家族がいるから、なかなか退職に踏み出せない
本当は退職したいけど、家族のことを考えるとどうしても二の足を踏んでしまう
「家族がいるから」「子供がいるから」
無理やり自分を納得させて、毎日をやり過ごしていませんか?
しかし、それほど悲観的になることはありません。
世の中には、家族がいても40代や50代で退職する人はたくさんいます。
退職する前は、彼らもあなたと同じことで悩んでいました。
あなただけではないのです。
でも、その人たちの共通点は一体「どこ」にあるのでしょう?
どうしたら家族がいても仕事を辞められるのか、その秘訣は何か?
彼らの共通点を探っていくと、見えてくるものがあります。
40代家族持ちでも転職や起業は特別なことではない
知っていました?
妻子持ち・家族持ちで、さらに住宅ローンを抱えながらも、実際に会社を飛び出す人は「たくさんいる」という「事実」。
40代家族持ちで退職するのは別に普通のこと
というか、40代でそういうチャレンジする人は、けっこう普通のことだったりします。
40代で家族いるのに退職するというと、常識的にはかなり特別のような気がしますが、実はそれは「錯覚」。
実際にはたくさんいます。
私も、そういうものを抱えながらも退職準備を進めた1人です。
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不安や壁は乗り越えられる
年齢の問題、お金の問題、社会保障の問題、将来の不安、子供の教育どうするか・・・・・・・・・。
それに当時は社宅に住んでいたので、退職後はどこに住めるかわからないという不安を抱えていました。
でも、みんなそういった不安を抱えながらも、多くの人は妻子持ち? 住宅ローン? それがどうしたの?という感じで、家族持ちで転職したり独立や起業に踏み切っているのです。
後悔しないためにも転職サイトは間違いないところを選びたいですね。経験上、1番良かったのはここです。
最初は40代での退職に際して不安ばかりなのですが、そのうち覚悟を決めて行くと吹っ切れます。(「覚悟を決める」と言うと、なんとなく気張った感じがしますね。実際の感覚は、自分の中で退職しようと気持ちの切り替わりがあってから数週間ぐらいすると、だんだん気持ちが固まってくると言うか、そういう気持ちに馴染んできます。例えば、短く髪を切ったときの自分の顔って違和感がありますが、しばらく立つと慣れてくる、そんな感覚に近いものがあります。)
結局は、案外こういう壁(不安)は乗り越えられるものです。
退職した今から考えると、乗り越えるに少しばかり苦労はするけれど、決して乗り越えられなくはない、そんな高さの壁でした。
もう少し詳しく見ていきましょう。
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家族持ちで退職した人の共通点
妻子持ちや住宅ローンを抱えているならば、当然リスクは大きいわけです。
「もし、失敗したら・・・・・・?」と考えると、不安になってしまって萎縮するのも無理はありません。
しがらみを乗り越えてチャレンジできた人は、どんな人なんでしょうか。
認識:うまくいきさえすれば、問題は何も無い
結局のところ、仕事を辞めても成功さえすれば特に問題はないわけです。
そう思いませんか?
でも成功さえできるならば、以前は退職に反対していた人も、「辞めてよかったね」と言ってくれるはず。勝てば官軍というやつです。
退職後にうまくいきさえすれば、家族持ちで転職しようが起業しようが、なんの問題は無いということです。
万が一の失敗を考えるから、「辞めない方が良い」と考えてしまうんです。
だから、失敗するよりも成功することを考えるようにしましょう。
うまくいくかどうかわからないから、保険をかける
と言っても未来はわからないですよね。
失敗するか成功するかなんて誰にもわからない。一種の賭けですよね。
でも、賭けに対しては、人類が発明した「保険」という考え方があります。
そうです。
失敗するか成功するかわからない賭けには、「保険」の考え方を応用しましょう。
この「保険」の考え方こそ、妻子持ちや住宅ローンを抱えていても、転職はもちろん、独立・起業に踏み切れる人にとって最大の共通点です。
この「保険」があるからこそ、家族を抱えていてもリスクを追ってチャレンジできるのだと思います。
では、どうやって「保険」をかけたら良いのでしょうか?
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家族持ちの退職は、貯金が最大の保険になる
その「保険」は、保険屋には売っていません。当然のことながら。
最低1年は無収入でも生活できるぐらいの貯蓄をする
その保険とは何か?
具体的に言うと、最低1年間は稼ぎがなくても生活できるぐらいのお金を貯めるということです。
つまり、貯金すること。
最低1年間の生活費があれば、家族や反対する人にも対しても説得しやすくなります。
「お金を貯めた」ということが、本気度を表現するバロメーターになるんです。
自分自身でも心の余裕ができます。心の余裕が説得力を向上させるのです。
家族から退職を了解してもらう唯一の方法
たとえばこのようなことを、家族に堂々と言えることができれば、家族はすんなり退職を了解してくれるでしょう。
1年分の生活費がある。
たとえうまくいかなくて無収入になっても、1年間は生活レベルを落とさずに生活できる。
子供も今まで通り習い事も続けられる。
だから、チャレンジさせて欲しい。
事実、「1年間は生活できるお金がある」というのは、ものすごく心強いです。
本音をいうと、1年間というより、多ければ多いほど良い。
退職前は出来る限り貯金しておいた方がいいです。
私自身も私の家族も、貯金にずいぶん救われました。
残高100万円キープの法則
どんなにうまくいかないときでも、銀行残高が100万円以上あると精神的にかなり安心できます。
正直、残高が100万円切ると夜眠れなくなるぐらい焦ります。
銀行残高は、常時100万キープを鉄則にしましょう。
そういえばこの本で、芸能人の有吉弘行も猿岩石で売れなくなったとき同じようなことを書いていました。
amazon お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」
最低1年間の生活費があると良い(退職金は除く)
もう少し付け加えておくと、退職金や事業資金を除いて、最低1年間の生活費を貯めておくことをおすすめします。
1年間はまったく売上が上がらなくても(無収入でも)、当面は生活レベルを落とすこと無く家族も守れる、というわけです。
転職がうまく行かなかった場合でも、次の仕事が見つかるまで余裕を持てます。この余裕があるからこそ、本当に自分のやりたい仕事ができる会社を選ぶことができるのです。
貯金があれば行動する勇気も出てくる
貯金額がたっぷりあれば、家族がいても転職や起業独立にチャレンジしようという気持ちや自信が湧いてきます。
奥様としても「それだけ貯金があるなら・・・・・・」と安心材料になるのです。
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貯金は最大のセーフティネットになる
だいたいどんな仕事も1年間やってみれば、その先どうなるか読めるものです。
やってみてうまく軌道に乗れば、大バンザイ!
もしダメであれば、残っている退職金を使って、再就職の費用にすることも可能です。
失敗したときのことを考えて保険を賭けておけば、大きなリスクも飛び越えることができるのです。
好きなことで転職や起業したいと本気で考えているなら、トライしてみる価値は充分あります。思い立ったら、すぐに始められますからね。
一方、貯金無しで会社を飛び出すのは無謀です。真っ逆さまに墜落するのは目に見えています。
貯金無しでの退職は絶対辞めたほうがいいです。
どうしても、という方は、あえて止めませんが・・・・・・。
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家族持ちは、起業や転職をあきらめるべきか
真剣に退職を考えているタイミングで、結婚していたり子供がいたり、住宅ローンを抱えていたりした場合、どうしたら良いのでしょうか。
貯金がいくらあっても、すんなり退職に踏み切る方は少ないのではないでしょうか。
自分の力を試したいとか、働く環境を変えたいとは思っていても、実際にはなかなか行動に踏み切れないものですよね。
私もそうでした。
二人の子供がいて、下の子はまだまだ幼い。これから学校とかでお金がかかる。それなのに軽々しく仕事を辞めることは、なかなかできることではありませんよね。
妻子持ちで退職するときの心理的な側面を考えてみることにします。
「あきらめ」の原因は自分の中にある
「家族がいるから」という理由で、退職をあきらめようとする原因は、自分の中にあります。
「失敗したらどうしよう」、「うまく行かなかったら家族に迷惑をかける」など、ネガティブなことを考えすぎて何も行動できずにいるのは、実は自分だけがそう思っているだけだったりします。
自分自身の葛藤
自分のわがままで、家族を巻き込んでも良いものなのだろうか・・・・・・。
もし失敗したら、家族に迷惑がかかってしまう。
妻子持ちで転職や退職を考えると、ついついこういうことを考えてしまいます。独立を考えている時などは、「もし失敗したらどうしよう」というネガティブなことを考えがちです。
そう言う風にマイナスに考えれば考えるほど、退職するのは無理そうな気がしてきます。
自分にはやっぱり無理だと、退職はあきらめるのが正解のような気もします。
でもそれは自分の中だけの話なんです。
もしかしたら、自分以外の人はそう悪くは考えていないかもしれません。
理想と現実のギャップを大きくしている
退職が無理そうに思えば思うほど、理想と現実のギャップが大きくなっていきます。
本当の自分はもっと活躍できるのに、家族のためにどうしてもできない、と自分をガッチガチの枠にはめ込んでしまうのです。
夢はあきらめるしかないな。ああどうして自分はダメなんだろう、と自信もなくしていきます。
どうしたら乗り越えることができるのか?
でもね。
あんまり考えてばかりいると、体を壊します。
私も悩みまくって、不眠症になり、抑うつ症にもなりました。
結局、考えてばかりいても、何も始まらないんです。
理想と現実のギャップに苦しんでいるんだったら、どうにかしてギャップを埋めるように行動する必要があるのです。
これが私の出した結論です。
理想と現実のギャップを埋めるための行動をする、です。
自分の枠の中に閉じこもって、失敗したらどうしようとネガティブなことばかり考えていてもはじまらないんです。貯金という保険をかけたら、備えは確保できたということ。
あとは、どうやって自分のやりたいことを実現していくか。「攻め」を考える番です。
退職した今から考えても本当にそう思います。
でも、家族のことを考えると行動できない
行動しないといけない。
このこと自体は、わかっているんです。
当時の私もそうでしたが、結局のところギャップを埋めるべく行動しなきゃいけないなんてことは、わかりきっているんです。
家族のことを考えると、どうしても二の足を踏んでしまうんです。
悩めば悩むほど、理想と現実のギャップは広がっていきます。
転職や起業など土台無理なことのように思えてきます。
どうしたらいいんでしょう?
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妻子持ちで仕事を辞める準備ができたサインとは?
退職の準備もできた。
でも実際に行動しようと思うと、足がすくんでしまう。
実は、ここからが本番なんです。
ここまで来ると、本当に悩みます。
崖っぷちに立って、ジャンプするか引き返すか。ジャンプするなら、ほんのちょっと動けば良い。でもジャンプしたら死ぬかもしれない。それでも良いのか。
冷や汗が出てくるほど、悩みます。
でもそれで正解。悩んでいいんです。
なぜなら、悩んで悩んでどうしようもないところまできたら、それはあらゆるしがらみを乗り越えられる準備ができたサインだからです。
だから、悩んでください。
どうしたら理想と現実のギャップを埋められるか、悩んでください。
もう限界!となったところまで悩んでください。
「もう、限界だ」は、退職のサイン
もうダメだ!
もうこれ以上悩んでいても、結局堂々巡り
そろそろ次のステップに進みたい!
こういうことが意識に出てきたら、それはあなたが「もう!限界」と思っている証拠です。
つまり、退職の準備が整ったというサインなのです。
次は行動できるかどうか
あとは、ジャンプするか引き返すか。足をちょっと動かすだけ。
退職準備も揃いました。もう十分悩みました。これ以上悩む必要はありません。
思い切ってジャンプしたら良いんです。
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どうやって家族に退職を打ち明けるか?
どうやって家族に退職を打ち明けるか?
これは難問ですよね。
打ち明ける以上は、OKをもらいたいものです。というか、OKをもらえないなら、あなたの退職は難しいものになるかもしれません。
長期戦で考える
家族にいきなり「転職したい」「独立したい」と言っても、反発される可能性が高いです。
そのため、退職したいということは、ジワジワと這うように伝えていきましょう。
決して焦ってはいけません。
少しずつジャブを出しながら、相手の出方や反応を探っていきます。
家族との会話を増やす
家族に退職OKを言ってもらうためにも、環境づくりは大切です。
それには、普段から会話をするようにしてコミュニケーションを多くとるようにしたいです。
私の場合は、食事の後の食器洗いを夫婦でするようにして、その場を使って、少しずつ退職に関する話題を切り込んでいきましたよ。
最初は何気ない話題から入って、少しずつ働き方の話題に移り、だれか他の人が転職とか起業したとかの話題に振ります。そこでの反応はネガティブかポジティブか?いろいろチェックしていくのです。
少し面倒かもしれませんが、これが家族から退職OKをもらう最速の方法だと思います。
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転職や起業が失敗したら?
退職後うまくいかない場合はどうしたらいいのか?については、こちらのページで紹介しています。
最悪の場合↓
関連 退職後うまくいかず無収入に。どん底を乗り越えるための実践アイデア
さらに子供の教育費や学校の給食費に行き詰まれば、市町村の就学援助制度も利用することができます。
申請が必要で審査も必要です。申請には確定申告書の控えや源泉徴収票、(非)課税証明書など、年間所得を証明する書類も必要になります。申請時には学校の担当者との簡単な面談もあります。
私自身申請しており、こちらのページ(「40代退職後 起業失敗のリアル 小学校就学援助の体験談」)でレビューもしていますが、この制度を利用したことで子供がいじめにあったということはありません。学校でも情報流出について細心の注意を払っており、その点については信用できます。(ただ学校によってはプライバシー管理のレベルは違ってくると思います)
プランB:派遣やバイトという手もある
万が一起業に失敗して貯金を使い果たしてしまったら、どうしようと不安になるかもしれません。
あるいは転職がうまく行かなくて、なかなか次の職が見つからなかったらどうしよう、と心配になります。
私もそうでした。
貯金が無くならないように退職前に万全の準備をしていましたが、結局事業がうまく行かず貯金残高が底をついてきた時、どうしようか必死で考えました。
気づいたのが、アルバイトなんです。世の中には、バイトという手があるんですよ。
一口でアルバイトといっても、飲食店や建設現場、新聞配達など多種多様です。働く時間帯や時給も様々。当然働いている人もいろんな人がいます。
40歳からでもバイト全然オッケーです。
いつまでも派遣やバイト生活はしんどいですが、当座しのぎにはなります。
とりあえず生活できるお金を稼ぎながら、転職や起業で再復帰のチャンスを伺うのです。
大丈夫。いざバイト生活を送ることになっても、不思議と度胸がつくものです。
退職しても、とりあえずなんとかなってしまうもの
でも実感として、退職前にそんな悲観することはなかったかもしれないとも思っています。人間なんとかなるものです。
貯金が底をついてヤバイヤバイと思っていても、アルバイトという道があるように。
子供の給食費が大変だと思っていても、就学援助制度が利用できたり。
その時、その時の状況で道が見えてきます。
そんな不安定なことは嫌だな、と感じるかもしれません。でも、実際はそんなに不安定さは感じていないです。
不安定に怯えるよりも、自分でなんとか安定できるように持って行こうと考えられるようになってきたからです。
実際のところ、退職後スムーズにいっているわけではありませんが、それでも退職して良かったと思っています。
まずは貯金から始めよう!
家族のために、自分の理想の実現をゴミ箱に捨ててしまう前に。
まずやることは、1年分の貯金を貯めることから。
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