退職が決まったら、なるべく早い段階で銀行口座の整理をおすすめします。退職後は何かと忙しくなりますので、退職する前に済ませておくと良いでしょう。
私もそうでしたが、40代会社員ともなると、いくつもの銀行口座を保有していることが多いです。休眠してしまっている口座もひとつやふたつは、あるのではないでしょうか。
どこにどのくらい貯金しているかがはっきりしていれば、退職後に何かあっても冷静に対処できると思います。
特に退職後に起業・独立を考えている方は、退職前に貯金残高をキッチリ把握しておくことをおすすめします。
貯金残高が退職後の生活を守ってくれる
会社員の間は、会社がなにかと守ってくれるものです。一度退職してしまえば、会社はもう守ってくれません。当たり前ですが、何かあっても知らん顔です。
貯金があるかないか、貯金残高で退職後のあなたの生活が決まってきます。最終的に退職後にあなたの身を守ってくれるのは貯金額なのです。
たとえ事業がうまくいかない場合でも正確な貯金残高がわかっていれば、このまま事業を続けるか、サラリーマンにもどるか、バイトをするかなど、次にどんな行動をとれば良いのか判断することができるでしょう。
例えば売上ゼロで生活費を含めて毎月50万円の出費が有る場合、メインの口座残高があと200万円しかないとなったらどうしますか? そろそろバイトか転職をしなければと思うでしょう。
でも、実は自分でも忘れていた眠っている口座があって、その口座には200万円あったとしたらどうでしょう。
その口座にある貯金を使えば、あとすこしの期間は自分のやりたいことを続けられるチャンスが残ることになるでしょう。儲からない事業をなんとか軌道修正して1円でも売上を増やすことで、それだけ夢を実現する道が開けてくるのです。
私の場合も、起業してうまくいかなかったため、残りの貯金額を計算した上で事業内容を軌道修正しました。(修正してもまだ生活できるレベルじゃないですが・・・・・・。)
もし自分にいくらあるのか曖昧なままだったら、早々に夢を諦めて転職活動をしていたと思います。
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銀行口座はいくつくらいあれば良いか
銀行口座の整理が終わったら、次は口座を用途ごとに分けてみてください。
私の経験上、銀行口座は最低4つあれば良いと思います。内訳はこんな感じです。
- 【銀行1】メインバンク
- 【銀行2】確定拠出年金、国民年金、国民健康保険、生命保険用
- 【銀行3】事業用の口座
- 【銀行4】急な出費用
銀行1 メインバンク
この口座は日常の生活費に充てます。光熱費、家賃、ローンなどの支払いもここから出します。
毎月定期的にウオッチしておき、売上無しでもあとどのくらい生活できるのか目安にします。ちなみに売上ゼロが続く場合、毎月残高をチェックするのは拷問に等しいぐらいストレスを感じます。
銀行2 年金や保険の支払い
年金や保険料のように、生活費には関係なく毎月出ていくものは、生活費とは別の口座で管理しておくと良いです。
年金や保険料というのは必ず支払わなければならない重要なものですが、普段はそんなに意識しないものです。
あえて別口座にしておけば、年金に回すお金が足りない!といったようなことになりにくいのです。
銀行3 事業用
この口座は、自分で稼いだお金用です。一円でもいいから、どんどんここに入れると良いです。
金額が増えていけばいくほど、やる気もどんどん上がっていきます。
私の場合は、クラウドワークス(オンラインで簡単な仕事できるところ)からの入金のため、楽天銀行を使っています。(他の銀行は振込手数料500円かかりますが、楽天銀行ならたったの100円なので)
銀行4 急な出費用
急に必要なことがあったときのための口座です。隠し口座のような存在です。
家電が壊れたり、冠婚葬祭などの費用として別にあると安心します。私も息子の七五三の衣装や写真撮影代、電動自転車のバッテリー代、眼鏡のレンズ調整代をここから出しました。
金額の目安としては生活費一ヶ月分ぐらいでしょうか。私の場合は、ゆうちょ銀行にしてます。
不測の事態に備えて
独立起業して事業がうまくいけば良いですけど、うまくいかないこともあります。その時になって焦るよりも、不測の事態に備えて退職前に準備しておくことをおすすめします。
もし転職を考えている場合でも、この機会に銀行口座を整理しておくと良いですよ。