嫌いな上司は、いますか?
もし嫌いな上司がひとりでも思い浮かんだら、要注意です。
あなたの「嫌いだ」という感情を大きく育て過ぎないように、注意してください。
もし上司への「嫌い」な感情が膨れ上がってしまってどうしようも無くなったら、このページに書かれていることを読んでみてください。
解決のヒントが見つかるかもしれません。
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「嫌い」という感情は大きくしない
嫌いな上司とどう接するか。
会社員の永遠の課題でもあります。
経験から言うと、まずは嫌いにならないことです。
「嫌い」という感じが1ミリでも生まれてしまったら、早く芽を摘むことをお勧めします。
なぜなら、一度「嫌い」と意識するようになると、時間とともにどんどん大きなものになっていき、決してゼロになることはありません。
その人と顔を合わせたり、思い出したりするたびに、嫌いカウンターの数字が積み上がって行きます。
いつまにか「嫌い」が「怒り」に変化し、気がつけばその人の存在自体が許せなくなってきます。
もうこうなったら、会社で仕事すること自体が苦痛になってきます。上司への人間的な信頼関係無しにきちんとした仕事などできません。
そうなる前に。感情がまだ小さなうちに、その人の良い面に目を向けるなどして、「嫌い」な感情が大きくなるのを防いでおくべきです。
関連記事:人間関係で悩んでしまうのは、あなたの第一印象が起点になっている
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大嫌いな上司とはなるべく顔をあわせない
では上司が嫌いになりすぎたら、人間的にこじれてしまったら、どうしたらいいのか。
「和解する?」
あり得ません。
「話し合いで妥協点を探り合う?」
これもないです。
結局一番すっきりするのは、お互い顔を合わせないことです。
でも同じ会社で働いているのに、そんなことできるのでしょうか。
その1 異動を待つ
最初の選択肢としては、上司あるいは自分の異動辞令をじっと待つことです。
でもその辞令はいつ出るのかわかりません。1年後、2年後、あるいはもっと先かもわかりません。
その間ずっと嫌いな感情を燻らせていなくてはなりません。
これは精神的に大変に辛いです。
私は30代前半の若かりし頃、上司の方針に猛反発したことがあります。
当然私は遠いところに左遷させられ、その上司とは一緒に仕事することはなくなりました。年に数回ですが、社内で顔をあわせることがありましたが、お互い何も喋らず、一切目も合わしませんでした。
結局、その上司が定年退職するまで10年間、ずっと気まずい思いをしていました。
その2 退職する
一番すっきりするのは、自ら会社を去ることです。
というか、上司との人間関係がこじれてしまった場合は、これしか方法がないような気がします。
私は最終的にこの選択肢を取りました。(「本音を言うと、上司が嫌いで会社辞めました」)
自分や上司が異動するまで待てない、このままでは自分が押しつぶされてしまうと思いました。
これも運命と思い、考えを切り替えて他の世界に活路を見出す決心をしました。
あまり面と向かって人には話しませんが、退職の直接の理由は上司との人間関係っていう人は多いです。
では退職してどうすれば良いのか、40代で住宅ローンや家族持ちならニートというわけにもいきません。社宅に住んでいれば、引っ越しもしなければいけません。
40代で退職して次にできることを簡単にまとめました。
退職後の進路1:転職
40代での転職、まだまだ間に合います。40代の豊富な経験を即戦力として必要な企業はいくらでもあります。
小さなことでもいいので、まずは一歩を行動することから始めます。最近は、ネットで登録だけして、後はスカウトを待つというサービスも出てきました。
40代向けの転職支援サイトもありますし、未経験分野への転職も受け入れ先があります。
退職後の進路2:起業
これを機に独立起業するという選択肢もあります。
私の場合は退職後は一人で起業することにしました。なぜ転職ではなく起業したかというと、起業するのが夢だということもありましたが、社内の人間関係に疲れて果ててしまったということがあります。
結局1年で失敗し、今はバイトしながら再起奮闘中です。(「40代で会社辞めて起業して1年で失敗した話、聞きたい?」)
失敗を糧に、じゃあどんな分野なら40代でも起業が成功しやすいのか考えたことがこちらのページで紹介しています。
関連記事 失敗から気づいた、40代フリーランス起業で成功する方法
退職後の進路3:フランチャイズでの独立
一人で起業独立するのは、手作りのボートに乗って海図を持たずに太平洋を横断するようなものです。
でもフランチャイズなら、しっかりした頑丈なつくりの船に乗り、詳細な情報が書かれた海図を手にしながら航行することができます。
最初の資金(開業資金)が豊富にあれば頑丈な船になりますし、詳細な情報が書かれた海図(経営ノウハウ)をベースとして、あなたは経営判断にフォーカスすることができます。
必要なのは最初の資金とあなたの的確な経営判断だけです。お店を成功させることだけに集中することができます。
これがフランチャイズでの独立の最大の強みです。
関連記事 経営者として独立開業するなら、40代は絶好のタイミング
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嫌いな上司とどうやって仕事するか
様々な事情から、どうしても退職できない場合はどうしたら良いでしょうか。
このまま上司と一緒に仕事しなければいけない場合、どうしたら良いでしょうか。
ただ我慢するしかないのでしょうか。
方法を二つばかり紹介したいと思います。
これらは根本的な解決には結びつきませんが、少しだけ気分がスッキリします。ストレスも軽くなります。
ポイントは、ガス抜きです。
自分の中にストレスを溜め込まないようにすること。
話を聞いてくれる仲間を作って、適時ガスを抜いてやるようにしましょう。
そうしないと確実にやられちゃいます。
私もなかなか人に相談することができず、自分の中にストレスを溜め込んでいました。出社拒否、不眠、早朝覚醒、抑うつで悩んだのもこの時期です。(「出社拒否は、SOSのサイン。無理せず休むと意外と良いことも」)
話は飛びますが、最近頭頂部が薄くなってきたのは、おそらくこの時期のストレスが原因の一つだと思っています。
40代以降のストレスは、男性型薄毛症(AGA)の薄毛スイッチが入る可能性が高くなるので、フサフサの方でも用心しておいたほうがいいです。2~3年ぐらい経って忘れた頃に一気にきますから。
関連記事 嫌いな上司や人間関係のイライラをスッキリ解消する方法
方法その1:会社内に愚痴仲間を作る
社内にオフレコで愚痴を言える仲間やネットワークを普段から作っておくと良いです。
でも実際は社内の人間同士だと、いくらオフレコとはいえ、あからさまに人の批判ができないですよね。
どうしても間接的にオブラートに包んだような言い回しになってしまい、人によってはさらにストレスが溜まることになりかねません。
気をつけたいのは、裏切りがあることです。
自分にもそういう経験があります。積極的に昇進を狙っている人はあなたの立場を悪くさせようと、密告したりということはよくあります。ドラマの世界だけじゃないです。
方法その2:嫌いな感情を共有する
あなたが上司を嫌っているなら、他の誰かもあなたと同じように嫌っている可能性が高いです。
もしそういう人を見つけることができれば、もう自分一人だけの悩みではなくなります。
問題は、そういう人を見つけるのが難しいということです。
私の場合は、嫌いな上司と口論してたり、トラブっている人を見つけます。あとでその人のところへそっと近寄り、嫌いな感情を共有するようにしていました。
でも結局は社内の人間なので、あからさまな愚痴や批判はできません。間接的な物言いになったりしますが、自分だけが嫌いなんじゃないということがわかれば、精神的にかなり楽になります。
気をつけたいのは、嫌いな感情を共有する人同士で団結し上司を攻撃することです。これは絶対やるべきではありません。
あくまでも自分だけが上司を嫌っているのではない、ということを確認する意味での共有にとどめておいてください。
方法その3:家族に愚痴を言う
一番安全で効果がある方法です。
まずは、奥様に愚痴を言いましょう。
と言っても最初からしつこく愚痴を言うと完全に嫌われるので、初めは軽く短く愚痴を言います。
たとえば、「上司からカチンとくること言われて、結講ムカついているんだよねー」とかにしておいて、そこからあまり深追いせず、さらっと次の話題に映ると言った風に。
こうやって日々の愚痴を言い合える土台を作っておくと、「いざ退職したい」という時の布石を打っておくことができる、という副産物も生まれてきます。
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上司と対立してはいけない
会社は、あなたではなく「上司」を味方する
上司が悪いか、あなたが悪いのか。
「組織的に見て」悪いのはあなたになります。
本当に悪いかどうかは関係ありません。なぜなら会社組織は上司の方を信頼するからです。
これはちょっと考えればわかります。上司とあなたで、会社はどちらを信用しているかという話です。そりゃあ、給料の多い人の方が信頼あるでしょう。
ということは、あなたが部下の立場であれば、あなた自身から身を引くべきです。
あなたが退職すると、上司にダメージが及ぶ理由
私が退職した時もそう考えました。
そして、その選択で正解でした。
退職すれば、もう2度とその上司と顔をあわせることもありません。非常にスッキリしました。不眠も無くなりました。
自分から身を引くことは、自分だけがリスクを追うことになるから嫌だ、という方もいるでしょう。
でもそれは少し違います。
もしあなたが会社を辞めれば、あなたの上司の経歴に傷がつくことになります。自己都合とはいえ、部下が退職したことで上司のリーダーシップの評価が下がるからです。
それは今後の昇進にも響きます。離職率の高い人と低い人と比べれば、重要な部署ほど離職率の低いリーダーに仕事を任せたいはず。
部下のあなたが退職することで、しっかり上司にもダメージが行くのです。
短期的に考えると、あなたが損した感じですが、長期的に考えればどちら良いのかはわかりません。
なかなか出世できないまま会社に残らないといけない上司の方が、ダメージが大きいかもしれません。退職したあなたは、自分で生きる道を切り開く必要がありますが、大きく成長できる余地がありますから。
上司とは対立しないほうが良い
いくら上司に非があるとしても、組織は上司の味方をします。そういうもんです。
上司とあなたの人間関係が崩壊して、社内的な人事問題になったとしても、会社組織としては上司の言い分を聞くはずです。
なぜなら、組織はあなたの上司を信用しているからです。
一応部下のあなたの意見も聞きますが、あくまで体裁だけ。部下のあなたの評価は下がり、あなたは左遷の対象となります。
組織から見れば、あなたは上司の指示を仰がない、ただの困ったちゃんです。
いくら上司が人間的に腐っていたとしても、ストレートに反抗するのは得策ではありません。
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嫌いな上司には関わらない
上司との人間関係では、「嫌い」と言う感情は大きく育てないこと。ここが一番大切なポイントです。
大きく育ってしまった感情はもう元には戻りません。もしそうなってしまった場合の解決方法は、お互いに顔を合わせないことです。
組織では、いくら上司に非があっても、一般的に組織は上司に味方するもの。部下のあなたの評価は下がり、左遷の対象となるでしょう。
どうにもならないぐらい「嫌い」という感情が育ってしまったら、自ら会社を去るのが一番良い方法。思い切って考えを切り替えると、他の世界で生きていく勇気が出てきます。
それでもどうしても上司と一緒に仕事をしていかなければならない時は、なるべくストレスを溜め込まないようにします。ストレスを溜め込むと、抑うつや不眠に悩むことになりやすいです。
愚痴を言える仲間や、他にも上司を嫌いな人を見つけることでガス抜きをします。
家族にも愚痴を言える体制を作っておきます。こうやって妻に愚痴を言う体制を作っておくと、いざ退職したいと言う時の布石を打っておくことができます。
人間関係において「嫌い」と言う感情は大きく育てないこと。これに尽きます。