退職後に自分の商売を始めようと考えている方で、
プラットフォームとかポータルサイトなどのビジネスを立ち上げようとお考えの方はいらっしゃいますか?
プラットフォームビジネスでの起業は、アイデア次第で個人でも立ち上げることが出来て、人気が出れば儲かるというのが魅力ですが、結論から言えば、個人での参入は辞めた方が良いと思います。
もしやるのであれば、大企業のスポンサーを得てから始めることをオススメします。大企業の力を借りないで、一から十まで全て個人でやるのはオススメしません。
2000年以前であれば、個人でやってもまだまだ勝算の余地はありましたが、2016年現在、個人の力で立ち上げから運営までこなすのは不可能に近いです。
なぜなら、プラットフォームビジネスには資本力が必要だからです。
もし、退職して個人でプラットフォームを立ち上げようとお考えの方は、すぐに方針を転換した方が良いと思います。
その理由をこれから述べていきます。
大半が私の個人的な意見となりますが、興味がある方は、読んでいただければありがたいです。
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プラットフォームビジネスとは
プラットフォームとは、いろんな定義があるようですが、私は、「入れ物(容器)サイト」と勝手に定義しています。
プラットフォームの主催者が入れ物(容器)を用意して、参加者がその中にコンテンツを詰め込んでいくというイメージです。
現在、有名なインターネットサービスは、ほとんどがこのプラットフォームの形態と言えるでしょう。
フェイスブック、ユーチューブ、ツイッター、メルカリ、ニコニコ動画、2ちゃんねる・・・・・・
どのサービスも、サービス提供者が、入れ物を用意して、その中に参加者がコンテンツを放り込んでいきますよね?
これらのプラットフォームビジネスは、一度火が点いて有名になりさえすれば、どんどん参加者が増えてどんどん儲かるという仕組みになっています。
しかも、参加者が増えることでサービスの価値も上がり、差別化要因となっていきますので、市場を独占することができて、さらに儲かっていきます。
よって、まだ勝者が確定していない分野や、参入余地がある分野では、非常に競争が激しくなっているのです。
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個人レベルでも入れ物を開発できる
しかも、プラットフォームを開発する技術は、個人レベルでもできなくはない、というものです。
個人レベルでフェイスブックやユーチューブのような仕組みを開発するのは不可能に近いものが有りますが、たとえば2ちゃんねるだったら、掲示板という入れ物だけだったら、できそうですよね。
アイデア次第で、個人レベルでも入れ物だけは作れてしまいます。
技術的にもそれを後押ししています。
Ruby on RailsやBootstrapなどのフレームワークを導入すれば、ある程度のプラットフォーム的なネットサービスを個人でも提供することができてしまいます。
この点から、やり方によっては個人でも十分参入できて成功の可能性がある、と考える方がいるかもしれません。
しかし、ここに落とし穴があると、私は考えます。
仮に、独創的なアイデアがひらめき、そのアイデアを実現するべくフレームワークを導入して、入れ物を用意したとします。
でも、個人の力では、ここまでが限界です。
入れ物を作ったなら、こういう入れ物を作ったからみなさん中身を入れに来てください、と宣伝しなければなりません。ただ単に容器を作っただけでは、誰もその入れ物に気づきません。
広告宣伝を仕掛けて集客していく必要があるのですが、個人の力でプラットフォームの集客をするのは、不可能と言えるぐらい難しいです。
なぜなら、ここに競合との競争が加わるからです。
大抵プラットフォームを展開しているのは、資本力のある大企業ですから、莫大な広告宣伝費をかけて来ます。
こうなると、もはや個人では太刀打ちできません。大企業と個人では、広告宣伝にかけられる費用は、富士山と一匹の蟻ぐらい差が出ます。勝負にもなりません。
独創的なアイデアがあったとしても、大企業の圧倒的な知名度の前に効果が薄まり、その他大勢の渦の中に埋もれていく一方になってしまいます。
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個人では、技術レベルの維持が難しい
インターネットのこの分野の技術進歩は、ものすごく早いです。
次から次に最新のフレームワークが登場し、導入するにもかなり高度レベルの判断が必要になってきます。
また、セキュリティに関しても同様のことが言え、ビジネスを支える技術レベルを維持していくのは、かなりハードです。
たくさん人を雇える大企業なら対応できますが、個人ではそこまでは手が回りません。
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悪循環
よって、個人でできるのは、入れ物を作るまでが限界となります。
そこから先の、宣伝や集客、メンテンナンス、日常の運営などの施策までは手が回らないのが実情です。
そして、実は、宣伝や集客が、プラットフォームビジネスの価値を左右しています。ここに手がまわらないこということは、致命的な欠陥となります。
そういうことを訪問客は敏感に察知します。
あなたのプラットフォームを避けて、大手の有名なプラットフォームに行ってしまうのです。
結果として、せっかく作った入れ物に入れるコンテンツが圧倒的に少ないという状況になります。すなわち、閑散としたサイトになっていくのです。
コンテンツが少ないと、アクセスも伸びていきません。検索エンジンからもそっぽを向かれて、検索にもひっかからなくなる。
検索されないので、さらにアクセスも無くなる。アクセスが無ければ、当然お金も入ってこなくなる。
こうやって、悪循環にはまっていくのです。
この状態になってしまったら、もうどうすることもできません。
いくら使いやすいデザインにリニューアルしても焼け石に水です。早めに撤退するしか手がなくなります。
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個人ではプラットフォームはやらずに、自らコンテンツを作った方が良い
というようなことで、個人ではプラットフォームビジネスには参入しない方が良いです。
プラットフォームは、資本力が必要なのです。
もし、どうしてもやりたい場合は、大企業をバックにつけてください。
個人の資金力では、とうていかなわないです。
もし、これが1990年代ならまだ話は別ですが、現在では無理です。
個人で最初にやる商売としては、自分でコンテンツや商品を作るか仕入れるかして、そのコンテンツを商品としてお金に替えるというのが一番向いていると思います。
要は、プラットフォームの親玉(運営者)になるのではなく、プラットフォームの参加者になるイメージでしょうか。
自分でコンテンツをコントロールできる、というのがポイントです。
会社を退職して、自分のビジネスを始めようと考えているならば、まずは小さく考えて、自分でコントロールできる範囲で始めた方が無難だと思います。
コンテンツといっても、広告収入依存型ビジネスは、ビジネスモデル自体が不安定で景気に左右されやすいので、やめておいた方が良いです。新型コロナの影響などで一気に不況になれば簡単に吹っ飛びます。
どうしてもプラットフォームビジネスをやりたい方は、個人ではやらずに、スポンサーを見付けてから始めるようにした方が良いです。
いくら夢があったとしても、それは初めから実現不可能な夢なのです。
しょせんおまえは…羊なのだ…! 狼のフリをするなっ…!
賭博黙示録カイジ
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起業するなら、シェアオフィスがおすすめ
起業するなら、やっぱりオフィスが必要ですよね。
私は起業する前、自分の独立したオフィスを持つのが夢でした。(まだその夢はかなっていませんけど)
でもいきなりちゃんとしたオフィスを借りるのは、正直キツイ・・・・・・・・・。
でも、最近はシェアオフィスというスタイルがあります。私も活用中!
シェアオフィスなら、月1〜3万円で手軽に仕事スペースが確保できます。正直、効率もかなり上がりますしね。
個人でも借りれるので、起業準備段階から借りておくと何かと良いです。
いや本当です、シェアオフィスって起業準備にも最適ですよ。
退職に悩んでいるなら、シェアオフィスを借りてみてはどうでしょうか。すでに起業している人はどんな人なのか、どんな仕事をしているのか、雰囲気を知るのも大切です。
こちらの記事で選び方のポイントを解説しています。
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