退職について悩んでいるときは、どうしても自分のことに意識が集中してしまいます。
いつ会社に退職を切り出そうか、このタイミングで退職を切り出してもうまく仕事は回るだろうか?、退職後はうまく収入を得ることはできるだろうか、収入が安定するまでどのくらいの時間がかかるのだろうか?、などなど一度考えだすと、不安はどんどん膨れ上がります。
会社にいるときは目の前の仕事に追われているため、このような悩みは一旦棚上げされています。一度、会社から離れてプライベートの時間となると、このような悩みに自分の意識が支配されがちです。
それは、家族とのコミュニケーションに一番顕著に現れます。
コミュニケーションが不足すると、家族の考えと自分の考えがだんだんと乖離していき、自分だけが孤立していきます。
退職という、人生の重大事件に本来味方になるべき家族の家族の支えがないと、うまくいくものもうまくいきません。
そこでこのページでは、どうやって家族とのコミュニケーション不足を解消するか、その方法を紹介します。
孤立の理由はコミュニケーション不足
意識が自分にばかり向いてしまっていると、気づかないうちに自分と家族の間に距離が出来始めます。家族の方でも、なんとなく話しかけづらいなあと思ったりして、自然と距離を置くようになります。
一旦家族と距離が開いてしまうと、放っておくとどんどん離れていきます。テレビで見るアザラシの親子が流氷で離れ離れになってしまう、涙が出てくるほど悲しいシーンを見たことはありませんか? そんなイメージで、家族との距離がどんどん離れていってしまうでしょう。そうなる前に何か対策する必要がありますね。
そんな状態(家族との距離が遠ざかって行く状態)で妻に退職を切り出すというのは、火に油を注ぐくらい最悪といっていいタイミングでしょう。「何自分勝手なことばかり言って!」と、場合によっては、離婚という話になってしまうかもしれません。
やっぱり、自分で決めたとはいえ、退職によって家族を失うのは避けたいです。これからの人生は長いんです。家族は、ずっと同じ流氷にのっていたいものです。
そのために何ができるかといえば、夫婦の家事の分担率を上げることが基本になります。これで、開いてしまった家族との距離をぐいぐい縮められます。
家事をやっている暇は無いんだ、それよりも自分の悩みを解決することのほうが先決だ!と考えていませんか? 実は、そういうのが一番怖いんです。悩んでしまってどうしようも無い!という時でも、頭を切り替えて妻の家事を手伝いましょう。
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対策1:家事を手伝う
これは、自分の経験から断言できます。一見大したことないように感じられますが、効果は絶大です。
<理由1:信用向上>
家事は、家族で行う共同作業です。すべてを妻に押し付けて自分は何もやらないということは、どういうことかわかりますよね?例えば、学校でクラスで掃除をする時間なのに、何もやらないような人はみんなから信用されないですよ。
それと同じで、妻からの信用を失い、相手にされなくなります。妻から相手にされなくなると、子供から相手にされなくなるのも時間の問題でしょうね。
共同作業なんだから、お皿を拭くとか、お風呂掃除をするとか何かを手伝うようにすれば、妻からの信用もどんどん向上していくでしょう。
<理由2:会話が増える>
すすんで妻との家事分担率を上げる事で、妻との会話が自然に増えます。例えば、食後の食器の片付け。今までは、すべて妻が片付けしていたとします。当然そこには何も会話は発生しませんね。当たり前です。でも、妻が食器を洗い、自分がお皿を拭くとなったらどうでしょうか?
夫婦ふたりがキッチンで横に並び、1人が食器を洗い、1人が拭く。これは間違いなく共同作業ですね。
そこには必ず会話が発生するんです。黙ってもくもくと作業するより、何か会話しながら作業した方が絶対楽しいですから。
でも、無理に会話しようと思わないでも良いです。自然に妻が話しだしてくれるでしょう。実は、妻は、話をしたくてウズウズしてるんです。今日あった出来事、ママ友のこと、地域のこと・・・・・・。こんなに話題に尽きないのか?とびっくりするくらい会話が続きます。あなたは、黙って聞き役に徹することが大事ですね。
家事の共同作業といっても、別にお皿の片付けばかりではありませんよ。一緒に洗濯を干したり、掃除をしたり。部屋のレイアウトを変えたり。一緒に作業できることは山程あります。何かやれることはないかな?と探してみると一つやひたつ、見つかるでしょう。
実は、このコミュニケーション向上が非常に大事なんです。なぜなら、このような会話の場ができあがることで、退職を切り出すのタイミングが自然にできるからです。言い出しにくいことでも、家事を一緒にやっていると、サラッと自然に言えたりします。
<理由3:自分勝手の緩和>
退職するということは、言ってしまえばあなたの自分勝手なわがままです。あなたのわがままを家族に押し付けることになるのです。あなたのせいで、家族みんなの生活が変わってしまうのです。あなたの退職は、あなたの家族に迷惑をかけるのです。
せめてもの罪滅ぼしに、家事の分担率を上げる、というのは当然だと思うのですが、どうでしょうか。
退職は、あなたのわがままです。さらに、家事をやらない、というもあなたのわがまま。2重のわがまま。あなたはわがままな人間だ、という風に家族は受け取ります。
そうなったら、ますますあなたは孤立することになります。家族との距離はどんどん離れていきます。
対策2:こまめなプレゼント
こまめなプレゼントで会話が生まれる
「物で釣る」ととらえる方もいるかもしれませんが、家族へのこまめにプレゼントをあげるのも効果的。
なぜなら、単純にプレゼントをあげる方も貰う方も嬉しい気持ちになるから。
そうなると自然に会話も生まれるし、わだかまりも徐々に溶けていきます。
金額が大きなプレゼントをする必要はまったくありません。
ちょっとしたおやつ程度のものをこまめに会社帰りに買って帰る、家族の誕生日はケーキなどを買いに行ったり、食事に連れて行くなど。
何を買えばいいのかわからない
こまめなプレゼントが効果的なのはわかった。
でも、そもそも何を買っていいかわからないし、買いに行く時間がなかなか取れないという場合はどうしたら良いのでしょうか。
変なものをプレゼントを買ってしまったら、また孤立してしまうのではないか?と考えると不安になります。
私がお勧めするのは、お菓子やスイーツ系のたべものです。甘いもので、おやつにしたり、デザートにできるような物が良いでしょう。
できるだけ「おしゃれ感」のあるもの、話題になっているものをプレゼントすると、「うわー、これ食べたかったやつだ!」「え?どうしたの?」と会話も弾みます。
私がセレクトするとりあえず無難なプレゼントは、こちらのショップを紹介しておきます。
*アンリ・シャルパンティエ公式オンラインショップ どこの百貨店にも入っている有名ショップ。とりあえず無難です。
まとめ
男としてのポリシーとして、家事はやらない!という人もいるかもしれませんが(いないかもしれませんが)、退職を家族に切り出す前は極力家事を手伝って、夫婦の家事分担率を上げた方が良いと思います。
私の経験から言っても非常に役にたちました。一番最初に妻に退職を切り出したタイミングというのは、実は一緒に家事をやっている時でした。切り出すタイミングが図れない、という方は、是非この方法を取り入れてみてください。
また、この夫婦の会話の場が担保されるというのも、もう一つ重要なことかと思います。何か言いたいことがあれば、家事の場で言おうと思えるからです。そういう話し合いの場すら無い、という家庭も最近は多いのではないでしょうか?
でも、こういうことも言えるかと思います。もし、あなたが退職を決めなければ、そうやって夫婦が話し合う機会は生まれなかった。つまり、退職によって、家族の絆が生まれた、ということになりませんかね?