会社を辞めたい。でも起業するにしても失敗するのが怖い。転職するにしても、いまさらな感じもする。
毎日がつらいから、なんとかしたいと気持ちだけが焦ります。早く退職に悩む毎日から解放されたい!と思います。
でも、なにもできずに毎日が過ぎていきます。いつまでも退職の決心がつかないままです。この繰り返しをこれからも続けていくのかと思うと、本当にうんざりします。
どうしたら退職の決心がつくようになるのでしょうか?
いつまでも退職の決心がつかない理由は、退職というリスクを負うことより「今のままが心地よい」と無意識で思っているからです。退職の覚悟を決めるのは自分が何をやりたいか、どこまで実現したいのか、という気持ち次第です。失敗してもいいからチャレンジしよう!と思うようにしてください。
私も退職の決心がつかず、ずっと悩んでいました。でも、ある時を境にして、退職をする決心がつきました。そのときの経験から、退職の決心がつかない理由、どうしたら決心がつくのか、その方法を紹介していきます。
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退職の決心がつかない最大の理由

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会社が嫌(今の状態が嫌)→ 独立・転職しようかな → 失敗怖い → いまさら感 → なにもできない → 会社が嫌(今の状態が嫌) に戻る
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退職したいのに、ズルズル悩むときやいつまでも退職の決心がつかないでいるときは、だいたい無限ループにハマっています。
私もそうでした。
だいたい日曜日の夕方から夜ぐらいに、今の状態をなんとか変えようと思って焦るんですよ。
月曜日から始まる会社のことをぼんやり考えていると、自分のやりたいことが何一つできていない現実に気づくんです。
会社の人間関係がしんどくて、仕事もおもしくろもない。
会社では愛想笑いをして、本音を隠している自分。
自分に嘘をついて、毎日自分を欺いている。本当の自分はどこに行ったんだろう?本当の自分はいつになったら取り戻せるのだろうか?
このように考えていくと、自分のやりたい仕事を思う存分やりたい!という気持ちになっていきます。
そのためには、自分に嘘をついてなんとなく過ごしている、毎日の状況をなんとかして脱したい!と思うのです。
そこで、じゃあどうする?と思うんです。
「じゃあ独立する?」と独立・起業志向の人は考えます。
まあ、ここまではいいんです。
問題は、その後。
失敗することも考えてしまいます。
「独立して、もし、失敗してしまったら、どうする?」
もしそんなことになったら、お金にこまるのは当然のことで、家族にも迷惑がかかります。
今の住んでいるところがなくなるかもしれない。
なんの罪も無い子供にもかなりの迷惑をかけてしまいます。
生活は激変するでしょう。
「そんなのは、いやだ」と思います。
だからといって、このまま会社にとどまるのも最悪だと思います。
今45歳としても、このまま定年まであと20年近くも我慢しなきゃいけないのです。
それまでこのつらい気持ちで凄さければならない、と考えるとどんどん憂鬱になってきます。
転職するにしても、いまさら感があります。
新しい会社で、新しい人間関係や仕事をまたイチから始めなきゃいけないのも億劫です。
それにうまく自分にマッチングする会社があればいいけれど、自分より年下の人材紹介会社の人から厳しいこと言われるのも、いまさら嫌です。
かといって、なにもしないでいると、どんどん流されていってしまいます。
なにもしなければ、何も変わらないのはわかっています。
「どうしよう?どうしたら良い?」と思いますが、独立も転職もいまいち踏み切れないし、今更あがいてもどうなるものでもありません。
結局どうしようもできないまま、月曜日の朝を迎えて、出勤。
で、帰りの電車で「なんとかならないかなあ?」とため息をつくのです。
私は、退職に悩んでいる間ずっとこんな感じで、いつもこの押し問答でループしてました。
なんとかしなきゃいけないと思いながらも、結局現実には何もしないという無限ループ。
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なぜ無限ループから抜け出せないのか?

いったん無限ループにハマってしまうと、これがなかなか抜け出すことが難しいんです。
これは良く言われることなのですが、退職するときの精神状態をよくコップの水に例えてみると、理解できると思います。
コップに水が入っているところをイメージしてみてください。
コップというのは、自分のことです。そして水は、自分の気持ちです。退職したい、今の状態から脱却したい気持ちです。
この水がどんどん増えて、コップから溢れ出てどうしようもならなくなると、一気に退職モードになります。
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でも、そこまで水位が上がっていない場合は、無限ループにハマりやすいんです。
退職したい!といくら思っていても、水位が限界を超えていないので、どこかで「今のままでもいいじゃん!」と無意識で思ってしまうんです。
そうなると、いつのまにか水位は平常レベルまで下がっていき、また日常に戻るのです。
それでまた日曜日の夕方にちょっと水位があがって、なんとかしなきゃと思うんですけど、危険水位まで上がりきっていないので、「まあしょうがない」とか納得してしまうんです。
無限ループは、この水位の上がり下がりなんです。
この水位がある一定の範囲内であれば、自分の無意識はあえて退職というリスクを負うことはない、と判断するのです。
あるいは、今はそのタイミングではないと思っているのかも知れません。
あるいは、コップから水を溢れさせたくない、と無意識でブレーキを踏んでいるのかもしれません。
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無限ループからの抜け出し方

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道をひとつに絞ること「俺はこれで行く」
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このままで良い!と決心する
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いや、自分の人生これをやってから死にたい!と決心する
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では、どうしたら無限ループから抜け出せるのかと言うと、つまりはコップの水を溢れさせることです。
あるいは、もう一つの方法は、コップから水を無くすことです。コップに水がなければ無限ループにハマることもありません。
そういう気持ちになるにはどうしたら良いのでしょうか?
私の経験では、
・自分の生き方をもう一度考える。
・死を見つめる。
・自分の年表、考え方、性格を知る。
ということがきっかけになると考えています。
自分を見つめ直すということです。
ちょっと前に流行った「自分探し」とはまた少し違います。
今の嫌な状況を踏まえた上で、じゃあ自分は今後どうやって生きていきたいのか?を自分で決めるんです。
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私の場合は、自分の人生を考えたときに、どうしても起業したかった。
自分が死ぬ時に、「あのときになんで退職しなかったんだろう」と後悔して死ぬのは絶対嫌だな、と思ったんです。
だから、失敗してもいいからチャレンジしてみようと決めたんです。
こういうふうにして、自分を見つめ直し、今の状況に重ね合わせた上で、これからの人生をどうしたいかを決めることで、無限ループから脱する事ができます。
私は退職して起業することに決めましたが、このまま退職せずに定年までがんばるぞと決めることも、もちろん有りだと思います。
自分の生き方は、自分で決める事ができます。
まずは、自分で決めることが出発点になると思います。
でも実際は、それだけではまだ足りません。
変化は突然やってくる

実は自分の気持ちや考え方が変わってくると、ものの見方も変わってくるものです。
意識の向け方も変わってきます。
今まで意識していなかった情報を意識するようになってくるからです。
いままでスルーしていたものが目に飛び込んでくるようになります。
すると気づかないうちに、小さな変化がどんどん積み重なって、自分の中に蓄積されていきます。
そう、まるでさきほどのコップの中の水のように・・・・・・・・・。
そして、ある日突然。
蓄積が臨界点に達した時に、ある事件が起きます。
その事件というのは、以前の自分なら取るに足らないことかもしれません。
でも、今は違います。感じ方がコレまでとは違うからです。
今まではスルーしていたような、ひとつの小さな出来ごとにある日突然気づきます。
たとえば、木からりんごが落ちるのを見たニュートンのように。
ありふれたできごとが起きても、自分にとっては人生を変えるきっかけ、大事件のように思ってしまうことがあります。
そしてそれが自分の人生を変えていくんです。
一瞬にして、コップの水が溢れていきます。
つまり退職のトリガー(引き金)になる出来事が、いつかやってきます。
そのトリガーとなるものは、自分にとって、苦手なことや苦しいものだと思います。
なぜなら、苦手なことや苦しいことからは、早く脱却しようと必死になるからです。
私の場合は、上司がものすごく嫌いでどうしようもなくなったときが、退職のトリガーでした。
抑うつになり、不眠になり、精神的に不安定になり、当日出勤を繰り返し、そこでやっと気づいたんです。
「このままで良いのか? 退職して自分のやりたいことをやるべきだ」ってことに気づいたんです。
もちろん、自分の中では起業するべきだと決めていました。でもそれだけでは、何も行動に結びつきませんでした。
退職のトリガーを引いたことで、家族に退職したいと告白し、退職の準備をし、その延長で会社にも退職を言うことができました。
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今の悩みや苦しみは無限ループを断ち切るトリガーになる

こう考えてみると、悩んでいること苦しいんでいること自体は、別に悪いことではないのかもしれません。
それは、無限ループを断ち切るトリガー(引き金)になるかもしれないからです。
無限ループを断ち切る引き金を引くか、あるいはそのままループを繰り返すかを決めるのは、どれだけ自分の生き方に真剣に向き合っているかということかもしれません。
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