40代で会社を退職して起業しました。
でも、たった1年で失敗。廃業です。
笑っちゃうしかないですね。でもこれが現実です。
独立したは良いものの結局失敗です。
退職後は、結局ダメダメでした。
今は、貯金切り崩して、生活費を稼ぐために派遣をやりながら再起のチャンスを伺っております。
まあ、新型コロナの影響もあるので、今後どうなるかわからないです。一寸先は闇。
現実問題としてうまく成功しなければ、こういうことになっちゃいますね。
でもねえ、退職したことに後悔しているかといえば、不思議な事に退職した事に関しては、一切後悔していないんですよ。
40代で退職後、起業に失敗した話を書いてみようと思います。
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どんな事業で起業したのか?
インディーズバンドやハンドメイド作品を支援するインターネットサイトの運営で起業しました。楽曲やアート・ハンドメイド作品をネットに登録ができて、販売もできるというサービスです。
自分自身インディーズバンドやハンドメイドが好きなこともありますが、アーティストがお客さんに直接販売できるサービスがあれば良いといいなと考えたのです。
収益モデルは、無料会員と有料会員を設定して、収益は有料会員の月額利用料とアドセンス広告を想定していました。
プログラミングとかは不得意なので、私がデザインを担当し、データベースとかプログラミングが必要な箇所については外部のプログラマーにお願いしていました。
自分と家族が食っていけるだけの規模があれば良いと思っていました。こじんまりしてるけど、インディーズのアーティストにとっては便利で必要不可欠なサイトを目指していたのです。
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なんで会社辞めてまで起業したのか?
実は私、2000年初期からこの構想を思いつき、たった一人で始めていました。今からは信じられないでしょうが、HTMLを手打ちで打ち、CGIで受付フォームを設置して手作業でやっていました。
副業的な感じで小さく始めていましたが、その頃競合サイトはほとんどなく、サイトに掲載してほしいという方がかなり多かったです。しかし所詮は副業なので、収益化もできず、規模を大きくしようにも時間的制約があって思うように進みませんでした。
当時はインディーズバンドを支援するのは、自分の人生の使命だ!ぐらいに思っていたので、サイトを更新する時間がないというのは、自分の中ではかなりフラストレーションでした。
会社で働いている時間を丸々サイト更新の時間に当てられたらどんなにいいだろう、と思うようになってきたのです。
それでもなかなか決心がつかないでいました。
その頃会社では、ちょうど管理職コースに行くかどうかのタイミングでした。管理職になれば会社を辞めにくくなります。
上司との人間関係が悪くなり精神的に病んできたことが直接のきっかけとなって、相当迷った末、それじゃあ思い切ってやってみようということにしたのです。
インディーズアーティストの支援に自分の人生を賭けよう!と決心したんですね。
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起業した結果
起業して半年ぐらいは、自分の仕事ができるぞ!と毎日燃えていました。良いサービスを提供しようと、サイトを改良し続けました。
でも半年を過ぎても会員数は増えず、有料会員もゼロでした。アドセンスの広告料も微々たるもの。
プログラミングを外部業者に委託していたので、委託料だけが毎月かかってきます。猛烈な勢いで退職前に貯めた貯金が減っていきます。恐怖です。
しかも悪いことに、起業したタイミングで大手企業がハンドメイド販売プラットフォームに相次いで進出してきたのです。GMOとかサイバーエージェントなどの大手企業が参入してきました。
アクセスは激減、退会者も続出。検索にも表示されなくなりました。
一人で起業したので、この状況を誰にも相談できる人はいません。一度、起業したての人を対象にしたセミナーに藁をもつかむ思いで参加したことがあるのですが、そのセミナーがなんとマルチ関連。途中で逃げ出したこともあります。
それでもなんとか希望を捨てずに耐えていましたが、状況改善の兆しがまったく見えません。
10ヶ月目に入った頃、やるべきことを全部やってみて駄目だったら止めようと決心しました。このままではすぐに貯金を使い果たしてしまうので、止血が必要と思ったからです。
で、やってみました。
全部ダメでした。無残な結果となってしまいました。
退職して1年。人生の使命だと感じていたインディーズ支援サイトを廃止しました。
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失敗の理由
失敗の原因としては、本当にたくさん思いつくのですが、一番の原因は「自分を信じ切ることができなかった」ことにあるのかなあ、って思っています。
「インディーズ支援は自分の使命だ!」と頭では思っていたのですが、心の何処かで「それ、本当?嘘でしょ」というのがあったんです。
その証拠に自分の事業を他の人にプレゼンするのを極端に恐れていました。ダメ出しされるのが恐怖だったのです。
自分の心のどこかに「無理だろう」という気持ちがあったんですね。
それともうひとつの原因は、そもそもの計画に無理があったということ。外部業者への委託料を上回る売上をどうやって得るかについて、甘い計画しかできませんでした。
「このくらいの売上はいくだろう」と希望的観測に基づく、超楽観的な数値計画を立てておりました。当時作った事業計画書を今見ると、冗談としか思えません。
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その後の生活。派遣、ワーキングプア
退職後1年で起業に失敗してしまいました。
派遣やバイトでなんとか生活費を工面しているのが現状です。一時期はワーキングプアに陥ったこともあります。体に合わない仕事を無理して続けたので、辞めざるを得なくなったこともあります。
アフィリエイトに手を出したところ、グーグルのアルゴリズムアップデートで一瞬で売上がゼロになり、これも諦めざるを得ませんでした。退職してから不運続きで一勝もできていません。負け続きです。
生活費を極限まで切り詰め、子供の教育費もギリギリとなりました。家族にはかなり迷惑をかけてしまっていて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
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再起できなければ未来がない
それでもなんとか自分の時間を作り、再起できるように奮闘しております。
「再起できなければ、未来がない」毎日そんな気持ちです。
時々、「また失敗したらどうしよう」と不安や恐怖感に襲われてパニックになり、眠れなくなることもあります。
請求書に追いかけられる夢を見ることもあります。
しかし、気持ちを立て直して自分の生きている時間をすべてチャレンジする時間に使っています。それでも現実は失敗つづきですけどね。
まあでも成功しないのは、私が商売の才能がゼロで鈍臭いからであって、このブログを読んでいる方は、まずこんな羽目にはならないでしょうね。
それでも諦めない理由
退職したことに後悔しているかといえば、起業したことについては不思議な事に一切後悔していないのです。本当です。
というか、失敗つづきの何も出来ない自分の人生において、初めて自分で決断したことなので、自分の中では誇りに思っていることでもあります。
だから、今はまったくうまくいっていないのですが、もしうまくいきさえすれば、退職したことをもっと誇りに思うことが出来ると考えているのです。
もう後には引けないという現実はありますが、自分が死ぬ前になにかひとつ成功してから死にたいという強い思いがあるのです。
それが原動力になって、いくら失敗しても諦めない理由になっています。
おそらくこの記事を読んでいる人は、私のことを狂っていると思うでしょうね。
幸いにもまだ若干の貯金が残っているので、その貯金を資金として新たなチャンスを探しているところです。
とは言いながらも、貴重な貯金は生活費に消えていっているのが実情ですけど。
それでも借金だけはしないようには考えてます。家族に迷惑かかりますからね。
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