転職や起業で退職したい気持ちはあるけど、なかなか妻に言い出せない。
反対されるのが心配で、妻に相談や説得できない。
私もそうでした。
いつ言おうか、どういうふうにして言おうか、いろいろ悩みました。
私がうまく妻に説得できたのは、いきなりストレートに「退職したい」と言うより、時間をかけてじっくりと周りから本題に迫った方が話しやすかったということです。少しずつ時間をかけながら、妻の反応を見極めていき、自分の退職に8割型賛成すると確信したタイミングで、明確に「退職」を打ち出した方が、妻も聞き耳をもってくれるということです。
もちろん自分や妻の性格の問題もあります。回りくどい言い方をされるより、ストレートに言ってもらった方が良いという人も多いでしょう。
でも、あまりストレートに言うと、向こうもびっくりするし、こちらも本心をその場で全部伝えることができるかというと、なかなか難しいものがあります。
その時に、妻が賛成と言ってくれればよいのですが、退職を拒絶してしまったらどうなるでしょう?
それに、いきなり「退職したい」と言った場合、言われた方としては、本心はどうあれ防御反応として「NO」と言ってしまいたくなります。
そうなったら、退職どころじゃなくなります。先延ばしにするか、それとも諦めるか?あるいはコッソリ辞めてしまうか・・・・・・。
こうなってしまっては元も子もありません。
ここはなんとしても、妻から退職を賛成してもらうことを考えるべきでしょう。
それにはどうしたらよいか?
「妻に退職を言う作戦」を考えてみることにしました。私が実践してうまくいった方法を実践済みの方法を伝授いたします。
前提条件は、最初から賛成を勝ち取ること
妻に退職を言う作戦
- 退職に関しての妻の意見や考え方を調べる
- 確信を持てたところで「退職したい」と切り出す
40代での退職は、「妻から賛成をもらうこと」が最重要ポイントです。
これはある意味、実際に会社を退職するよりも重要だと思っています。
妻からの賛同が得られないままの退職は、あまり賛成できません。
なぜなら、退職後は思いがけない様々な出来事が起こる可能性があり、そのためには妻の協力が必要だからです。
たとえば、起業してうまく行かなかった場合、妻にも金銭的なサポートをお願いする場合が出てくるかも知れません。もし退職に賛成してくれていなかったら、「だからあのとき反対したのに」と言われてしまうでしょう。
転職の場合でも同じことです。業績悪化して給料が減額になったとか、左遷となったとか、人間関係で悩んだとかでうまく行かなった場合、妻からは「だからあのとき反対したのに」と言われてしまうでしょう。
こうならないためにも、「退職したい」と本心を告げるときは、妻が8割以上賛成してくれると確信したタイミングで行うようにしたいです。
もし「NO」と言われたら、「YES」に変えていくようにするしかありません。それには、かなりの労力と時間が必要です。
だからこそ、できるだけ最初から賛成してくれるように持っていくのです。
まず退職に関しての妻の意見や考え方を調べ、確信を持てたところで「退職したい」と切り出す。
これが「妻に退職を言う作戦」の要旨です。
では具体的な作戦計画に移っていきましょう。
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基本は外堀から攻略する
一番最初にやるべきことは、外堀作戦です。
これは2つの考え方から構成されています。
ひとつは、退職に関しての妻の意見や考え方を知ること。
これは諜報的な考え方でもあります。
退職に関して、妻がどのような考え方を持っているのかをまず最初に知っておくべきです。
賛成なのか、反対なのか? 最低でもどっちのスタンスなのか見極める必要があります。
2つ目は、退職に賛成してくれるようにもっていくこと。
これはひとつ目をもう少し発展させた形。
もし反対であれば、すこしでも賛成のスタンスに来るように誘導する必要があります。
賛成のスタンスであっても、いつ反対の側に移ってしまうかわかりません。ここは少し慎重になり、少しでも反対の側に移らないように誘導する必要があります。
家事をマメに手伝って、雑談する時間を作る
まずは、会話をしやすい雰囲気づくりからです。
私の経験だと、かしこまって真面目な話しをするよりも、雑談の中で小出しにしておいてからだんだん発展させて真面目に話しにもっていった方が、お互いに当事者意識が働いて、良い解決方法が見つかるように思います。
だからこそ、退職を妻に言うきっかけづくりのひとつとして、まずは気軽に雑談できる環境を作るべきです。
私のオススメは、一緒に家事をすることです。
休日の食事を一緒に作ったり、食器の後片付けを一緒にしたりしながら、その日に思ったことなどを気軽に話しあえるようにしていきます。
まずはこういう環境を整えてみてください。
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最初は転勤の話から
1週間ぐらいは他愛のない会話をします。
その後は、徐々に話しを退職に近い話題に近づけていきます。
その最初の切り口としては、転勤の話題が良いのではないかと思います。
引っ越しを伴う転勤は、サラリーマンとしては避けられない話で、辞令ひとつで生活環境も変わります。
生活環境が変わるという意味では、退職とも関連性があります。
そのため、転勤の話から妻の退職に関する考え方を推測することが可能です。
例えば、「来月、異動の時期なんだよなあ。自分は大丈夫かなあ?」「もし、海外に転勤になったらどうしよう?」「〇〇さんは、単身赴任だって」などを、雑談の中に切り出してみます。
妻の反応はどうでしょうか。
子供の教育の話、家のローンの話など、普段しないような会話が次から出てくるはずです。
将来の話もしよう
もう一つ重要なのは、将来の話しも忘れないこと。
「定年後どうしよう?」「子供の教育資金どうしよう?」「もっと良い家に住みたいな」とか、これからのことも話をします。
なんか墓穴を掘ってしまいそうな雰囲気もありますが、実はこの話題が妻のスタンスを知るリトマス試験紙になります。
ここでネガティブな反応が帰ってきた場合、あなたの退職に関しては反対のスタンスだと推測したほうが良いでしょう。
逆に「なんとかなるんじゃない?」と、ポジティブな反応だった場合は、あなたの退職を応援してくれる可能性が高いです。
雑談内容を分析する
その日は、雑談だけで終わり、退職には触れないことです。(退職を言うときは、妻が賛成してくれると確信したときです。その時までは、言いたくても我慢です。)
その日にした会話の内容はしっかり記憶しておき、分析しておくと良いでしょう。
私は当時パソコンで日記をつけていたので、日記をつけながら考えを整理していました。
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お金の不安を消す
退職の一番の不安材料は、なんといってもお金の問題です。
もし、お金が有り余るほどあれば、妻はそうそう反対しないようでしょう。
お金の不安があるから、あなたの退職に反対しているのです。
であれば、今できることは、現在と将来の生活費をざっくり計算すること。そして、貯金額を増やすこと。
家族の将来のこと、生活費のことを見直すんです。
そのうえで、雑談の場を利用して話しをします。
「いくら足りない」「これぐらい必要」などなど。自分の意見だけではなく、妻の意見も聞きます。
その中で自分たちの生活のために必要な金額がわかってきます。
これは別に言わなくても良いですが、もし退職して収入が無いとしても、「○」年間ぐらいは生活できるというところは、きっちり計算しておくと良いでしょう。
その金額に足りなければ、貯金をするんです。
もちろん妻にも協力してもらって節約します。副収入なんかも考えても良いでしょう。
こうやって夫婦でお金のことを話す環境を作るのも、また重要なんです。
節約の結果、実際に貯金額が貯まっていくのが見えてくると、今までのネガティブ要素も薄くなっていきます。
それに夫婦が節約してお金を増やすことを共同して行うことで、結束力も強まり、退職ということにも少し前向きに対応できるようになります。
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お金の不安が薄くなったタイミング
そのタイミングで、また同じように妻の反応を見ていきます。
ここまで来ると、やや賛成に傾いてきているのではないでしょうか?
それでもまだ反対の立場と推測できれば、お金の不安がまだまだ根強いか、他にも不安要素があると考えた方が良さそうです。
不安要素がどこにあるのかを考え、それを取り除くようなことをすると良いでしょう。
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で、退職はどうやって切り出す?
何度も言いますが、退職を切り出すのは、妻が賛成してくれると確信してからです。
でもその前には、雑談の中で何度か「会社を辞める」系の話題を振っておくべき。
徐々に徐々に、「あ、この人は退職したいんだな」というのを盛り上げて行きます。
でも、いくら妻が退職に賛成してくれたからといって、実際に退職するのはあなた自身です。
転職するにしても起業するにしても、退職後は成功する必要があります。
だからこそ、きちんと自分の中で退職後のストーリーを固めておく必要があるのは言うまでもありません。
こちらは、私が実際に妻に退職を切り出したときのことを書いています。参考までに。
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