40代での退職は、お金、家族、仕事など問題が複雑に絡み合っているので、熟慮に熟慮を重ねた上で慎重に判断した方が良いです。
しかし一方で、先延ばしばかりしていると本当に辞めることができなくなるのも確かなのです。
葛藤
会社に辞表を出す前は、心の中は葛藤だらけになります。少なくとも私の場合はそうでした。
「本当に辞めてもいいのか。やりたいことを我慢して、このまま会社に残った方が良いのではないか。」
会社を辞めれば家族に負担がかかるのではないかと思うと、会社に残るのが正解のような気がしてきます。
自分のわがままで家族に迷惑かけるくらいなら、我慢した方が良いのではないか。そういう気にもなります。
チャレンジしたい気持ち
「でも、答えは決まっている。辞めたいのだ。このまま我慢するのは嫌だ。」とも思うのです。
最後には、このような決断をしました。
「たとえ1年間分の人生が無駄になったとしてもいい。失敗した結果となっても、1年間チャレンジしたい。やったらやっただけの価値があると思う。」
こう考えると退職の決断が腹に落ちました。
そうなると次は、会社へ退職を伝える番です。
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会社に退職を伝えるのが怖い
退職の腹が決まったとは言え、いざ退職を会社に伝えようと考えると怖いものです。上司に退職を伝えたら職場が騒然となるに違いない。そう思うと、怖くて怖くてしょうがなくなりました。
「どうしよう。一度会社に言ってしまえば後には戻れないのだ。言いたいのだが、前に進めない。」
今日明日にでも会社に退職を伝えようと思っていたのですが、結局何も言えませんでした。
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失敗が怖い
なぜ怖いのかを考えてみると、3つありました。
1)会社に言うのが怖い
2)両親に言うのが怖い
3)失敗するのが怖い
1)と2)については、怖いのは最初だけです。注射と一緒です。最初の一言を口にできれば、後は野となれ山となれ。
問題は、3)なのです。失敗が怖いのです。
退職して成功すればいいけど、失敗すれば家族にも迷惑がかかるし、老後も不安だらけになってしまう。とはいえ、確実に成功できる保証など無い。それに、成功する自信もあるようで無い。
そういえば、「できるんだ、という信念を持たないと相手は信用しない」と誰かが言っていたのを思い出しました。
自分の中に「退職して成功する」という信念が無いまま会社に退職を告げたとしても、会社は真剣に受け取ってくれないのではないか。こいつは信念がぐらついているようだから、軽く引き留めをしたら気持ちが変わるかもしれないと、会社は思うのではないか。
恐怖は乗り越えられる
こう考え出すと、退職を伝えることなんて永久にできそうもありませんね。
とはいえ、言ってみたら案外いい結果に終わるってこともあるのです。そして、大概の場合はそういう結果に終わります。
悪いことばかり考えるから萎縮するのです。
でも、この恐怖はしばらくすると乗り越えられます。
そういうものです。私もそうでした。
信念がぐらついていること自体は、そんなに難しい問題ではないと思います。「できる」「成功する」と自分の中で繰り返すのです。
そうすると段々洗脳されてきて、成功する信念に育っていくものです。
この恐怖を乗り越えると、仮に会社側で引き留めにあってもびくともしなくなります。本当です。
たとえ誰かにマイナスなことを言われても、信念が揺らぐことは一切無くなります。
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