否寸前ですし、退職後にやりたい商売の見通しも立っていません。それに、会社を辞めた後に住むところも見つかっていないのです。
もしかすると、今は退職のタイミングではないのかもしれません。
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後厄が終わるまで退職を延期した
ここは一歩引いて彼女の言うことに従って、退職を延期することにしました。
私は内輪から了解が得られない内は退職するべきではないと考えており、この反対意見はショックでした。
彼女から反対されていなければ、来月にも会社に退職を伝えようと考えていたのですが、突然ストップがかかってしまったのです。
後厄が終わるまで1年半、我慢する
後厄が終わるまで、あと1年半たっぷりあります。
明日にでも会社を辞めてつらい毎日から脱出したいと思っているのに、あと1年半も我慢しなければならないのか、と考えると目の前が真っ暗になりました。
1年半後に必ず退職すると決意
しょうがないので気持ちを切り替えることにしました。
なんとか1年半我慢して耐えよう。
でもその代わり1年半後に必ず退職しよう、そう決意しました。
自分にまだツキがあるのなら、後厄が過ぎれば必ず退職できるはず。
そう気持ちを切り替えました。
関連記事 精神的につらかった 本厄・後厄が明ける1年半の間にやったこと
何かが起こる厄年
今から考えると、この1年半という期間は、ものすごく辛かったです。
厄年というのはよく言ったもので、同い年の大親友を亡くしました。
幸いにも働けなくなるような大事故や病気にはならなかったのですが、転んで骨折しました。
この時期家族も不調で、息子2人も怪我や入院をしています。
知人に話を聞いてみると、40代前半の厄年の頃は、なにかしら事故や大きな病気、怪我を経験しているようなのです。
厄年は迷信だろうとは思うのですが、やっぱりなんかあるような気もします。
この時期に退職するのを避けて良かった、と思っています。
厄年をやり過ごす
厄年にかかる時期の退職は、ちょっと警戒したほうがいいかもしれません。
長い人生にはそういう時期があるのかもしれません。
むやみに反抗するのではなく、軽く受け流してやり過ごすくらいの気持ちで対処したいです。
後厄が終わった2ヶ月後に、私は会社に退職を告げることができました。
https://40taishoku.com/taishoku-decision/simulation-kiridasu/